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ナンヨウハギが死んでしまった。

 アクアリウムを初めて9ヶ月、とうとうこの日が訪れてしまった。

 2021の11月から飼っていたナンヨウハギちゃんは、俺が朝起きて、水槽を見ると静かに横たわっていたのである。初めはギリギリ息をしていたが、それもすぐに反応を見せなくなり、完全に息を引き取った。

 生きている間になんとかしようと思ったけど、もうあの状態からどうしようもなかったであろう。

 兆候はあった、前々日に3匹のハタタテハゼが全滅していたからだ。しかしそれは、ハタタテハゼ同士のけんかによる衰弱によるものだと勝手に判断していた。ハゼちゃんたちはうちに来てから2ヶ月くらいの個体だったので、なじまなかったかなあと、ショックもそれほどではなかった。

 ところがその翌日、二匹いるカクレクマノミちゃんが餌を食わなくておかしい様子を見せていたので、これは何らかの原因が水槽にあると判断して、急遽、水槽の水(100L水槽)の半分をかえ、ろ過材を全部替えた。

 今思えばこれもよくなかったのかもしれない。急激な水替えはかえって苦しめることになるらしいからだ。しかし、この時ナンヨウハギはすごい元気だったのだ。いつものように水槽を泳ぎ回って、餌も元気に食べていたのである。体調が悪いようなそぶりは一切見せてなかった(気づかなかっただけかもしれない)

 それが、今朝起きたらカクレクマノミは元気で、ナンヨウハギだけがさっき述べた状態になっていたのだ。青天の霹靂とはこのことである。クマノミの方はある程度覚悟を決めていたのだが。

 ナンヨウハギの死体を見ても、白点病とか体表が白く覆っているようなものは見受けられらかった。現在のニモちゃんにも同様の症状は見受けられない。

イソギンチャクお前だったのか


仮定でしかないが、原因の一つは体調不良になったシライトイソギンチャクのせいではないかと思っている。ここ一ヶ月イソギンチャクはずっと元気なく一部の触手をしおれさせていた。

 イソギンチャクは体調不良になると毒素を振りまき、死んだ場合は水槽の環境を破壊すると書いてあった。だが、はっきり言ってタカをくくっていた、でかい水槽であるし、多少の毒ではどうにもなるまいと思っていた。

 しかもイソギンチャクは死んでいたわけではないのだ、体調はずっと悪そうではあったが生きてはいたのだ、隔離しようという気はなかった。

 だがたぶん、生きてる間に毒素を振りまいたのであろう。そういえば最初に死んでしまったハタタテハゼの住処はイソギンチャクの近くであった。

 この仮説自体は、昨日の段階つまりナンヨウハギが死ぬ前の日には考慮していたので、昨日はイソギンチャクの隔離も行ったし、水替えもしたのだが、甘かった。

 気が付いた段階で、すべての水を変えるべきであったのだ。しかし、そうはいっても大型水槽、水の全替えは容易ではない。そうしたほうがいいという思いはあったものの、水の全替えへの躊躇がナンヨウハギを死に至らしめたといえる。

 そして今日ナンヨウハギは☆になり、なんとかカクレクマノミ2匹は生きている。カエルウオもかろうじて生きていた。エビちゃんはとても元気だし貝類は影響を受けていないようである。

 ナンヨウハギの死を受けてようやく、水槽の全面再構築を覚悟した。

 現状の大型水槽は何らかの汚染状態にあると判断して(判断の遅さが日本政府のようだ……)、全個体を昔の小型水槽に移して、大型水槽を完全清掃することにした。

 ニモちゃんたちは、とりあえず小型水槽に移す前よりは元気そうにしている。とはいえ、職場から帰った時に☆になっていない保証はない、ひやひやするばかりである。

 小型水槽は急遽立ち上げたから、水質に不安もあるし、個体が多すぎて酸素不足に陥る可能性もある。これでニモちゃんたちまで死んだら、かなりアクアリウムという趣味へのモチベが下がる。何よりショックで仕事する気が起きない。頼む、元気になってくれニモちゃんたち。

誰か教えて、一年生では何もわからない

 さてイソギンチャクではなく水質のせいかとも思ったが、テトラ6in1という試薬では特に悪い数値は出てなかった。(後で調べると、どうもこの試験紙の性能はよくないらしい)イソギンチャクしかないと思うのだが。

 だれか今回のジェノサイドがなぜ起きたのか、原因がわかる人がいれば教えてください。水温とか、酸素は大丈夫だったと思います。

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