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戦国人物伝 斎藤道三 (日本の歴史 コミック版 73)
『戦国人物伝 斎藤道三 (日本の歴史 コミック版 73)』(ポプラ社刊)であります。
ぜひ、お手にとっていただき、ご一読を!
描き下ろし100P!―――自分は基本的に作画のみ担当しました。
いわゆる「学習漫画」の括りの作品でして、本作の新規な点は、「斉藤道三伝説」とされる説話が実は父子二代にわたるもの、という近年のほぼ定説にのっとっていることだと思います。
仮に自分のオリジナル作品であったら、コッポラの『ゴッドファーザー PART II』〔1974〕をなぞって、デ・ニーロとパチーノの父子二代にわたる道三伝説を時系列をカットバックさせて構成してみたくなりますが、それは機会があればいつか‥‥‥
‥‥‥
「時代劇」は、高校くらいに小さなブラウン管TVで黒澤の『用心棒』〔1961〕を、当時は珍しいレターボックス放送の、ますます小~さなサイズで観たにもかかわらず、衝撃をうけすぎた自分なので、常在執筆?というか、隙あれば手掛けたいジャンルなわけです。
(もっとも『用心棒』は時代劇というよりは、「ハードボイルド探偵小説風西部劇」と呼ぶべきかもしれませんが‥‥‥)
といいつつ今回の『道三』、実は戦国ものをがっちり描くのははじめてで、これまた表象のお手本として黒澤映画の鎧もの3部作?とでもいうべき『蜘蛛巣城』〔1957〕『影武者』〔1980〕『乱』〔1985〕が非常に参考になったのであります。
ことに「マクベス」翻案の『蜘蛛巣城』は鉄炮伝来以前の16世紀前半が舞台と思われるので、甲冑や衣装、建築様式が参考に!
自分は日本の甲冑に興味がある向きなので、戦国期に当世具足がどのあたりから普及したのか、それ以前の大鎧、胴丸、腹巻からの過渡期にはどのような甲冑があったりしたのかとか、想像するといろいろ想像できるので、胴丸と当世具足の両方の特徴をもたせた甲冑なども描いてみたりしました。
戦国漫画の執筆に、現在最強の資料のひとつといえるのが↓