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ふるさと納税の新潮流(プチふるさと納税、サービス返礼品、チョイスPay)
(注 この記事には会計税務の情報はありません)
宮崎県の都城市からのふるさと納税に関するメールに「まずはお試し プチふるさと納税」という記載がありました。
寄附額3000円まで、ポスト投函での受け取りというもので
・ポストに投函なので不在でもOK、常温発送なので冷蔵庫・冷凍庫の心配なし
・お買い物マラソンなどセールの際の買い回りに
・上限額の調整のために
と、猛アピールです。なかなかいい着眼点と思います。
ふるさと納税に熱中したら、返礼品が食品だと要はお取り寄せなので、けっこう受取が面倒なのですね。年末にいっぱい頼むと到着も同じ時期になって、冷凍庫の空きがなかったりして。
メールに例示されていた 「極上スパイス喜」使用!!鶏炭火焼き2パック を紹介します。おいしそう。
思いつきで学生時代に住んでいた「東京都小平市」のふるさと納税を見てみました。東京都小平市のふるさと納税返礼品一覧は以下のとおりです。
いきなり寄附額750万円というすごいのが出てきました。ヴァイナルオーディオ研究所のMCカートリッジ(アナログレコード再生用カートリッジ)です。
食品の名物がない東京都下の住宅地の自治体なので、返礼品はどうしているのかなと思っていたら、スペイン語レッスンとかお墓参り代行とか、サービスが多いです。
食品の返礼品は少ないのですが、ブルーベリー関連がいろいろあります。小平市は「日本におけるブルーベリー栽培発祥の地」とのこと。
小平市役所のウェブサイトの関連ページです。
「ふるさと納税払い チョイスPay」なるサービスまで見つけました。以下説明文です。
ふるさと納税のお礼の品として、寄付した瞬間に寄付額の30%のポイントがチャージされる電子決済アプリです。
ポイントは寄付先自治体のチョイスPay加盟店にて、お買い物、レジャー、お食事、ご宿泊などのお支払いにご利用いただけます。
名前を見たときは「返礼品のみを目的とした歪んだふるさと納税ブームの行き着く先」みたいな第一印象でしたが、現地訪問のきっかけになるのならいいかもしれませんね。
以下は意見です。
ふるさと納税については、返礼品目当てになっているのはおかしいとか、金持ち優遇だとか、様々に批判があるところです。
年末近くにふるさと納税のコマーシャルが多数放映されているのを見ると、そうとも思います。
一方で、返礼品なしの災害支援寄附のためのふるさと納税ができたり、寄附についての心理的なハードルを下げた面はあると思います。また、返礼品目当てであっても、ふるさと納税を通じて、なじみのない地方の市町村のことに思いをはせるきっかけになっていると思います。
現行制度のままでよいとも、廃止すべきとも思いません。制度を
・上限額を設ける(私見では、1人当たり年間12万円)
・返礼品なしの寄附の最低割合を定める(私見では、全体の4分の1)
くらいにしてはどうかと思います。