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【日記】実写ドラマ版『龍が如く』を心から楽しんだ如くファンの脳内【徹底解説】
画像はちょうどいいのがなかったので私がイカれるほど好きな龍が如く4のキャプチャです。
注意点
・かなり褒めてます
・ネタバレ有ります
最初に
原作ファンからありえない悪評の嵐!ですが、私は原作シリーズファンです。それなりに遊び、それなりにやり込み要素にも手を出すタイプです。加えて、私は頻繁に目にするような実写化に親を殺された勢力ではなく、元から実写化には寛容なたちです。
で、これに加えて再三に渡り横山代表が言っていた「全然別物」という事前情報を頭に置いた上で今作に足を踏み入れました。
面白かった
ゲームが原作だとかこっちが後発のパラレルだとかそういう先入観を抜きにして物凄くフラットな視点で二つのストーリーを比べてみたとき、正直ドラマ版の方が続きが気になるし、面白かったかな。
もちろん原作がつまんないなんて話ではないですし、どっちが好みかは完全に個人の嗜好でしかないですけど…。
見ていて「ん?」と思うシーンはありましたが、そんなもんゲーム本編の方では両手両足の指じゃ数え切れないくらいありますからね。今更すぎる…。
全体を通して、ゲーム本編よりもヤクザが悪であることを丁寧に描いていて、そこが合わない人はとことん合わないだろうな、とは思いました。本編桐生ちゃんも「ゴミみたい」と言っていますが、結局究極にヒロイックに描いちゃってますからね。それが主人公たるものなんでしょうけど…。
私は、どうせ生身の人間と生身の環境を使うならいけるとこまでリアルに振り切ってみても面白いかも(ミレニアムタワーの造形は別として)と思えたので、これも一つのテイストとして楽しめました。
スマホで見ていたので音量、映像問題は確かに若干気になりましたが、イヤホンつけて画面明るくしたらかなり改善されました。あと、自分でも忘れてたんですが目が悪いので常時夜間モードにしてました。外したらだいぶ見やすくなりました。
原作との違い
槍玉に挙げられているのは「原作と違いすぎる!こんなの龍が如くじゃない!」って点だと思うんですが、そこに関しては「だから最初から違うって言ってるじゃん!」の一言に尽きますね。あと、竹内涼真さんが桐生一馬に合ってないって意見も目にしますが、キャラクターの合ってなさで言ったら維新極の方が合ってないです。
個人的には、違うなら違うなりに本編でも見たかったシーンが練りこまれていたのが良かったなと思います。
以下は、その「良かったな」と思った改変です。
①桐生ちゃん御一行の仲良しシーン
本編よりも丁寧に描いてくれたので、2005年パートの「戻れない」感は深まったかなと思います。
②ミホ(優子)の掘り下げ
本編だとどんな子かわからないんですよね。もちろん悪女ではないでしょうが、今作でめちゃくちゃ良い子だということを押し出してくれたので、錦が闇落ちするのもわかるなぁ、と…。
③錦と桐生ちゃんの決別
錦闇落ちの原因を考えたとき、本編よりがっつり桐生ちゃんが悪い…。別に悪いことをしたわけではないんですが、結局一人で抱え込んで突き進む本編の桐生ちゃんムーブが本編以上に周囲に悪影響を与えていて辛くなってしまいました。ヤクザになったのが悪い、ってセリフはその通りすぎる…。
最後に錦が昔の声色に戻るの、本編でもそうでしたが…、声のプロじゃなくてもこういう切り替えができるんだなぁ、と思いました。役者ってすげえなあ。
➃堂島
めっちゃ大物。
リスペクトがないとは感じませんでしたね。こうして本編の補完もしてくれて、新作として踏み込んで改変するところはしてくれたと思っています。2の内容まで掠めてくれましたし。
あんま関係ないですけど、真島さん、近江戦のとき黄色いヘルメットかぶってませんでした?本編をそのままなぞるよりはこの手の小ネタでファンを喜ばせてくれる手法のほうが私好みです。
本筋から離れますが、事前知識も何もないまま今年『ゴールデンカムイ』の映画を見たんですよね。面白かったんで漫画でも読んでみようかと思ったのですが、わりと丁寧に本編を踏襲していたらしく、「もう見たな…」と思って漫画読むの止まっちゃってるんですよね。
多分、この如くドラマも全く同じ展開なら逆に見なかったかもしれない…。
この改変、ファン心理的には「素晴らしい原作をないがしろにされた!」と思うのでしょうか。私は『龍が如く4』がイカれるほど好きなのですが、常に
"龍が如くなら、0、1、2、7以降(と、ジャッジアイズ)をやればいいよ!3〜6は適当に動画とかで済ませていいよ!"
と吹聴して回る謎の連中にないがしろにされ続けているので、ぶっちゃけ私の本当の敵はコイツらです。
物議を呼んでいる(?)風間さん関連
私はあまり気にならなかったです。
もともと風間もそんなに良いやつじゃないことを本編でも渋澤に指摘されていて、ファンからも風間戦犯だろなんて言われたり言われなかったりしているんだから、別に桐生ちゃんが多少反抗的でも特に違和感はないですね。
というか、鍛錬中のシーンではヒマワリで風間さんに特訓つけてもらってたんで多分マジで嫌ってるわけじゃなくて、ヒマワリを出るための共通の理由付けで「風間の支配」なんて言ってみてただけじゃないかなーと思いました。人間、共通の目標よりは共通の敵を見つけた方が団結できそうですもんね。
それはともかく唐沢寿明さんの凄みもありながらやさしげな演技はすごいなと思いながら見ていました。
ラストシーンだけは「あれ!?終わり!?」と思ったんですが、噛み締めてみれば、本編と違って風間さんとシバき合うのか本編通り「本当の親でした」ルートになるのか、全く違う作品だからこその考察の余地が生まれて面白かったです。製作側もそこを我々視聴者に委ねる意図で作ったのでしょうか。
どう転んでもワクワクですねー。正直、桐生vs風間とかめっちゃアツいじゃないですか(Beautiful Eyesさんは置いといて…)!
要は受け取り方なんでしょうね。「桐生は風間さんにそんなこと言わない!私の知らない如くは如くじゃない!クソが〜〜〜〜」なのか「今作はこういう桐生なのか、私の全く知らない如くだ!これは先が読めなくてワクワクするぞ〜〜〜〜」なのか…。後述しますが、今作をどういうものだと捉えているかでこのへんは変わってくる気がします。
最後に
今作、挑戦的な作品ながらもすごく綺麗にまとまっていて、原作ファンは龍が如くのリブートとして、新規は入門編として楽しめるんじゃないかな、と思います。
ただまぁ、今作を『龍が如く(1もしくは極)の実写化』と見ているか、『実写で描く新作の龍が如く』と見ているかではかなり評価が分かれそうだなと実感はします。私は後者でした。まぁ…横山さんもそう言ってますしね。
散々主人公変えたりゲーム性変えたりして批判食らってきた界隈ですし、そのうちこの流れも乗り越えるでしょう。私はこの調子で色々食指を伸ばしてほしいな、と思います。本編、もうヤクザものじゃないですしね。
総評として面白かったので、食わず嫌いせずに良いところ探しながら一度見てみてほしいです。
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これはただの文句なんですが、Xで
「完全新作はクロヒョウとジャッジ、7でやった!もういい!」と言ってるアカウントがありました。よく見たらその人クロヒョウやってなかったです。この野郎………