学生たちと観光地へ行って思ったこと

先日、学校の課外授業でお台場へ行きました。お台場のジョ(     )という場所へ行ったのですが、客としてクレームだそうか、と思うほど私はその店員の対応にがっかりしています。

あるアトラクションに乗ろうと学生たちが並んでいました。たまたま通りがかり、学生と乗ることになりました。

その店員は日本語でアトラクションの説明をしていましたが、その日本語が全部わからなかった学生たち。ポカンとした顔をしていたのか、反応が悪かったのか、突然店員の態度が豹変しました。

「ちょっと、日本語わかる人この中にいます?」

「だれもわからないの?じゃあこれ読んで」

渡されたものは英語と中国語。はい、残念でした。学生たちはベトナム人です。勝手に怒っている店員に向かってとりあえず「はい、わかりました」と日本語で返答した学生たち。

その後も信じられない言葉が続きます。

「この中にだれかいないの?日本語わかる人」
たまりかねて、後ろにいた私が「私、日本人ですけど」

そうしたら、私を教員だと思わなかったのかわかりませんが、明らかに店員より年上の私に向かって

「おねえさん、あのね、ちゃんと説明してくれる?この人たち日本語ぜんぜんわからないから。この注意事項、説明して」

そんな危険なアトラクションじゃないので注意事項なんて大したことありません。食べたり飲んだりたばこだめ。立っちゃだめ。写真だめ。妊娠中はだめ。そんな程度でした。

と、まあ、こんな感じでイラッとする対応をされながらも無事にアトラクションを楽しんだわけですが、日本有数の観光地にあって、多くの外国人が客としてやってくる施設にしてはひどい対応だなと。

外国人=中国語か英語はみんなわかるだろうという先入観

いつも話すスピードの日本語が通じない=日本語が全くわからないと決めつけてしまう

ちなみに、この学生たちN3合格した、もしくは合格レベルなので、店員の怒り狂った日本語が、少し理解できていたし、なんだかプンプンしていたから放っておいたのだそうです。それで中国語と英語の説明書を見せられてクスクス笑っていました。学生本人たちはあまりめげていなかったけど、これから訪日旅行も戻ってくるし、多文化共生の時代に突入することは避けられないと思っています。いろいろと私たちも考えなければならないことが多いのではと感じた出来事でした。

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