児童発達支援・放課後等デイサービスに就職する際に確認しておきたいポイント!
①児童発達支援・放課後等デイサービスにおける支援のガイドラインとは?
児童発達支援・放課後等デイサービスの支援の内容は以前の記事でも紹介したようにガイドラインに定められています。
児童発達支援のガイドラインでは提供するべき支援として、と「発達支援(本人支援及び移行支援)」、「家族支援」及び「地域支援」が挙げられています。
また、本人支援の中では「健康・生活」、「運動・感覚」、「認知・行動」、「言語・コミュニケーション」、「人間関係・社会性」の5領域に対して、将来の日常生活や社会生活に円滑に参加できるよう目標を立てて支援することが必要とされています。
放課後等デイサービスでは、児童発達支援のように支援の詳細は明記されていないが、基本的な活動として「自立支援と日常生活の充実のための活動」「創作活動」「地域交流の機会の提供」「余暇の提供」が挙げられています。
このようにガイドライン上で基本的な内容や活動に触れられているものの、詳細ではないために解釈の幅は広いです。
また、平成26年に厚生労働省から出された「今後の障害児支援の在り方について」の報告書で「障害児支援の内容については、各事業所において理念や目標に基づく独自性や創意工夫も尊重されるものである」などと明記されるなど支援内容は各事業所によって異なるという実態があります。
②児童発達支援・放課後等デイサービスで指摘をされている支援の例
令和3年現在、厚生労働省では「障害児通所支援の在り方に関する検討会」が随時開催されています。
その検討会の資料の中に、令和3年6月のアンケートで「障害児の発達支援として必ずしも相応しくないと考えられる事業運営・支援内容の具体例」として寄せられた声が紹介されています。
以下がそこで紹介された声の一例になります。
上記は一例になるため他の事例を知りたい方は厚生労働省の検討会資料をあたることをおすすめします。
上記の意見のように「預かっているだけ」「一般的な学習塾や習い事と変わらない内容になっている」など公費事業としての在り方に関することや支援計画や支援体制に関する意見が寄せられています。
③児童発達支援・放課後等デイサービスに就職する際のポイント
ここまで書いてきたように児童発達支援・放課後等デイサービスの支援内容は多岐に渡る一方で、支援の在り方に関しては様々な意見から今後検討され、変化していくことも多いとも思われます。
一つ断っておきたいのが上記で挙げた例は現在支援としてNGと言われているわけではなく、あくまでガイドラインに沿った支援として相応しくないのではないかという「意見」として挙げられたものです。
ただ、就職活動をする立場でその事業所がやっている支援内容を知りたい、また今後こういった支援に対するスタンスを知りたいといった際に参考にされると良いのではないかと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
【参考・引用文献】
①厚生労働省:児童発達支援ガイドライン
②厚生労働省:放課後等デイサービスガイドライン
③厚生労働省:今後の障害児支援の在り方について(報告書) ④厚生労働省:障害児通所支援の在り方に関する検討会
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