
RIOT SKATESHOPのNIKE SB DUNK、反逆のワイン。
NIKE SBから、フランスのスケートショップ RIOT SKATESHOPとコラボレーションしたDUNK LOWが出る。

ワインで有名なクラフトの街ボルドーに店を構えるRIOT SKATESHOPは、古い文化が残る街と革新的なスケートボードカルチャーを融和させてきたすごいスケートショップなのだ。
仕上がったコラボレーションDUNKも、ワイン色のアッパー、コルク栓をイメージしたインソールなど、ワインの街ボルドーへの敬意が溢れている。スケーターだったら、我が街を愛さないといけないということを、NIKE SBのスケートショップコラボレーションが出るたびに気づかされる。
酒が全く飲めない自分にとって、ワイン文化は、あまり馴染みがないけど、最近は、ナチュラルワインというのが人気だと聞いた。栽培地域の自然のサイクルに逆らわず育てたブドウを無添加で仕上げるワインのことらしい。
ナチュラルワインは、ただ単に美味しいとか二日酔いになりにくいという理由で人気なのではなく、大量生産大量消費グローバルマーケティングというものに対する反逆として生まれたカウンターカルチャーの側面もあって、多くの人から支持されている。若者がパンクにハマったのに近い感覚で、ナチュールワインが選ばれているというのは、すごく面白いと思った。
ワインのような歴史ある文化からでも、カウンターカルチャーが生まれる。最近のスケートボードはどうだろう?
カウンターカルチャーの究極体と言っても過言ではなかったスケートボードだけど、最近は、メインカルチャーとのやりとりもあったり、ストリートの取り締まりの厳しさから、少しずつ変化が起きているように感じる。
楽しみ方が多様化していくのは良いことだし、スケートボードのカウンターカルチャーとしての文脈をたくさんの人が知ることで、街や国や人生を見る視点が豊かになると思う。スケボーをきっかけに「そういう考え方もありだね」という風になるのが良いと思う。
だけど、カウンターカルチャーであるスケートボードが街から大歓迎されるっていうのは、やっぱりなんだか変な話だ。たまに見かける変な奴らだけど、街にいてくれると少し助かる。くらいの立ち位置を目指していきたい。
NIKE SB DUNK LOW PRO QS "RIOT SKATESHOP"は、1月22日発売。