クリエイティブの先に

クリエイターと呼ばれる人達がいる。形は様々で、有形無形問わずモノづくりをする人、企画を立てる人、道筋を立てる人。我々「Hill-ATTACHMENT」は音楽を作っている。今回はクリエイターが何故クリエイティブな活動をし、何を求めているのか、どこに向かっているのかについて書こうと思う。

片手に麦とホップ黒、片手にチーズの糠漬けを携えて、考えはじめる訳だ。

まず、何故クリエイターたるのか。個人的には衝動であり、興味であり、情緒であり、戦略であると思っている。特筆するとするならば、情緒だろうか。つまり、自分が産み落としたものに対して、誰かが何かを思い、時代に残っていく。その残ったものこそが情緒だ。

とはいえ、結局のところ自己満だとも思う。自分が納得いった段階で、それに対しては満足だし、人からの評価なんてものは案外どうだって良いって場合もある。自己満で作ったものが、何処かの誰かにリーチして、たまたま面白がってもらえれば十分。そういう場合もある。
なにせ、自分が満足いかないもの、自分が好きでないものを人に面白がらせられるわけがない。少なくとも僕はそんな自信はない。

多分、誰かにリーチするために、自分の中身100%で作れなかったものはそもそも面白くない。

そうなってくると、目指すべくはやはり自分が好きで誰かも好きなもの。
ここで前述した戦略が出てくる。そこはある種割り切って、別のコンテクストのクリエイティブを発揮する。戦略的に面白がらせる。

しかしこれはいつも思うのだが、結局のところ、自分が楽しいからやってるみたいなところはある。その時点で大義は存在してない。そんなものは後からついてくる。もちろん誰かが反応してくれたら嬉しい。ただそれは後の話。

そしてクリエイターは、人によって違うとは思うが、大体の場合、多くの人に自分の作品を見て欲しい、という自己顕示欲か、見てくれた誰かが楽しんで欲しい。という方向に向かっていると思う。そして僕は、僕が好きなもの、愛したものを後世に残していきたいと思っている。決して絶やしてはならない。それらがクリエイターの矜持だ。

以上、読んでくれてありがとう。Hill-ATTACHENT 松原


いいなと思ったら応援しよう!