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#LMリーグ WinGに指名されてからの半年間を振り返って

サンマ魂天、ヨンマ堕天→魂天、場末のVTuber……
リーダーの実力と人柄のもと集まった、異彩を放つチームの快進撃。



「リーグ戦を開催する」
るめ氏からの唐突な報せは、秋も深まりつつある2022年10月のことだった。

牌譜を見て頂くなど、以前から親交のあったるめ氏。
お世話になった彼が主催するならば、とLMリーグにエントリーを決めた。

また、VTuberとしていろいろな活動をする中で
週1回、土曜日だけというスケジュール調整のしやすさも、私にとっては魅力的であった。

そして11月。
ドラフト配信の終盤、『氷室谷える』の名前がコールされる。
cardinalリーダーのチームから3巡目で指名となり、
晴れて第一期LMリーグのメンバーとして闘うことが決まった。

リーダー:cardinal
ドラフト1位:りょーたくろす
ドラフト2位:堕天使ヨハネる
ドラフト3位:氷室谷える

リーダーはサンマ魂天でありながら、ヨンマ・サンマ問わず実力派。

ヨンマ魂天や天鳳七段など、高段位者がドラフト上位の多くを占めていく中で
1位にサンマ魂天のりょーたくろす選手を指名する。

一工夫ある采配ののち、2巡目は進撃のキノコ選手が重複。
キノコ選手は秋山プロのチーム(Avenir)へ。

その後選ばれたのが、堕天使ヨハネる選手。
当時魂天→雀聖3へ降段していたが、リーグ戦や大会への出場経験も豊富で
納得の上位指名となった。

そして最後に私が、配信者枠として選出。
リーグ戦に配信者がいる心強さは私自身よく分かるが、それでも結構攻めた采配だと思う。

正直言って、私は選ばれるとはあまり思っていなかった。
まず配信者としての実績に乏しく、ヨンマ配信も少ない。
加えて、今だからの話になるが
知っている人や同じ配信者などで、希望チームも半分ぐらいに絞って応募していた。

そんなこんなではあるが、ドラフトは無事完了し
チーム内で話し合った末、WinGというチーム名に決定した。

リーダーのcardinalから赤い鳥を連想。
Win the Game.の験担ぎも込め、ロゴも赤を基調に氷室谷が作成。

フリー素材に感謝

ここが、LMリーグ第一期を圧倒的な成績で飛び抜けていった
WinG快進撃の始まりであった。



集まったチームは、経歴や実績こそバラバラだが
みんな麻雀に対して「真面目に取り組み、かつ楽しむ」という点では自然と一致団結できていた。

ドラフト1位指名のりょーたくろす選手は、
配信にも非常に協力的で話も面白く、明るいキャラクターでチームの雰囲気を良くしてくれた立役者だ。

WinGの応援配信を見ていれば、彼の存在がいかに大きかったかがよく分かる。
裏目を引いた際の「だからいったじゃん!」という野次は、いつしかWinGの名物となっていた。

配信中では明るく盛り上げてくれるりょーたくろす選手だが、
麻雀は相手の動きに対応した守備力が武器の堅実派。

決勝シーズンにて

4m3mの手出し情報から危険を察知。

ここで我慢できるのが強み

致命的な放銃を避けるファインプレーを頻出
レギュラーシーズンではMVP争いに加わり、ファイナルでもプラスにまとめる強さと安定感をみせてくれた。


堕天使ヨハネる選手は、優しくもガッツ溢れるアツい打ち手。
ドラフト時点では堕天していたのに、シーズン中に爆速で魂天へ帰ってくるのだから凄まじい。

大会やリーグ戦への出場にも積極的で、トップ取りのルールにも対応。
ここぞと決めた場面ではぐいぐい押し切る麻雀で、抜群の爆発力を秘める。

レギュラー最終節

レギュラーシーズンの最終節、MVP争いのかかった場面。
白ポンから積極的に仕掛けて押し切る。全局参加型だ。

打8s

オーラス、2件相手にイーシャンテンから8sをプッシュ。
チーム状況に余裕があったこともあり、このときは鬼神の如く押していた。

ライバルから12000点を直撃
このトップで、レギュラーシーズンMVPを獲得した

最後もトップで締めくくり、
レギュラーシーズン 315.0ptでMVPを獲得。
更にファイナルシーズンでも 188.1ptでMVP。
全12試合で一度もラスを引かないオマケつき。

文句なしの成績で、LMリーグを盛り上げてくれた。


cardinalリーダーは、いわずもがな強者である。
解説や検討では、その思考の深さを余すこと無く伝えてくれた。

「いや~、よく分かんないっすね」
時折出てくるのは、拾えている要素が多いが故のセリフだ。

レギュラーシーズン、打9s

一段目だが、ここで既に打9s。
自身の手に価値がなく、上家の仕掛けと河を見て早々に対応気味。

とはいえ、決して彼が守備型というわけではない。
別の場面。

レギュラーシーズン終盤

ここでは北や東から切り出し。
一見ホンイツにいけそうだが、既に3メンツ完成しているので、どうせ門前手順になりそうという判断。

リーチにたどり着き、あっさりツモる

配牌を見て、初手9sという人も多いのではないだろうか。
どちらが正しいか意見は割れるもしれないが、
もはやcardinalリーダーの判断なら全部正解なんじゃないか?というほどの安心感があるのだ。

更に言えば、cardinalリーダーや主催のるめ氏を見ていると、麻雀が簡単に見えることがある。
さながら、ローラン・ギャロスでナダルとフェデラーが打ち合っていると、えらくテニスが簡単そうに見える現象に似ている。

並の打ち手とは、きっと精度が違うのだろう。
配信内外でcardinalリーダーの思考を聴くことができたことは、
このLMリーグに参加できた中で本当にありがたかった。

オマケに、レギュラーシーズンでWinGが盛り上がった場面を。

下家の2sを大明槓

点数がやや沈んでいたところから、加槓を続けた後トイトイ → 47s両面にシフト。
下家から打ち出された2sを思い切って大明槓。

嶺上にいたのは7s!
3000/6000で一気に浮上

こんな跳満、滅多に見られない。

この半荘はcardinalリーダーの特殊ムーブが響き、なんとNAGAが解析できずエラーを吐いた
しばらく「NAGAを破壊した男」という謎の称号がついたとか何とか。


個性溢れる選手たちが楽しく、かつ真面目に打ち続け……WinGは快進撃を続けた。

終わってみれば、レギュラーシーズンは圧巻の首位通過。

レギュラーシーズン結果

チームトータル:581.6pt
堕天使ヨハネる:315.0pt
りょーたくろす:174.8pt
cardinal:154.6pt
氷室谷える:-62.8pt

どっかの配信者が実力通りマイナスを重ねたが
他チームも強豪がひしめく中で、堂々の戦いっぷりを示した。


ファイナルは50ptのボーナスをもってスタート。
ここでも勢いは止まらなかった。

ファイナル結果

チームトータル:548.5pt(50ptは首位通過ボーナス)
堕天使ヨハネる:188.1pt
りょーたくろす:5.9pt
cardinal:131.2pt
氷室谷える:173.3pt

・レギュラーシーズンを首位通過し、ファイナル全節プラス
・ファイナルシーズン16試合中、9試合でトップ
・全選手の成績がプラス

という記録的な成績、快挙を達成。
WinGが見事に初代王者に輝いた。


ここまで半年間、LMリーグに選手として携わって
麻雀リーグ戦の面白さを改めて実感することができた。

また、配信者としても
チームやスコアの表示など、工夫すべき点や課題も見つかり
今後のために活かせる経験ができた。

なにより、主催のるめ氏やチームメイトをはじめ
LMリーグを通して、たくさんの選手や配信者と交流できたことは
かけがいのない財産だ。


ファイナル第七節
終始、運だけは足りていた氷室谷

最後に、ここまで記事を読んで下さって
少しでも麻雀のリーグ戦に「選手として」参加してみようか迷った方々へ。

ぜひ、体験してみて欲しい。
雀魂を中心に、いろいろなリーグ戦が開催されているので探してみよう。


リーグ戦は良いぞ。

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