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#神域リーグ チームゼウス観戦記_第8試合 ~真っ赤な手牌~

概要 

大切な点棒モノ、守るこの使命を。
猛攻凌いで持ち帰った、AIに労いあれ。

神域リーグ第3節(第7~9試合)の、
チームゼウス視点アーカイブはこちら↓

※脚注
選手への中傷行為などに繋がらない様に注意されたい。公式からの案内を、記事最後の引用欄に貼付けておく。

また、本記事中の画像は筆者が大会ロビーから牌譜SSを拝借している。
卓や牌のレイアウトが本放送とは異なるが、ご了承頂きたい。

観戦記初回はこちら↓

前回観戦記はこちら↓


ハイライト

7試合目にして、ついにFra選手がトップを持ち帰る!
チームゼウスに逆襲の気配。

第8試合に出場するのは鴨神にゅう選手。

連勝すれば一気に浮上もあり得る状況。
立ち向かう相手はこの面々。

チームアトラス:ルイスキャミー選手
チームゼウス:鴨神にゅう選手
チームアキレス:咲乃もこ選手
チームヘラクレス:渋谷ハジメ選手

流れに乗っていけ、風を感じていけ!(オカルト)


東2局 0本場:AI、下家の制御を試みる

開局、軽快に自風ドラ2をツモ和了。
有利な状況で親番を迎えた鴨神にゅう選手。

ところが、下家にホンイツ気配の發ポン。
さらには対面にもリーチを打たれてピンチを迎えてしまう。

ツモ9m、打7m

それでも只のベタオリには屈さないのが、最強AIたる所以。
下家の手順通りではなさそうな1m・2m落としを見て、迂回したであろうと判断。
前線復帰をさせに(鳴かせに)いく打7m。

ツモられると親被りなため、
リーチ者以外に戦わせて横移動の期待値を高める一打。

ツモ赤5p、打7m

まだまだ終わらない。
7mラグを感じ取り、さらにラス牌の7mを連打。

鳴かないともう無理だよ、と圧をかけに行く。
恐るべきコントロール打法。

結果的には、下家は鳴かずにオリ。
対面の500/1000のツモ和了となる。


東4局 0本場:教科書に載せたいドラ構想

前局に絶好の先制リーチを上手く躱されてしまい、
仕切り直しとなった東4局。

少々愚形が残るものの、高打点も見える手に育ってきた中盤。

ツモ赤5m、打2m

ここでは鴨神にゅう選手、打2mを選択。

黒5m切りとの比較になるが、
・ドラ2sのため、萬子が将来2メンツではなく1メンツ1雀頭になり得る
・456三色よりは、ドラ含みの234三色に伸びたほうが仕掛けてのマンガンも見えて強そう
・1mを共通安牌として持てる
といった要素を強く判断したといえる。

赤5pを捉えてキッチリ8000

構想通り、ドラを重ねた最終形に。
鈴木たろう監督「ドラと赤5pでマンガン」

ゼウスの予言が実り?
見事に8000点のロン和了となった。


南1局 0本場:地獄の20秒

絶好調の対面・渋谷ハジメ選手を追いかける展開。
しかしこの局、鴨神にゅう選手はとんでもない地獄を味わうことになる。

何切る?

親リーチ、ドラが余った2副露、染め色が余ったホンイツ。
3方向相手に危険牌が重なり続け、ついに手詰まってしまう。

ここで考えられる打牌候補は3つ。
・5pカンして安牌ツモに懸ける
・5p壁をみて打6p
・3s4sの薄い壁をみて2s対子落とし

3つの中だと、5p暗槓は明確に損だろう。
安牌か不明な1枚のツモとドラを増やすリスクが見合わず、
そもそも安牌だったとしても、その後が続かない。

したがって、打6pか打2sとの比較になる。
・対子落としで2巡凌げる
・下家に放銃する分には、場況とチーム状況的にまだマシ

このあたりを考慮して、ギリギリ打2sといった具合になるだろうか。
正直、どちらが良いか分からない。

検討配信でも悩んだと言っていたが……

全部アウトなのだから、捻り出せる訳がない。

無情にも、時間切れという結末を迎える。


南4局 0本場:ダメージはあるよ。AIだもの。

なんとかその後も耐え続け、
2着目でオーラスを迎えた鴨神にゅう選手。

道中、鈴木たろう監督は見抜いていた。
AIの様子がおかしい。

ツモ7s、打1p

素点を稼ぎにきた親リーチに対して、
上家が通した安牌4sではなく、スジの打1p。

前巡に3sを中抜きしているため、粘っているというわけではない。
まさかまさかの見落としだ。

結果的には直後に修正でき、次巡打4sとしたところで横移動。
麻雀がいかに恐ろしいゲームなのかを改めて感じた瞬間だった。

配信でも触れていたが、やはり
「自身の選択ではなく、時間切れで放銃した」
ということがメンタルに相当な痛手を負わせていた。

麻雀は選択と失敗を繰り返す、試行錯誤のゲーム。
誰しもが、精神的にブレてしまうことがある。

それは必ずやってくる。
意識的だろうが、無意識にだろうが。


終局

愛すべき理不尽さを抱えた麻雀というゲームで、
最後まで諦めない構想力と胆力がいかに美しいか。

執念のテンパイ拒否から大逆転

チームアトラス、ルイスキャミー選手がその執念を見せてくれた。
敵ながら天晴としか言いようがない逆転の一撃。

まさに怒涛の半荘であった

動きの激しい半荘だったが、しっかりと2着キープ。

南入してからがあまりにもキツイ展開だっただけに、
この結果は流石、鴨神にゅう選手というべきだ。

第3節はここまでトップ2着と、チームゼウスは完全に復調気運。
第9試合も鈴木たろう監督に決めて欲しいところ。

ここからはまた、次回の記事にて。


引用・参考

神域リーグ公式からのお願い↓

神域リーグ本配信 第3節(第7~9試合)アーカイブ↓


次回観戦はこちら↓


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