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生活に使えるMBA理論~蜘蛛の糸~(17) 価格決定要因
幸せになるために、意志を決定する、選択する わけですが、
そこで重要になるのが価値の判断です。
つまり価格の設定。
モノの値段、お店で売っている商品の値段とはどうやって決まるのかについて今日は書きます。
値段の決め方にはいくつかの方法があります。
1. 供給と需要
需要(Demand):消費者がどれだけその商品を必要とし、購入する意欲があるか。需要が高まると、価格は上昇しやすくなります。
供給(Supply):市場にどれだけ商品が出回っているか。供給が不足すると、価格は上がり、供給が豊富なら価格は下がります。
経済学でよく見る✖マークのグラフです。
2. 生産コスト
原材料費、労働力、流通コストなどの直接・間接コストが価格に大きな影響を与えます。コストが増加すると、企業はその分を価格に転嫁することが多いです。
こんだけのコストがかかったんだからというコスト積み上げ方式です。
3. 競争環境
同様の商品を販売する競合企業の数や戦略も価格に影響します。競争が激しい市場では、価格競争が起こり、商品価格が低く抑えられる傾向にあります。
競争が多ければ値段は下がるってことですね。同じような商品は同じような値段になって行かないと売れないってことです。
4. ブランド力と付加価値
ブランドの評判や商品が持つ独自の付加価値も価格に影響を与えます。人気のブランドや付加価値の高い商品は、高い価格が設定されやすく、消費者もその価格を受け入れやすいです。
起業家の人が一番気にしなければいけないのはこの点です。
自分ではすっごくいい商品で自信がある!だから高い値段で売る!
買わないほうがおかしい!
モノの価値判断は人によって違います。あまりにも思い入れが強くて、強気の設定をして、なんで買わないの?バカじゃねーの?という迷路に陥った人を何人も見てきました。
それ本当にそんなに価値あるすごいものなの?
お客さんにはそれが届いてんの?
モノの値段は買い手が決める場合と売り手が決める場合があります。
どこにでもあるモノは買い手が決めるんです。
いや、俺の商品は他とは違うから!
ホント?
如何に自分の商品が他社のものと違うととくとくと説明してくれる社長さんがいるんですけど、その業界の素人のボクは へぇ~ としか思わないし、
で、それが違うとどんないいことがあんの?そんなに違うの?ホント?
なんか違いはわかんない。
ということがものすごくよくあります。
この製品はとにかく他とは全然違う!と顧客自身が思ったとき、腑に落ちたとき
はじめて売り手側が値決めの主導権が握れます。
そして、価格決定要素に加えて取引メリットも忘れてはいけません。
モノとお金の交換とはつまり価値の交換です。
等価交換が原則です。
上では、価値の決定要素を書きました。
価値の交換は、主にお金が媒体になりますが、それ以外の価値というのもあります。
ボクは地元では無償の仕事も結構してるんですが、それはお金以外の価値があると思っているからです。地元で全然名前の売れていないボクにとって、メディアで取り上げてもらったり、ボクを紹介してくれたりすることは、今はお金にならなくとも将来の商売につながると思っているからです。
田舎の商売のルールが世界のルールとは全く違うということも思い知らされました。そういう勉強代にもなっていると考えて、以前の1/10どころか無償でも仕事を請け負っているんです。
価値の交換とはトータルメリットを考えて行う必要があるということです。
自分の評価する価値を買い手に押し付けても、買い手は「買わない」という判断をする自由があります。
そんなのおかしい!知らないほうがバカだ!とはボクもしょっちゅ思うんですが、そこでは、買ってもらえないという事実が残るだけです。