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小説のような人生だと言われるくらいなら小説が書いてみたい/ひとり交換日記

誕生日イブのわたしへ!

ねえ、「”曲がり角を曲がったさきになにがあるのかは、わからないの。でもきっとよいものにちがいないと思うの。”こんな台詞からはじまるドラマを書いた人は、曲がり角で迷う人だった。」というナレーションではじまる情熱大陸の、大陸さまの物作りに対する姿勢を”最高”以外の言葉で表現できるようになるにはどうしたらいいの?

この前、シェアハウスにふらっと寄った知り合いの方が「ひよりちゃんの活躍を見てると、林真理子を彷彿させるものがあるよ。」と言ってくれて凄くうれしかった◎という出来事がありましたね。
まず、自分を見てくれていたんだということに驚いてしまって、どうせ誰にも興味を持たれていないのだろうという前提と、平然としたいじけグセを恥じていたところです。
せっかくもらったのにピンとこないイメージを回収するために「林真理子、深めてみよう!」と思っていた矢先‥脚本家の仕事ぶりに興味があって(タラレバ娘の影響で)たまたま選んだ大陸さまの、この中園ミホさんの回よ。
失礼ながらお名前を存じあげなかった彼女をWikipediaで調べてみたら、なんと林真理子 著「anego」の脚本家をつとめてたんだとか!

なんの因果関係もなく、ここ数日のうちで浮上したこのふたり。知らずにいた因果関係がちゃんと繋がった物書きのこのふたり。
わたしさ、こういうこと本っっっ当によくあるよねえ。
見えない糸をちゃんとたどれるとこ、結構すきだよ!!!?抱きしめてあげたい!(えらい)

大陸さまは中園ミホさんの回をこう締めるのです。
「さあ、充電期間が終わる。曲がり角を曲がるときはいつもこわかった。ただ、曲がったさきによいものがあると信じて、いつも書きはじめる。」
‥惚れ惚れしませんか。

女×仕事には、たぶん男のひとのそれよりも複雑な指針が要る。
それを強く握りしめてなんとかやってきたであろう人生に、そっと手を添えてあげるようなこの大陸さま(ナイスガイ)の包容力!!!

この感情を伝えるのに、わたしの今の力ではどう言葉を尽くしても”最高”の二文字には敵わない気がする。それが悔しい。とっても悔しい。

わたしはいつか情熱大陸にも出たいし、なんなら散歩したり仕事したりしながら情熱大陸風に脳内ナレーション流したり、脳内インタビュー答えたりしてるけど、もしかしたら、情熱大陸のような人‥つまり大陸さまのような人になりたいのかもしれない。

最近よく、意識してエッセイのようなものを書くようになったの。
それは大人になった自分が、子供の頃の自分のところに行って「大丈夫だよ」と言ってあげるための作業で、タイムマシンがないかわりに文章があってよかったなと心から感じているのです。
でも本当は、救いたいのは自分じゃない。自分じゃないけど、まず自分が助からなきゃ誰も助けに行けないから、そのために時間をあてている。助ける なんて言い方おこがましいけど、同じように誰かにそっと手を添えることができたなら、その人が結果的に”助かる”ことはきっとある。

いろんなひとの人生をちょっとずつ報うためにずっと腕を磨きたいな。
そのためにはきっと、わたしの人生だって想像してるよりずっと長いし続いていくんだろうな。
まだまだぜんぜん、ちいさくまとまれない。

だいすきなあの映画。あの映画をすきだと教えたら、まさにわたしそのものだと言った人がいた。「小説みたいな人生だよね」と。
確かにわたしは、あの映画の主人公のように、地を変え、職業を変え、躍起になって生きてきた。
でもね、どうせなら。小説の主人公になるより、小説が書いてみたい。わたしは昔から、お姫さまよりも断然魔法使い派なんだ!
そういう人生がいい。

あっ、もし”大陸さま”のくだりがわからなかったらぜひこれを読んでね!
▷情熱大陸への執拗な情熱

ギリ25さいのひよりより

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さとうひより
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