
#神域リーグ チームゼウス観戦記_第12試合 ~課題は字牌、カン材はバンザイ~
概要
監督の嗜好思考に似通ってきたなぁ、と思う今日この頃。
神域リーグ第4節(第10~12試合)の、
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※脚注
選手への中傷行為などに繋がらない様に注意されたい。公式からの案内を、記事最後の引用欄に貼付けておく。
また、本記事中の画像は筆者が大会ロビーから牌譜SSを拝借している。
卓や牌のレイアウトが本放送とは異なるが、ご了承頂きたい。
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ハイライト
第4節、トップをとればチームポイントがプラスへ浮上するチャンス。
Fra選手が気合をいれて会場へ。
出場選手はこの通り。
チームアキレス:咲乃もこ選手
チームアトラス:歌衣メイカ選手
チームゼウス:Fra選手
チームヘラクレス:千羽黒乃選手
チームゼウスの第4節は如何に。
東1局、東2局:課題は字牌
開局・次局と少し気になったのは序盤。
Fra選手の字牌の扱いについて。
検討配信でも、議題に挙がった部分だ。

東1局、白を抱えて索子の辺張外し。
確かにブロックは余剰と見てとれるが、字牌のほうがもっと不要だ。
今回のケースではさらに
・ペン3sの場況が良い
・親や上家に字牌が将来怖い
といった要素も重なっている。

東2局でも、強くっつきを拒否して自風を残す進行。
ドラ1枚のリーチに十分辿り着けそうな配牌なので、南切りで良さそう。
字牌を切れ → むやみに切るな → さっさと切れ
麻雀にのめり込んで、この無限ループにハマったことがある読者諸兄も少なくないだろう。
字牌の扱いは、雀士たちの共通にして永遠の課題といっても過言ではない。
Fra選手が実戦経験を積んでいる何よりの証拠ともいえる。
東3局 0本場:鳴きのスリーヘッドは
もうひとつ、あるあるな場面をピックアップ。
東3局、親番で微妙な配牌。
からのダブ東1枚目をスルーした後、中盤の場面。

頭をよぎるフレーズ、『スリーヘッド最弱理論』。
これはメンゼン一向聴での受け入れ枚数、しかも2枚差の話だ。
手が進んだのであれば、
ダブ東ポンの5800点コースをみた1s切りがマジョリティだと思われる。
とはいえ、この局は全体的に見れば素晴らしかった。
東ワンスルーからの、安定感のある進行はお見事。
南2局 5本場:カン材はバンザイ
メイカ選手が無双しており、厳しい状況で迎えた5本場。
Fra選手はダブ南のバックで積極果敢に仕掛けていく。

躊躇なく加槓。
このあたり、たろう監督のイメージに似通ってきたと思うのは私だけだろうか?
(ちなみに監督からは、この後のドラ4mを抱えすぎだと指摘されている)

ダブ南ポンに成功した後、さらに加槓。
副露牌でテトリスを披露するFra・ジ・エンターテイナー。
妙な表現こそ使ったものの、この鳴き自体は理に適っている。
字牌の加槓は16符あり、2~3翻時の打点上昇効率が凄まじいからだ。

切り上げ採用時、60~70符は3翻から満貫。
この世で一番もったいないドラドラ、これもまた麻雀あるあるだろう。
5本場での積み棒と供託も非常に美味しい。
競っていた2着争いを一気にリードする、素晴らしい和了りとなった!
オーラス:裏ドラは犯罪!!
最後の親番が流れてオーラス。
連対で逃げ切りたいところだったが、
千羽選手・咲乃選手の2軒リーチに挟まれてしまう。

メイカ選手の5sポンは、親リーチの前。
共通現物は無くなっており、
ここから安全牌を捻り出す必要がある。
候補としては、9mや7s、あるいは8sといったところか。
9m:ノーチャンスなうえ、2巡凌げる
7s:4sが通っており、8sが4枚見えのノーチャンス
8s:2巡凌げるが、親の58sが否定できないためほぼ候補外
それぞれの要素を捻り出すと、最適解は9mになるだろう。

なんと、安全そうな牌がどちらも放銃という辛すぎる状態。
子の咲乃選手へ放銃したことが、不幸中の幸いだった。

こんもこ未遂の放銃にはなったが、なんとか2着で耐えてみせた!
結果的には失点だが、筆者の中ではこの半荘でのベストプレーといっても良い一打に思えた。
思考を停止せず、今ある情報から最も安全そうな牌を探す。
さんざん使われてきた格言だ。ベタオリは難しい。
9mを打てるのだから、Fra選手の力は本物だ。
チームゼウスの第4節をしっかりプラスに纏めてくれた。
次節、一気にプラス浮上や2位逆転もあり得る状況。
それはもう楽しみで仕方ない。
それでは、今回はこのあたりで。
引用・参考
神域リーグ公式からのお願い↓
神域リーグより皆様へのお願いです。 pic.twitter.com/MWWKqQaMes
— 神域リーグ【公式】 (@shiniki_league_) April 29, 2022
神域リーグ本配信 第4節(第10~12試合)アーカイブ↓
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