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#神域リーグ チームゼウス観戦記_第9試合 ~標的はヒットマン~
概要
感動のトップ、その裏側で。それは粛々と行われていた。
麻雀プロたるもの、リーグ戦特有の駆け引きはお手のもの。
神域リーグ第3節(第7~9試合)の、
チームゼウス視点アーカイブはこちら↓
※脚注
選手への中傷行為などに繋がらない様に注意されたい。公式からの案内を、記事最後の引用欄に貼付けておく。
また、本記事中の画像は筆者が大会ロビーから牌譜SSを拝借している。
卓や牌のレイアウトが本放送とは異なるが、ご了承頂きたい。
観戦記初回はこちら↓
前回観戦記はこちら↓
ハイライト
第9試合、チームゼウスからは鈴木たろう監督が出場。
初陣でラスを引いてしまったたろう監督、巻き返しに期待したい。
チームとしても、好成績で第3節をまとめたいところ。
各チームの出場選手はこちら。
チームヘラクレス:松本吉弘監督
チームアキレス:郡道美玲選手
チームアトラス:歌衣メイカ選手
チームゼウス:鈴木たろう監督
なんと監督同士の直対を含むアツい卓に!
東1局 0本場:十八番 "仕掛けて高打点"
開局早々、たろう監督らしい進行を見せてくれる。
![](https://assets.st-note.com/img/1654951989874-4RdFIVtTK2.png?width=1200)
役役あったらホンイツに向かえ。格言通りの索子払い。
高打点の可能性を残した仕掛けは得意分野だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1654952124065-csV6HnF6MP.png?width=1200)
しっかりと仕上げきって、嬉しい赤で2000/4000。
なお、この手は北ポンからノベタン満貫に変化するルートも残している。
東2局~南4局 0本場:猛攻を凌ぐ
スタートダッシュに成功したたろう監督だったが、
この後はしばらく猛攻を受けて耐える展開となる。
![](https://assets.st-note.com/img/1654952351634-ykcWFPu5TS.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1654952385540-rLzNDFCFZS.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1654952419325-ZsftUY4chP.png?width=1200)
たて続けに、雨あられの様に捨て牌1段目からリーチが飛んでくる。
たまったもんじゃない。
被ツモで削られながらも、最小限の失点で進行していく。
南2局 1本場:まだまだ耐える
接戦の2着目から浮上を狙う状況。
この局でもたろう監督の丁寧な進行が光る。
![](https://assets.st-note.com/img/1654953347228-eFou8deSv1.png?width=1200)
対面の中(初牌)はスルーしつつ、上家の3sはチー。
郡道選手の仕掛けを警戒したバック進行。
強者は安い仕掛けの最中でも手詰まりしない。
このあたりのバランスは、私もお手本にしたいと思っている部分。
結果的には2000点の横移動。
南3局 1本場:見えてきた標的
トップからラスまで10000点差圏内という大接戦のラス前。
今局、先制できそうなところまで来ていたたろう監督だったが、
中盤にリーチとホンイツ仕掛けに挟まれる。
![](https://assets.st-note.com/img/1654958049795-0NZ4RjBkWh.png?width=1200)
リーチだけでなく、下家が染め色のピンズを余らせている場況。
打7mとし、ピンズ周りで復活したら押し返す、というバランス。
僅差の状況で自分から崖下に突っ込まない。
加えて、チーム首位のヘラクレスに楽をさせたくないという点も大きいか。
対面の郡道選手が意地の1100/2100ツモでトップ目にたち、
試合はオーラスを迎える。
オーラス~終局:標的はヒットマン
オーラス開始時の点数状況は次の通り。
松本監督(ヘラクレス):19400点
メイカ選手(アトラス):26900点
たろう監督(ゼウス):23900点
郡道選手(アキレス):29800点
親番でもあり、理想を言えば勿論トップ逆転を狙いたい。
……のだが、オタ風暗刻の重い手牌だったところに先制リーチを受けてしまう。
![](https://assets.st-note.com/img/1654960550379-WGCryOcXO4.png?width=1200)
終盤、たろう監督は形テン取らずに無筋を絞る。
・対面がリーチに対して猛プッシュ
・残り3巡あり、2pだけ押しても形テン維持できるか不明
(放銃のリスクと形テンのリターンが見合っていない)
主にこれらの理由に依るところが大きいが、
もう一つ、点数状況も判断要素に入っているだろう。
先に述べたオーラス開始時の点数に、
第8試合までの合計チームスコアを照らし合わせてみよう。
松本監督(ヘラクレス):19400点、183.5pt
メイカ選手(アトラス):26900点、118.9pt
たろう監督(ゼウス):23900点、-74.8pt
郡道選手(アキレス):29800点、-227.6pt
このまま郡道選手トップ・松本監督ラスで終わるのは、
チームスコアを考えれば悪くない。
トップラスで3ケタひっくり返るほど順位点が大きいルール。
しかも規定試合数が限られているリーグ戦。
したがって、こうした駆け引きも多分に行われることになる。
リーグ戦特有の駆け引き、麻雀プロにとっては見せ所だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1654961829159-SM9fe1IJ4U.png?width=1200)
ヒットマンの異名も持つ松本監督を、寧ろこってり絞った結果に。
トップを走るチームを引きずり下ろし、チームゼウスを第4節に繋げてみせた。
チーム全体の底上げもなされつつ、浮上を始めたチームゼウス。
今後もますます、神域リーグから目が離せない。
それではまた、次節の記事にて。
引用・参考
神域リーグ公式からのお願い↓
神域リーグより皆様へのお願いです。 pic.twitter.com/MWWKqQaMes
— 神域リーグ【公式】 (@shiniki_league_) April 29, 2022
神域リーグ本配信 第3節(第7~9試合)アーカイブ↓
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