美容は国境を飛び越える
今月半ば、 中国のエステティシャンに向けて
「日本式・ヘッドスパ」のオンライン研修を 行う機会がありました。
配信終了後、 施術モデルで集まってくれたみなさん (日本在住、中国出身の30歳前後の女性たち)と、美容トークで盛り上がりました。
私が美容師ということもあり、
「頭皮のこと・髪のケア」 本当に色々と質問を受けました。
「日本に来て髪が細くなった! 」 「髪が少なくなった!」 「白髪が増えた!何のせい?」
「何をしたら髪や頭皮に良いの?」
「何を使えばいいの?」
間髪入れず、湧き出る質問(笑)
どこから伝えたらよいものか、と考えつつも
・普段のケアはどのようにしている?
・ストレスを感じることは?
・一日にスマホやPCを見ている時間は長い?
・食べ物はどんなものを良く食べるの?
など、サロンでも行う、お客様への カウンセリング同様に聴いてみました。
すると
「ストレスはいつもあるし、感じている。」
(中国語で『圧力』と書くそうです^^; ) 「パソコンもスマホもよく見ている。」
「脂分の多い食事をしている。」
などなど。
そして一番多かったのは、 「熱いシャワーを浴びて、 そのまま髪も頭も洗っているよ。」
この答えは、国籍関係なく、日本人からもよく耳にします。
「お湯の温度はとても重要。
髪や頭皮の皮脂を取りすぎて、乾燥の原因にもなるし、カラーの色も抜けやすくなる。38~39℃くらいで洗うのがベスト!」
と伝えたところ、
「ええ、知らなかった!!」
という驚きと
「日本のお風呂場は寒いから、どうしても熱いお湯を出してしまうけど…。でも、髪や頭皮を良くしたいから、やってみるね。」
という美の追求を感じる答えがありました。
いろいろ話をしながら感じたのは、美容の話は
どこで話しても盛り上がり、あっという間に 「初めまして」という緊張感や、国籍の違いなんかを飛び越えてしまうということ。
こういう時に「美容」の仕事、 「人と関わる仕事」の楽しさや奥深さを感じます。
今回、話をした彼女たちは、 日本の良さも感じつつ、母国ではない不便さも感じながら、日本で暮らしていると思います。
「どこにいてもやはり美容のことは気になる」
「良い情報、自分に合う必要なことは知りたい」
「ただ、誰に聞けばよいか、わからない」
とも、話していました。
日本語が話せ、読めるという彼女たちでも、
必要な美容情報は、なかなか届いていないのだなと感じます。
母国からの情報は友達や家族、SNSなどからも 入ってくるのでしょうが、 日本にいるのだから日本の美容情報も知りたい、日本の良いところを取り入れながらキレイを楽しみたい。そんな思いも感じました。
理美容業に携わる皆さま、 彼女たちのように外国から来て、日本で暮らす人たちに、日本ならではの美容情報をぜひ、 伝えてあげてください!
情報を必要としている人はたくさんいらっしゃいます! 「言葉が通じない」というときは、今ならば翻訳アプリもあるし、
動画や画像で見てもらうことも出来ます。
私は日本語しか話せませんが、
日本語を話せる外国人の方々とは、
より積極的に美容の話をしてみたらよいのだなと気付かせてもらえる機会でした。
コロナ禍で、なかなか自国に帰ることができずにいる外国の方々、皆さんのサロンのお客様の中にもいらっしゃると思います。
こんな時だからこそ、少しでもお客様の心に響くサービスが増やせて、美容を通じて、お互いにHappyになることを願っています。
その7
Aya Horiguchi
https://ayahori1181.wixsite.com/website
#美容師 #エステティシャン #美容業 #美容室 #美容情報 #海外 #日本の美容事情 #ヘアケア #頭皮ケア #ヘッドスパ