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師匠に学ぶ働き方の可能性

今は何屋さんですか?

美容師になってから
初めてカットを教えてもらった"師匠"を
久しぶりに訪問。

師匠とは
一緒に働いた経験はないですが、
25年くらい前に、私が在籍していたサロンに
カットを教えに来てくれていたご縁で
今でも時折、連絡を取らせて貰っています。


最後に会ったのは新型コロナの前。
その頃の私は、当時在籍していたサロンのオフィス勤務をさせて貰いながら
美容ビジネスを学ぶ為に学校に通っていました。

個人で仕事をする!と決め
その話を聴いて貰いに
(喝を入れてもらいに)出かけた様に思います。

師匠は東京での美容師生活を送った後、
故郷に帰られ、起業し、これまでに
美容師、美容室以外の事業も
展開されてきました。
「先生、今は何屋さんですか?」が 
挨拶となるほど。

現在はフラワーデザイナーであり
カフェのオーナー、会社経営者です。

クリエイター、という呼び方がしっくりくる
また、仙人の様でもある様な
不思議でだいぶユニークな方です。

いつお会いしても、
何か創っていて
人があまり思いつかない面白いことをし、
美容師という枠にとらわれないのは、昔からだと感じます。

師匠、引退!?

「どうした?今、何やってんの?」
いつも、楽しそうにそう聴いてくださる師匠に
近況報告をし
「へえ、楽しそうにやってるね、よかった」
という言葉をかけて貰い、ほっとしつつ
師匠のこの4年間の話を聴かせていただきました。

癒しを仕事にしようと
ヘッドスパのサロンを始めたら、
忙しくなり、アトピーが再発してしまったのだそう。症状が酷く、ドクターストップがかかったとのこと。

「俺、出世早くて、23歳で店長になってさ、
ずっとアシスタントしてくれるスタッフがいた
おかげで、しばらく手荒れとは縁がなかったんだわ。
でも、デザインすることが好きだから
ブリーチやカラー剤が使えないのは嫌だし。
だから、美容師仕事は引退。
でも、美容師とかさ、サロンのオーナーから
相談されることが結構あるんだよね。お店の照明についてとか、内装とかさ。 
結局、美容との縁は切れないね笑」 

頭の回転がはやく、器用。
昔からとんがっていて、こだわっていて 
飄々としているというか、淡々と
いつでも、どんなことも楽しげに語るので
大変そうな姿を見ることはないですが、
少しお会いしないうちに色々なことが 
起きていたのだなと。

"美容師は引退するって言いながら
なかなかタイミングが難しくてさー"
と笑って話していましたが、色々な思いと決断があったのだなと感じました。

もっと自由に活躍できる


スタッフも抱え、責任は常についてまわるけど、今は、好きなものづくりを続け、形にし、
それを商品として買ってくれる人がいたら売る。それが楽しいのだと話す師匠。

「今、どこも人手が足りない。それはどんな業種も同じでさ、オーナー側は大変だけど、
これまで、頑張ってきて、積み上げて来た
美容師達は、これからどんどん重宝されるし
いろんな自由な働き方ができる。そういう時代になったね。ただ、ちゃんと積み上げて来た人じゃないとダメだけどね。」

厳しい"徒弟制度"の時代を
潜り抜けてきた師匠の言葉の中には
頑張れよ!という応援や励ましと、
怠けちゃだめだよという
アドバイスが含まれています。 

師匠と同じことができるはずはないけれど、
美容師の仕事を軸にして来て、得たことに自信をもつこと。
可能性を信じつつ自分らしく頑張ること。

"人に、ありがとう、と喜ばれる仕事を!"

という師匠の言葉に
エネルギーを貰ってきました。


また、しばらくしたら
顔を見せにいきつつ、良い報告をしよう!
そう思える再会でした。

感謝


Aya Horiguchi


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