高校の先生が教えてくれた 「幸運の女神には前髪しかないらしい チャンスが訪れたその一瞬を 逃さないようにしなければいけない。」 僕はそのチャンスを捕まえた。 土曜日 彼女はバス停に来てくれた。 そして名前を教えてくれた。 「篠崎かおりです。」 1時間バス停に座って話をした 次の土曜日も会う約束をした。 その次の土曜日も… 4回目の土曜日に初めてバス停から2人でバスに乗った。 出会って2ヶ月後 11月18日 彼女は僕の初めての恋人になった。 その日
鉢植えには手紙が入っていた こんにちは 昨日バス停で 「明日ここで待っています」と言われた者です。 「もう一度会いたいです」と突然告げられ 返事をする間もなく立ち去ってしまったので 返事をする術がなく、このような形で手紙を渡すことにしました。 正直驚きました。 今日は先約があるのでバス停に行けません。 このまま何もせずなかったことにしても よかったのですが、 何か縁を感じている自分がいます。 今週の土曜日、この時間に もう一度 お会いできればと思います。 その時自己
キンモクセイ ト カオリ ③のつづき… 僕が無謀な行動をしている事は分かっていた。 約束の1時間前 約束の時間 30分経過… 「すいません、ここで待ち合わせをされていますか?」 振り返ると男性が立っていた 「はい…そうです」 「このバス停で待ち合わせをしている男性に この鉢植えを届けるように注文を受けています。 受け取りのサインをお願いします。」 渡されたのは金木犀の鉢植えだった…
僕が初めて カオリと会った日の事は 断片的にしか覚えていない。 バス停の横にあった 金木犀の香りと そこに立っていた 初めて会った女性。 僕は唐突に 「金木犀の香り好きですか?」 と聞き 自分の乗るバスが来て 「明日ここで、この時間に持っています。 もう一度あなたに会いたいです」 そう言ってバスに乗り込んだ。 今考えると、とんでもない話だと思う。 僕は初めて会った彼女に 20年間生きてきて感じたことのない 初めて が何か分からずパニックになっていた。 例え
昨夜ソラちゃんから連絡があって 「ソラが小包に入れたハーブティー飲んでくれた?」 「リラックス効果があって 体にもいいと思うからぜひ飲んでね!」 今までハーブティーを飲んだことが なかったので すっかり忘れていた。 なので今日のお茶の時間は カモミール&ペパーミントに します。 いい香りがする。
1本の木に何万と咲く金木犀の花 小さな花の香りに 僕は… 「金木犀の香りが好きですか?」 唐突に聞いた僕に… 「はい好きです。」 君は言った。
金木犀と名月と大福 2021年9月21日 十五夜 空には雲の隙間から綺麗な月が チラッと見えた。 夜に甘いものは食べないので 今日のお茶の時間は 大福
久しぶりに散歩に出かけ 雨上がりの公園で コーヒーを飲んでいると 季節はすっかり秋めいていた。 ぼーっとしているうちに 夏が終わり 金木犀の咲く季節になっていた。 9月18日 そうか今日は… カオリに出会った日だ。
ソラちゃんのお母さんから、先日のお礼に いろんな食材が送られてきた。 男の一人暮らしだと栄養が偏るからと 体に良さそうなものがたくさん送られてきた。 「コーヒーばっかり飲んでないで たまには紅茶も飲んでみてください」 ソラちゃんがチャイの材料を入れてくれたので 今日は作ってみた。 次はもう少し上手にできるかな。
先日、ジャニヲタの先輩 八重花さんに オンラインミーティングの後 「いつも何のコーヒー飲んでるんですか?」と 聞くと 「えっ…」 「私の推しはトラジャです。」 「?」 豊かな香りと上品で柔らかな甘みが織りなす格調高い味わいです。 と裏に書いてありました。 八重花さんの本当の推しは Travis Japan(Travis Japanはジャニーズ事務所所属のジャニーズJr.) 略してトラジャと言うそうです。 トラジャブレンドとても美味しかったです。 コーヒ
ソラちゃんは 念願のパイナップルフラペチーノを飲んで 家に帰っていった。 「おばさん、5時の新幹線に乗ったから」 「ありがとうヒロトくん」 「突然ごめんね ソラ、お叔父さん達が引っ越してきた時 ヒロちゃんも一緒に来ると 楽しみにしてたのよ」 「だから 1人で暮らしてるって聞いて 心配だから行ってもいい?」 ソラちゃんの来訪が 僕を心配してのことなのか パイナップルフラペチーノを 飲みたかったのか 本心はわからないけれど… 「本当にそれでいいの?」
Go pineapple frappuccino を飲んでご満悦のソラちゃん 「パイナップル!美味しい〜」 こんなに喜んでもらえてなんだか… ちょっと嬉しい。 「ソラちゃん、もうすぐ誕生日でしょ 何かプレゼントしてあげようか?」 「えっ…ほんと?」
今回ソラちゃんの来訪は 意外とかわいい理由からだった。 ソラちゃんの住んでいる地域に Starbucks Coffeeがなく スタバに行くためには2時間かかる。 今の世はネットがあるので かわいい洋服や、おしゃれな靴は ネットで購入できる。 でも、おしゃれなカフェはその場所に 行かないと楽しめないし味わえない。 この夏の商品をどうしても食べてみたくて ヒロちゃんの様子を見に行くと 理由をつけ、親を説得したらしい。
ソラちゃんと初めて会った時 1歳のソラちゃんは僕から離れなかった。 次に会った時 父に「もうすぐソラちゃんの誕生日だから」 と言われたので ピンクの髪留めをプレゼントした。 最後に会ったのは前歯がなかったな… あの時は捕まえた蛇で首を絞められて 気を失うかと思った。 いろん風に愛情を示してくれるソラちゃんは 可愛くもあり、少々厄介な女子だ。 そんなソラちゃんがなぜ… 「来ちゃった」のか…?
ソラちゃんは父の田舎の親戚 5人兄弟の末っ子 性別は男だが 親、本人は女子だと思っている。 (僕も女子だと思っている) 久しぶりに会ったソラちゃんは 以前よりも女子になっていた。 しかも可愛くなっていた。
8月も後半 学生は宿題に追われる時期 そんな忙しい時に 父から 「今日ソラちゃんが泊まりに行くか…」 ピンポーン 「ヒロちゃん… 来ちゃった。」 ソラちゃんは 僕の人生で知る限り 1番厄介な女子だ。