コロナ対応を中心とした食料品など…その15(自宅療養向けの初期備蓄品…食物アレルギーなど食事への配慮が必要な状態にある方の市販品のこと…その1)
現在、COVID-19での第5波のピークを迎えて、少しずつピークは減弱しています。まだまだ、第5波は続いますしこの先、次に第6波が来るだろうとも言われていますし、新しい変異株もでていきますので、少しでもCOVID-19の変異株からの感染を予防する対策をしていくことも大切です
今回は、食物アレルギーなど食事への配慮を要する方向けの備蓄できる市販品のことを書いてみたいと思います
食物アレルギーや食事への配慮を要する方は、コロナ用での備蓄というよりも震災・災害用にしっかりと食品を備蓄しておくことが大切です
地震や水害などでの避難生活になる場合には、物資の支給までにも時間がかかりますが、最初のうちは、一般的なパンやおにぎり、カップ麺などになることが多くなります
(食中毒予防、衛生面からも個包装で常温保存できるような食品が最初のうちは物資として用意されます)
食物アレルギーや疾患などを含めて食事への配慮を要する方に対応できる食品は最初のうちはほとんどありません
食事への配慮が必要な方とは…
・乳児(ミルクや離乳食が必要な方)
・高齢者‣障がい者(普通の食事が固くてやわらかい食事が必要な方など)
・食物アレルギー
・褥そう
・糖尿病や腎臓病などの慢性疾患(治療用食品や栄養価への比率への配慮)
・その他(食欲ない方、下痢をされている方など)
この中でも、乳児用のミルクは一般物資としても、避難所などにも用意をされています(ただし、メーカーなどが地域により差があります)
食事を柔らかくする必要がある方、糖尿病や腎臓病の方、食欲がない方などの場合には、その時の物資の食べ方などを調整工夫して加工することでも食べることは可能になります。まずが、生きることが優先になるので、普段の食事としての注意事項よりも生き抜くことをまずは優先して飲んだり食べたりすることが大切になります
ただ、食物アレルギーの場合には、工夫でどうにか乗り切ることは難しくなってしまいます
災害発災後、5日目くらいになると日本栄養士会が国の指示なども含めて「特殊(栄養)食品ステーション」の設置をします
(基本的に各都道府県1か所設置をされて、地域によってはサテライトステーションを設置するところもあります)
特殊栄養食品ステーションに用意されてる食品類
・高齢者用のやわらか食
・とろみ剤
・野菜ジュース
・高栄養ドリンク
・アレルギー用ミルク
・アレルギー対応食品
・食物繊維食品
・その他
などがあります
特殊栄養食品などを利用する必要がある場合などには、避難所での受付などの問い合わせ相談窓口、在宅避難時などでも避難所に行きそこで相談してみるのも1つの方法になります
即日に必要な食品を入手できなくても、相談をすれば対応可能な食品の手配をして、翌日以降に届けてくれるなどの対応ができます。
また、震災数日後には、医療スタッフ(医師や看護師、保健師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士など)が、数職種でチーム組んで巡回しての健康相談などに避難所を周りますので、なに持病の薬が足りない、健康状態に不安がある、リハビリのことや食事のことなども相談をすることができます
特に、食物アレルギーがある方、アレルギー対応のミルクを必要な方、とろみ剤が必要になる方、高栄養ドリンクが必要になる方は、栄養特殊栄養食品ステーションなどで食品を入手できる状況になるまでの分は、自宅で食べなれている食べられる食品をしっかりと備蓄されておかれることが大切になります
(支援物資の場合にはメーカーや商品を指定することは難しいこともありますので、どうしてもこれじゃなきゃダメという場合には入手が厳しくなる場合もありますので拘りがある場合にはしっかりと必要な食品を備蓄されて置かれてくださいませ)