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今の気持ち

これから緊急事態宣言が出される。
その影響で成人式を中止する自治体が多い。
はっきり言ってしまえば、こんなご時世だし仕方のないことだと思う。

私が参加する予定だった成人式も中止となった。
最初にその知らせを聞いたとき、感情は「無」だった。
自分でも驚くほど何も感じなかった。
まあそうだよね、こんな状況で大勢の新成人が集まってクラスターが起きたほうが大問題だし。
そう思う反面、残念に思う気持ちもとても大きい。

成人式自体が楽しみだったのではなく、成人式があるから、振袖などを着ていつもより着飾った姿で久しく会えていなかった友人たちに会えることが楽しみだった。
だから成人式に行きたかった。
自分で選んだ、気に入った色合いと柄の振袖を着て、友人たちとたくさん写真を撮りたかった。
母校に行ってお世話になった先生方にも感謝を伝えたかった。
考えていたこと、予定していたこと、イメージしていたこと、全部できないのが残念。

単なる儀式的なものかもしれないけれど、毎年ニュースで取り上げられるくらいだから成人の日って大事なものだと思う。
そのニュースを見るたびにずっと「どんな振袖にしようかな」「同級生や私はどんな風になるのかな」なんて考えていた。
自分が着る振袖が決まったときも「人生の節目にこの振袖を着られるのか」とすごく嬉しかった。
SNSで知り合いの先輩方が成人の日を迎えている様子を見て、楽しそうでいいなとも思った。

市区町村長がコメントで「苦渋の決断」だとか「断腸の思い」だとかいうけれど、だったら今回できない代わりに、時期をずらして成人式を開催してほしい。
数か月後とか1年後とかじゃなくて、数年後でもいい。
もうなんでもオンラインにしたり中止しますの一言だけで済ませてほしくない。
これがいち新成人の、今の気持ち。



ではまた。
ごきげんよう。

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