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日記 2023年11月3日(金)

祝日・文化の日
1946年11月3日に日本国憲法が公布されたことが由来。「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」

午前十一時半起床。

やばいやばいもうお昼とあわあわ起きだす。今日もよく晴れたいい天気だ。文化の日は晴天が多いんだって。
自由と平和を愛する日本国憲法の精神に則って、ギターを手に昨日思い浮かんだ曲をもっと自由で平和な感じにふくらませる。冗談じゃないんだぜロックはLOVE&PEACE、愛し合ってるかい!の象徴なんだ。

今日は神田古本まつり最終日で、下北沢の三叉灯で開催される「詩と街の古本市」の初日だ。
ここ最近の本の買いすぎは自覚している。両方行きたい。どちらか一方にしろと天使がささやき、文化の日だろうどっちも行っちゃえよと悪魔がささやく。ささやきが交渉、さらには論争になるのを仲裁しているうちに午後二時。とにかく家を出なければ。シャワーを浴びて、日本文化人の筆頭と言っても過言ではない《いとうせいこう》Tシャツを着て出発。

神田古本まつりは諦める英断を下し、下北沢へ向かうことにする。
行きの電車では「井上ひさしベスト・エッセイ」をセレクト。これが最初っから震えるほど、いい。シェイクスピア、チェーホフ、魯迅…。僕はこの偉人たちの作品をまったく読んだことがないけれど、作者と彼らとの触れ合いの中に見たこともないはずの懐かしい風景が、しびれるような瑞々しさで浮かんでくる。シェイクスピアだってひとりの人間なのだ。ひとりの人間が、後世に語り継がれ人々を永遠に虜にするような物語を書いた。魯迅は若い頃、寒さを凌ぐために唐辛子をかじって体を温めながら、ひたすら本を読んでいたとある。なぜだか僕はこのエピソードにものすごく勇気づけられた。夢中になって読んでいたら、あっという間に下北沢に着いてしまった。

人の波がうねって文字通り海流になっている駅前からその波に乗って三叉灯へ。

詩と街の古本市

ビッグマウスに向かう道沿いにある三階建のお店、三叉灯。初めて中をじっくり見た。古本市のイベントスペース(三階)はもちろん、店内に所狭しと並ぶ雑貨類は気になるものばかり。
《詩と街の古本市》は、魅惑の屋根裏部屋で宝探しをするような感覚だった。一冊だけと決めていたのに選んだのは厳選を重ねた末、四冊。可愛すぎる経木のマッチ(一個百円)は六種類を購入した。体から毒が抜けていく幸せの時間だった。

帰りの電車で年末のワンマンライブの詳細を決めていく。仕事に新曲作りに今月のcorom配信ライブ、いろんなことに頭がいっぱいで大切なことが後回しになってしまった。田井さんに連絡し、これで行こう!と決意を新たにする。

有隣堂しか知らない世界《ホテルに缶詰になる作家の世界》を見る。ゲストはなんと北方謙三!「無数の駄作を書いてたら、駄作の中から傑作は生まれてる」「男は腕に時間を巻くんじゃない、夢を巻くんだ」「値段の価値じゃないですよ本は。場合によっては無限の価値があると思う」と北方節が炸裂しまくりで、ゆうせかの中でも間違いなく神回。痺れた。

アブローラー3分サーキット。以前の職場で出会った友人(ミュージシャン&YouTuber)から久しぶりに連絡がくる。お互いの近況と音楽について話し出したら止まらず一時間半の長電話。

横になって「ふにゃふにゃ一揆(堀道広)」を読み終える。午前三時半就寝。

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