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初めての日帰り一人旅 熱海

静岡県に幻想を抱きすぎていた高校生の頃に、東海道本線で熱海まで行ったことがある。
今でも熱海は大好きな街だし思い出深い。何度もこの後行っている。
それはさておき。

横浜から乗車し熱海に向かう道中、見えたものは。

山。

神奈川県は確かに風光明媚で、皆が憧れるらしい湘南も通る。

しかし、二宮駅辺りを過ぎると一気に山岳地帯へ突入する。
それは構わないのだが、小田原を過ぎると女子高生にとって大変な事態が起きるのだ。

電波が通じない。

後に東海道新幹線を乗り回した時には通じた。要はトロトロ走っているから電波障害が起きたのだ。
仕方なしにスマートフォンを鞄にしまい、一人思う。

「本を一冊持参すべきだった」

車窓を見ようにもトンネルを通っているので、景色も何もない。
書を捨て旅に出ようなど大間違いだ、書は旅のオトモだ。
そんなことを思いながら熱海駅に着いた。正直、気疲れしていた。

熱海駅を降りると、出迎えてくれたのは模型。
他にも足湯などがあった。流石は温泉地。
とりあえず仲見世通りを通りつつ、散策しようと思った。

仲見世通りはとても楽しく、はしゃいでいた。
はしゃぎすぎて当時は写真を撮っていない。それだけ熱中していたのだから行った甲斐がある。
通りを抜けてふらふら散策していると、神社が目に入った。

有名な来宮神社である。

平日だからか、ほぼ人が居なかった。その中で撮影している男子大学生のグループだけは覚えている。
神聖な空気を壊された感じがしたからだ。神社ではしゃぐのは、あまり好きではない。

来宮神社の中では、甘酒などを頂けるコーナーがあった。折角なら、と注文し飲食をする。

正直味はあまり覚えていない。可もなく不可もなし程度だろう。
ただ、内装が新しかったのを覚えている。神社で内装が新しいというのは、当時の私にしてみればイレギュラーだった。それだけだ。

これは来宮神社の御神木である。有名らしいので(実際に有名)撮ったものだ。

これだけ熱海をウロウロしても、出発が早かった為まだお昼前だ。
駅に戻ると、やはりここは静岡県。行先表示に「沼津」「静岡」などの文字が並ぶ。

沼津であれば、さほど熱海からも離れておらずそれなりに栄えているだろう。
そう思った私は一度沼津へ行くことにした。

※これは2017年12月の思い出を書き起こしたものです。情報が古い可能性もあります。

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