鳥取探訪記
2018年の三月某日、私は新横浜の駅にいた。
というのも、鳥取県に行くためである。鳥取に住んでいる友人に会うために、朝一の新幹線に乗ろうという訳だ。
博多行きの新幹線で、まずは姫路まで向かう。そこからは特急電車に乗り、鳥取駅で下車する予定だ。
朝が早く、荷物もそれなりに多かったことからこの段階で疲労感が襲ってきていた。
それを振り切り、新幹線に乗車すると名古屋、京都、新大阪、新神戸と停車していく。関西圏は駅の間隔が短く、ぼんやりしていたらすぐ姫路に着いていた。
姫路を観光することは出来なかったが、駅前がレトロな雰囲気だったのを覚えている。
奥の方に見えるのが、有名な姫路城である。
実はここで、次の電車に乗るのに20分ほど待たされている。しかし、駅から城は往復で20分以上かかるだろう。そう思い、駅の近くで時間を潰すことにした。
姫路駅は大層綺麗で、20分などあっという間に過ぎ去っていた。
特急電車に乗ると、聞き慣れない地名ばかりが出てくる。佐用など(インパクトに残ったため、ここだけ覚えている)。
電車は山を通る為か非常に電波が悪く、鳥取駅の近くまで途切れ途切れの電波だった。
スマホ中毒者の私には辛い。泣く泣く音楽を聴いていた。
あれ以来、電波障害が起きる特急には乗っていない。つまり山陰にも行けていないのだ。
鳥取駅に到着すると、友人が出迎えてくれた。友人の母上が、近年有名になった鳥取コナン空港まで連れて行ってくれた。車内でどんな会話をしていたかまでは、あまり記憶にない。
非現実感に打ちのめされていたのだろう。親にも言っていない旅だったから。
コナン空港はどこまでも名探偵の世界観だった。当時コナンが好きだった私はテンションが上がり、土産のメモ帳まで買っていた。今も開封せずに部屋の一角に置いてある。
友人ものってくれて、二人で写真を撮ったりした。懐かしい。
しかし二人とも昼食前だったので、腹が減っている。
私たちは母上の車に乗り込むと、お勧めだというカフェに連れて行って貰った。
車に乗ること数十分。そこでどんな会話をしていたかも、忘れてしまった。
『大江ノ郷』。確かに有名でもあるようで、関東ナンバーの車も駐車されていた。
また、昼飯時は過ぎたのに混雑していた。待つこと20分程度で、我々はようやく食べ物と出会えた。
これがそこで食べたお菓子類である。どれも美味しいので、コロナが明けたら行きたい場所の一つだ。
大江ノ郷で腹を満たすと、鳥取といえば欠かせない砂丘に行くことになった。
砂丘まで車で数十分。会話は当然、覚えていない。
砂丘の駐車場にも関東ナンバーが停まっていたことを、未だによく覚えている。
画質は悪いが、鳥取砂丘。
ここでは砂遊びなどをして遊んでいた。また、初めて見る日本海にも心を動かされていた。
東京湾しか知らない私が、新たな世界への扉を開いた場所である。
日本海は穏やかだが、どこか冷ややかな印象だった。
一日目はこれにて終了。
二日目は、また特急電車で出雲へ向かう。
この日は友人のお宅に泊まらせて頂いた。感謝。
※2018年3月の情報なので、古い可能性があります。