ゼウス観戦記2023 第七節 ~さえずりは聴こえずとも~
※第六節はゼウスが抜け番だったため、観戦記は今回が5回目となる。
※お願い
この記事は、個人が勝手に書いたものである。
読んでくださるのは本当にありがたいが、記事を介して
「選手たちの選択や打牌に対して、攻撃的な発言や批判をしないこと」
これだけは守って頂くよう、くれぐれもご留意願いたい。
↓第七節本配信
クリエイター、VTuber、企業広報……
いろいろな人たちの活動を支えているSNS媒体。
中でも、日本においてTwitterの存在は偉大といって差し支えないだろう。
そんなTwitterだが、お馴染みのアイコンが消滅の危機を迎えてしまっている。
なんともお騒がせな起業家によって、
『X』マークに変更されたことが一大ニュースとなった。
もともと、Twitterは”さえずり”という意味である。
好き好きに短い言葉で表現できるあの場所を、その名とマークが完璧に映していたことがなにより美しかったのだ。
きれいな青い鳥はいなくなり、さえずりが奪われていく。
さながら、野鳥の生息域が減少している様を眺めているかのようである。
こちらの報告書が、非常に読み応えのあっておもしろいものになっている。
お暇な方はぜひ、お気に入りの鳥を探して見て欲しい。
さえずりが聴こえない世界は酷く退屈かもしれないが、
こと麻雀においては、鳴かない強さというものも確かに存在する。
第七節のゼウスでも、
あまみゃ選手、ルイキャミ選手が見事に”門前の美学”をみせてくれた。
あまみゃ選手、直前の5mがタンヤオ変化もみた見事な一打。
そこからさらに6pを持ってきたところ。
ここで打6s。
9sトイツ落とし(三色・タンヤオといった仕掛けの効く変化)は見切って、
門前で親リーチを狙う進行!
親のリーチほど強烈なものは無い。
後々付けやホンイツなどの仕掛けにも意欲的な印象のあまみゃ選手だが、
ここで親リーチに向かうあたり、局ごとのテーマ意識が素晴らしい。
赤く光る1枚を捉え、強烈なツモ和了り。
その後苦しい展開が続くも、粘って粘って2着を堅守。
なんとこの試合、10局打って副露ゼロ。
鳴いても鳴かなくても強い打ち手は、見ていて本当に楽しいものだ。
後に続いたルイキャミ選手。
こちらは要所でうまい仕掛けを入れるも、副露した局で和了しきれず苦しい展開。
それでもオーラス、大怪盗は魅了してくれた。
安そうな配牌から急転、誰よりも速くド高め三色ツモ!三色おじさん大歓喜
まさしく超絶剛運、その名に恥じぬ活躍ぶり。
あまみゃ選手につづいて2着を捲くりとり、ゼウスに加点を持ち帰る。
そして大トリ、たろうくん監督が出場。
こちらはなんと……!
ちゃっかり鳴いて、仕掛けたニ局だけは和了りきっていた。
麻雀は副露。
なんやかんやで3着となり、第七節のチームゼウスはプラスでまとめた。
副露に着目してみてみると、
いかに麻雀が選択肢の多いゲームであるかを改めて思い知ることができる。
ネット麻雀では”ラグ”、リアル麻雀では”腰”と呼ばれる、
「鳴くか迷った動作や間」を意識した立ち回りもあるほどだ。
「自分ならその牌を鳴くか、鳴かないか?」と、
想像しながら観戦するのも面白いだろう。
観戦を楽しみながら、
まずはゼウスのセミファイナル進出を応援しよう!
では、また。