足元のコンディショニングは見落とされがち
こんにちは。
今回は、足元について書かせてください。
足元のコンディショニングって見落とされがちですが、結構大切です。
灯台下暗し、という言葉があるように、じぶんの足元には意外と目に行きません。
立っている時に、地面に唯一触れているのは足の裏(足底)です。
足の裏にはたくさんの感覚受容器があると言われていますが、足底の感覚がなければ僕ら人間は立つことさえままならないです。
スマホをいじりながら階段を登っていて、登り切ったのにそれに気づかずそのまま上がろうとして段がなかった時にスコンって足が抜けて転びそうになった経験はある方は多いと思います。笑
スマホをみていようが、足底が地面についている感覚さえあれば、私たちは歩けるし、立つことはできます。
私たちが立っている時の姿勢制御においてどのような感覚をつかって立てているかというと、足底からの感覚が70%、前庭20%、視覚10%と、足底の感覚がほとんどを占めているからです。
耳を塞いでも、目を瞑っても立つことができることからもご理解いただけると思います。(ふらつく方もいる)
と、まあなんとなく足元の重要性をご理解いただけたかと思いますが、そうなると、その辺のコンディションを整えておくのってなんだか大切そうな気がしますね。
足部のコンディションが悪い人は扁平足などの構造的な破綻もおきやすくなりますし、女性がお悩みの足首太りなどにもつながると考えられるので、パフォーマンス面、見た目の面においても影響を及ぼします。
現代人の多くは家ではスリッパ、外では靴、といった感じで足が守られているため、本来の機能を失いやすいと考えられるため、なおさら意識をむけなければなりません。
足元のコンディショニングアプローチで大切なのは、「フットコア」と呼ばれる足部にいる筋肉と、外在筋という膝や下腿から足底へ付着部が存在する筋肉をアクティベートさせてあげることだと考えています。
外在筋で重要なのは・・
・後脛骨筋
・長腓骨筋
この二つの筋肉で、中足部を釣り上げて、足部のアーチ保持に貢献してくれます。
後脛骨筋は、脛骨と腓骨の後面〜親指側をまわって足部の骨である舟状骨に、長腓骨筋は、腓骨〜小指側をまわって第一中足骨底と内側楔状骨に付着しています。
どちらも、足の裏に回ってついているので、スリングのような機能を発揮しています。
次に、フットコアについてですが、フットコアはなんと4層のミルフィーユ仕立てになっています。たくさんの筋肉がありますが、フットコアを鍛える上で大切なのはMP関節の屈曲と、指の外転と内転ができるようになることです。
最後に、理想的な足とはなんぞやというところですが、
「硬すぎず、柔らかすぎず」
です。
扁平足は柔らかくはなれるけど、硬くなれないため、推進力は産めない状態になりやすいです。
一方で凹足といってアーチが高すぎる人は硬すぎて柔らかくすることができないため、衝撃吸収が苦手です。
フットコアや、外在筋をきちんと鍛えられれば、足元が安定する感覚を得られると思いますし、足首太りで困っている方も改善が期待できるでしょう。
今回は以上です。ありがとうございました。