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組織におけるバリューとは何か?

こんにちは。RELATIONS代表の長谷川です。
みなさんの組織ではどのようなバリューが設定されていますでしょうか?
いまRELATIONSでは、”バリューの見直しプロジェクト”が進行しています。
そこで今回はバリューについて少し深ぼって考えてみたいと思います。

一般的に組織では、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の文脈でバリューを掲げていることが多いかと思いますが、皆さんの組織では、バリューにはどのような意味づけがなされているでしょうか。
大事にしている価値観、行動指針、判断基準など多様な解釈があるのではないかと思います。いずれも組織の歴史や背景などから設定されているかと思います。ここは特には正解はなく、”その組織において必要なものが定義されていると良い”と感じます。

RELATIONSでも、これまでバリューを3回ほど見直しています。その一つ一つを振り返ってみると、バリューの再設定には何かしら組織的な”きっかけ”となる出来事が背景にありました。

バリュー再設定のきっかけとなった出来事
● 社員数が増え、価値観が多様化してきたとき
● 事業を再編したとき
● 組織のパーパスを変更したとき

例えば、社員が増え、価値観が多様化してきた際には、「共通の価値観が必要であり、議論の拠り所にしたい」という意見が主な声として上がっておりました。全メンバーを巻き込み、大事な価値観とその背景となる経験を共有していくプロセスを何度か繰り返しました。そういった組織的な対話の積み重ねから、いま大事にすべき価値観が自然と浮かび上がってきました。

また別のタイミングで、パーパスを組織的に策定し直しました。その際に、パーパスが変わることにより「今までの価値観がどのように変化し、これからは何を大事にしていきたいのか?」という想いを共有する場を設定し、バリューを見直してきました。

こうして見ていくと、RELATIONSにとってバリューとは、行動指針や判断軸というよりは、”大事にしている価値観の認識合わせ”という意味合いが強いように思います。

話を今に戻しましょう。
弊社ではこの2年間、事業の再編やホラクラシー導入など組織運営の仕組みを大きく変えてきました。それらの変革を経て、”現在のバリューだけでは、大事にしたい価値観が表現しきれなくなってきた”という感じがしています。その感情が、今回”バリューの見直しプロジェクト”を発足したエネルギー源になっています。

しかしバリューについて対話を重ねると、思うように進みません。そこで徐々に明らかになってきたことは、バリューの設計に関わるメンバーの観点においては、”バリューを特に必要としていない”という事実です。これまでの経験則として、ベストだと考えられる行動指針や判断基準が、すでに内在化されていたためです。

ここで大事になるのが、「誰のために、何のためにバリューを策定するのか?」という点です。

いま弊社内でバリューを必要としている人は誰なのか。
また、どうして必要なのか。

いま組織が大事にしたいことというのは、移ろいゆくものだと思います。
目的と状況によって、価値は変わる。
たとえば、砂漠など水の希少価値が高い場所では、水の価値は高くなるが、湖周辺など水の希少価値が低い場所では水の価値は下がります。
組織においても、本音が言えない心理的安全性が低いチームであれば、心理的安全性を高めることへの価値は高まります。状況によって、大事にしていくべき価値は移ろっていきます。

このように捉えると、バリューを永久的に不変なものとして扱うのではなく、状況に応じて変化するものであると考える方が、今の時代にはよりフィットするのかもしれません。

その都度大切にしたいものを洗い出し、対話を通じてその認識が組織内で共通化されていけば、必然的に価値観は定まるのではないか?むしろ、それが自然ではないかとさえ思えてきます。

その視点に立つと、半年、1年ごとに組織として大事にする価値観が変化していくのも良いのかもしれません。

RELATIONSでは、ホラクラシーのStrategyという枠組みの中で”大事にしたい価値観”の表現を約半年ごとに再検討する方法を試しています。
まだまだこの領域は探求中です。これからより深く掘り下げて考えていきたいと思います。

今日はこんなところで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ええ一日にしていきましょう。


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