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#神域リーグ チームゼウス観戦記_第24試合 ~リーグ戦の魔物(2匹目)~

概要 

名手といえど、エラーもある。
今回は趣向を変えて、エラーの種類やその後の裁定についての記事。

神域リーグ第8節の、
チームゼウス視点アーカイブはこちら↓

※脚注
選手への中傷行為などに繋がらない様に注意されたい。公式からの案内を、記事最後の引用欄に貼付けておく。

また、本記事中の画像は筆者が大会ロビーから牌譜SSを拝借している。
卓や牌のレイアウトが本放送とは異なるが、ご了承頂きたい。

観戦記初回はこちら↓

前回観戦記はこちら↓


ハイライト

24戦目、鈴木たろう監督が出陣。
この日(第8節)最後を勝利で飾りたい!

……のだが。
事件はオーラスに起こった。



オーラス:リーグ戦の魔物

トップ目の郡道選手と2800点差のオーラス。
白ドラ赤の3900点をテンパイしていた2着目、たろう監督。

4pでの3900点ロン和了をスルー

ここで千羽選手の宣言牌をまさかのスルー!
ドラの見落としにより、自身の手を2000点と誤認していた痛恨のミス。

雀魂では牌山が存在しない。
ドラ表示牌もリアルの麻雀とは異なる位置にあり、
慣れていないとこうしたドラ見落としが頻発する。

ネット麻雀ならではのミスといえよう。
とはいえ、わざわざミスを取り上げたのは晒し上げることが目的ではない

鈴木たろう監督は、言わずとしれた麻雀トッププロだ。
そんなプロのリアル麻雀の世界でも、実はそこそこミスがあったりする。

今回の記事は、少し趣向を変えてみよう。
案外、良い機会なのだ。ネット麻雀とリアル麻雀におけるエラーの種類や、
そこに対する対応(裁定)の違い
を少しだけピックアップしてみようと思う。



ネット麻雀でありがちなエラー

・ドラ見落とし
今回のケースがまさに該当する。
シンプルに、ミスした張本人が打点や守備を犠牲にしてしまう。

・点数計算ミス
大会戦などで稀に発生する。
リアル麻雀では、対局前にじっくり集計や発表がなされることが多い。
ネット麻雀の大会では、プレイヤーが練習する機会が少なかったり、
進行の都合上そうした時間が取りにくいこともある。
結果として、オーラスに着順逆転の無い和了が発生するケースも。

以上のように、ほとんどの場合はプレイヤー側が一番大きな損失を負う

またゲームの仕様上、多牌や少牌などのミスは発生がそもそもあり得ない。
後述するが、ネット麻雀特有なメリットのひとつである。



リアル麻雀にありがちなエラー

・多牌や少牌
13枚+ツモ牌という構成よりも、1枚多かったり少なかったりする単純ミス。
自動卓での、親の第一ツモ忘れが有名だ(通称アルティマ少牌)。
もはや『あるある』のレベルで、ツモり直しや和了り放棄で簡単に対応可能。


・錯ポン、錯チー、錯和
誤ポンや誤チーとも言われる。
鳴けない牌や和了れない牌で発声や倒牌してしまうヒューマンエラー。
プロの対局でも、偶に生じる。

晒すつもりではないが、
Mリーグで朝倉康心プロが錯チーと錯ツモを記録している。

錯チーでは和了り放棄になることまではルール上明記されていたが、
チー自体が成立したことで裁定に疑問の声があがった。

錯ツモにおいては、規約通りの裁定に落ち着いていた
(やらかしてしまったご本人がだいぶ錯乱してしまったが)。


・三味線や諸々のマナー違反

プロが対局中にわざとやることはまずもって考えにくい。
なのでどちらかというと、ヒューマンエラーというよりは
ルールとして明記できない『仕様上の欠陥』みたいなものだ。

Mリーグでは、イエローカードやレッドカードという裁定が下せるようになっている。
一応は、審判の判断に委ねることができるようになっている形だ。

ただ、ジャッジする側のものさし次第という問題点が付き纏う。
最たる例は、某タイトル戦における失格処分だろう。
※ヒント:ため息の出るような銃弾戦


細かいものを取り上げるとキリがないので、一部だけ紹介させて頂いた。
大まかに並べただけでも、ある問題点が想像できよう。

そう、リアル麻雀でのミスやエラーについては『裁定で揉めがち』なのだ。

対応が明記されているものは、エラーした本人の自己責任で済ませられる。
しかしながら、上述の錯チーのように細かい部分で必ず揉める。



まとめ:裁定が楽なのは、存外メリットが大きいのではないか?


以上の内容をまとめてみると、次のように言い換えられる。
『ネット麻雀は仕様上、裁定の難しいミスが生じにくい』

私が言わずとも当然のことかも知れないが、
この利点はプロ団体こそ大きく注目するべきだ。

天鳳が有名になった時代から、すでに少しずつ形成されてはいるが。

今後さらに加速度的に、プロ団体のリーグ戦やタイトル戦に
ネット麻雀が手段として用いられることも増えてくる
と予想される。

そうなると、私営のリーグ戦やVtuberの活動といかに共存していくか、
という新たな側面も生まれてくる。

麻雀という競技自体が、
ここ数年で大きな転換期を迎えていると言っても過言ではない。

神域リーグもまさにそうだが、
我々は渦中をリアルタイムで楽しめているのだ。

これって、実は物凄くおもしろい体験ができているのではないだろうか?


チームゼウスが優勝してくれれば、それはもう、まさに黄金体験だ。
残り2節も、全力で応援して楽しもう。

それではまた、次節の記事にて。


引用・参考

神域リーグ公式からのお願い↓


朝倉康心プロのnote↓


神域リーグ本配信 第8節(第22~24試合)アーカイブ↓


Mリーグのルール(公式サイト)↓



↓次回観戦記はコチラ


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