記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

Outer Wilds クリアから四年が経って【ネタバレ有】

11/21
少し前にOuter Wilds の二次創作小説がファンの手によって作られ、頒布が開始された。

ただし、ネタバレ配慮のため、購入にはゲーム内情報からパスワード入力が必要らしい。

ほーん、まぁ余裕でしょ。
クリアしたのは数年前だけど、その後も人の配信とか何度か見てるし、ファンサイトもみてたし、あーし、まじで好きだし、このゲーム。

エ……!? パスワードは……
この2人はデートしたことがないと言われているHearthian!?


わからない。

ので、久々にゲームを起動してみることにした。
DLCも出たし、その後もたびたび何かを確認するために起動はしていたが、年単位ぶりの起動じゃないだろうか。
※ファンサイトにはきっと記述があったけど、忘れている


しばらく起動していないPS4コントローラーのほこりを払い、電源PSボタンを押す……コントローラーの充電が切れている。

まぁそうか。

PS4の起動自体が久しぶりだ。充電コードを探す。PS4コントローラーはTypeCじゃないんだよな。
本体にコントローラーをつなぐ、再度起動する。

PS4の更新は入らなかった。そこまでほったらかしにしてるわけではないらしい。画面を見ると積んであるゲームたちが目に入る。PS4が動くうちにやらないと(先月PS3が壊れていることが判明した)。
PS5も出たけど、PS4はやはりいいハードだと思う、直接配信もできるし(スゴイ!)。

コントローラーを持ってソファの前に座る(上ではない)。
やっぱりPS4コントローラーの手触りと重さっていいね。タッチパネルを押すギミックには戸惑うこともあるけどいいコントローラーだ。


Outer Wildsを起動する。
ずーちゃーずーちゃー♪  のいつものオープニング、パブリッシャーAnnapurna Interactiveのキラキラ輝くAの文字。
そこからのボッと火の付く音、 暗闇に浮かぶ木の炉辺、まだタイトル画面だが、控えめに言ってサイコーである。

ゲームをロードする。
目の前の緑色の星の上で破裂する紫色の光……。

モトイさんのヒントによれば、××××が答えを知っているらしい。宇宙に飛び立たねば。
久しぶりだけど、初めのいつもの流れは体が覚えていた。何度もループしたもんね。親の顔は忘れてもこの流れは忘れない自信がある。

エレベーターを起動、探査艇に乗って、宇宙服を着て、コックピットに座る。
発進。ゴゴゴゴゴ……エンジンの起動と共にコントローラーが震える、ブブブブブ……このPSコンの震え方が最高なんだよな~。しびれるぜ!

木の炉辺の重力圏外まで上昇する。とてつもない「帰ってきたぞ」感に襲われる。

『Outer Wildsでゲーマーとして物心がついた気がした』
これはある時にOuter Wilds語りにつけたちょっと恥ずかしい自分のコメントだが、書いたあとはっとした。
本当に本当に「それ!」すぎて……!

あまりにも自分のゲーム人生において転換点な作品である。
色々な作品の感想を積極的に残すようになった、自分の大事なゲームについて考えるようになった、人の感想を読むようになった、交流する人が増えた、ゲームをして遊んだりするインターネットな友達もOuter Wilds つながりでできた……(ビッグラブ🫶🏻)。
(悲しいこともいくつかあったが😢 )



時間経過を待つため、灰の双子星にて砂を持ちあげる燃え盛る双子星を、壮大としか言いようがないその光景を見上げながら、このゲームは余りにも「本物のアドベンチャー」だなと思った。

箱庭の宇宙、未知の星、襲い掛かる自然の罠とそれによる死、宇宙船操作シミュとしてのすばらしさ、最初はまるで何を言ってるのかわからない古代宇宙人の記録、たびたび訪れるとんでもないブレイクスルー時の興奮……。

「アドベンチャーゲーム」という言葉はかなり広義で、サウンドノベルやクリック探索ゲームなど、色んなタイプのゲームに使われているが、Outer Wildsほど「アドベンチャーゲーム」を体現しているものは他にないだろう。

そういえば幼いころ、母に将来の夢は何かきいたことがあった。母は「冒険したかったから、考古学者になりたかった」と言っていた。
幼いながらもどうやって実現するんだ、どうやって生計をたてるんだ、母が看護師になってくれて良かったな、と思ったものだ(そのルートじゃないと自分も生まれてないし)。

※ちなみにそんな母が好きな映画は『インディ・ジョーンズ』と『ハムナプトラ』

その頃は現実的じゃないと思ったけれど、お母さん、私、本物の冒険できたよ。古代の文明の秘密を解き明かしたよ。ゲームの中だけど、「本物」に出会えたから、冒険できたんだよ。
クリアした時、お母さんと一緒にできたらよかったなって思ったものだよ。

※母は存命です。主にやったゲームがファミコンなだけ



久しぶりのゲームプレイ話に戻す。

××××に会うために、双子星のコアへワープして、ワープコアの防護壁を開いて、ワープコアのそばで速度同調して待つ。
中に入ったタイミングで開いた防護壁が閉じた。あれ、ここで防護壁閉じるんだったかな、スイッチの玉が落ちたのだろうか(スクショを撮ろうと挑戦したが再現できなかった)。

ワープコアと自分だけの空間になる。
ワープコアをじっとみつめる。
けして大仰ではない、でも着々とプレイヤーの気持ちをだんだんと盛り上げる音楽が流れている。このゲームの行く末を知ってるのに、どうしても気持ちが音楽につられていく。すごい手腕でつくられた曲だ。

このワープコアがゲームを終わりに導くんだよな。
かつてNomaiがこの星系に訪れた時に壊れ、プロジェクトの要として研鑽の果てに再度作られ、それを外して自分が始まりの場所の船に持って行き、終わらせる……。

なんて美しい構図なんだろう!

始まりから終わりへ、終わりは新しい始まりへ、環のように繋がっている。こんなシナリオを思いついた人がいるなんて、本当に本当にすごい



「一生に一度しかできないゲーム」

Outer Wildsにおいてよく紹介と共に使われる言葉だ。

私の本編のプレイ記録はnoteにあるものと、当時のTwitter(X)とふせったーに残したテキストだけで動画などはない(大変後悔している)。
プレイ中に感想や驚きを心に留めてすぐに書いているとは思うが、テキストに落とし込んでいる時点で、プレイ時の気持ちとは少し違ったものになっていると思う。

それでもこうしてゲームを起動して宇宙に浮かんでいると、プレイしていたその頃の、言葉にならない感覚がじわじわと体に広がっていき、いつでもその頃の宇宙に戻ることができる。
タイムリープもののゲームの「その後」体験として大変素晴らしいと思う。



無事モトイさんの問いのパスワードの情報をゲットしたあたりで既視感があり、膝の上に乗せた、生後半年の娘の存在を強く感じた(うちには赤ん坊がいるぜいるぜいるぜいるぜ)。

首は完全に据わっていて、最近寝返りを習得した。もう少しで腰も据わるのかな。

そうそう、Outer Wildsをプレイしたのは上の娘が生まれたばかりのころだった。
その頃のことでよく覚えているのは、このゲームはスロースタートになりがちなゲームだと思うが、途中からあれもそれも気になり始め、試行したくてしたくて仕方がなくなる。

OW中毒である。
やめられねえんだよOuter Wildsは……!

なので、膝の上に赤ん坊を寝かせて、どっかりソファの前に座ってゲームをもくもくと続けていたな(もし落としたら危ないからね)。

Outer Wildsは産後最初に買ったゲームだった。
宇宙のゲーム、それもあのような終わり方のするゲームを産後の一本目として遊べたのはなんて幸運なことだろう。

※ちなみに産前にプレイしてて思い出深いのは 『The Last of Us Part II』である。胎教に悪すぎる~☆彡

あれから四年経つ。
上の娘が先日四歳になったということは、私のOuter Wilds歴も同じく四年である。わかりやすくて助かる。

「それぞれ違った体験ができるゲーム」としても紹介されるOuter Wilds、この上の娘の誕生すぐプレイした記憶も、私のOuter Wilds の航行記録のひとつになった。
きっと他の人にもこういう経験があるだろう。

ここで気づく。上の娘は10月末生まれなので、クリアは本当に四年前の今ごろではないか。


~Twitter(X)にきいてみました~(便利だ)

ちょうど昨日!(なんて語彙が無いツイート!)

モトイさんが11/21に今もう一冊注文してくれると発送上ちょうどよいとつぶやいていて、それに乗ってPS4をよっこらしょって起動した形なのに、なんという偶然なんだろ!

私はまたあの時と同じ時期に、同じように、膝に赤ん坊を乗せて暖かみを感じながらOuter Wildsをプレイしている。

またOuter Wilds の航行記録がひとつと、家族の記録がひとつづつ増えた。

おおOuter Wilds……すばらしきゲームOuter Wilds……!
沢山のものをもたらしくてくれてありがとう。





これは思いついた時ウケる、もしくはツッコミが入ると思って呟いたのに、誰からも何のリアクションも無かったつぶやき


いいなと思ったら応援しよう!