スタッフ日記☆ハンガー・フリー・ワールド(HFW)

国際協力の現場で日々起きるエピソードや日常生活をご紹介。 おもわず本音もこぼれちゃいま…

スタッフ日記☆ハンガー・フリー・ワールド(HFW)

国際協力の現場で日々起きるエピソードや日常生活をご紹介。 おもわず本音もこぼれちゃいます。 旧サイトからこちらのnoteに引っ越ししました。 HFWのウェブサイトはこちら:https://www.hungerfree.net/

最近の記事

七尾、ありがとう

先日、ボランティアで石川県七尾市に行ってきました。元日に地震に見舞われ、2月末までは水道も使えなかった七尾市。ハンガー・フリー・ワールドはすべての人が生まれながらに持つ「食料への権利」を掲げていますが、その実現においても災害が脅威になることを改めて実感します。 被災した家屋の不用品処分を終えて宿舎に戻ると、待っていたのは美味しそうなご飯。ボランティアのためにご飯を作ってくれたのは、なんと半年前にボランティアから炊き出しを受けていた地元の方々です。 今回が初めてだった私は、

    • おいしい時間の過ごし方

      混み合う電車での過ごし方が最近変わりました。 少し前までは、携帯で読み物したり買い物を済ませたりしていましたが、目が乾いてしまうようになったので、これを封印。 代わりに最近気に入っているのが、これまでに食べたおいしい食べ物を順番に思い浮かべることです。写真にある近年のバングラデシュのスープから、時代や場面の記憶を遡ります。 先日たどり着いたのが、物心ついたころのおいしい食べ物の記憶。私のそれは、「おからの煮物」でした。「こんなにおいしいものが世の中にあるんだ」と感動した記

      • 音のない世界

        暑さが盛りを迎えるころ、我が家では翌年2月の旅程を考えはじめます。なぜかと言うと、お気に入りの温泉宿が半年前からカレンダーを開放するからです。また、冬の終わりを迎えたころに『雪が音を吸収する』森の中を、『五感を頼りに進む方向を決める』あの感覚が忘れられないからです。 50歳を迎えた2022年以降は北アルプスの山頂に辿り着けていませんが、強風の吹く状況下などでも妻を無事に下山させられたことに、毎回喜びを感じています。今年は稜線を歩きながら、60歳の時に何をしているのだろうかと

        • 家庭の味

          「家庭の味」と聞いて皆さんが思い浮かべるのはどんな料理、味でしょうか。 私が一番に思い浮かべるのは祖母の作る大根の煮物です! 同じ食材で同じものを作っても、家庭によって味が違うのは面白いですよね。 これはきっと世界共通で、私が縁あって2年間を過ごしたスリランカでも、行く先々でそれぞれ絶品の「スリランカカレー」をご馳走になりました。(沢山食べないと残念がられるのでいつもおかわり。食いしん坊で良かった。) HFWの活動国の家庭料理も気になるところです。 「家庭の味」と一緒に、そ

          本日の献立より

          あたたかいご飯は元気の源だと改めて実感します。りっぱな季節の食材が豊富なので、できるだけ旬の食材を摂りたいと試行錯誤中。がんばった日々を過ごした心身には栄養をたくさんとりいれたいものですね。ときどき冒険して新しい食材を使用したり、新しいお店でメニューに出会ったり、発見が沢山!うつわにも美味しく食べられる工夫が詰まっているようで、大切にしたいものです。 みなさまにも「いただきます」と「ごちそうさま」が充実する日々でありますように。 経理担当オフィサー笹木

          晩酌のピンチ

          長年通う料理屋さんのイカの塩焼きが絶品です。しかし、この料理屋さん、街の再開発などもあり、いつ閉店してもおかしくないようでドキドキです。さらに、イカが枯渇して近いうちに食べられなくなるかもと報道で知りショック。 そんな中、「世界食料デー」月間のパートナー団体でもあるユナイテッドピープルさん配給の「ゴースト・フリート」をみました。IUU漁業=違法・無報告・無規制漁業についての映画です。世界中の水産資源が危機に瀕していますが、日本はIUU漁業によるシーフードをかなり輸入していま

          栄養たっぷり魔法の粉?

          入職してから早1年。大学時代のインターン以来、久しぶりにHFWに戻ってきた形です。約15年間離れていた間に得た職務経験はもちろんですが、自分が親になったことで、昔とは違う視点で活動を眺められるのが面白いです。 例えば、子どもの栄養のために手軽に使える「粉たち」が重宝するのは世界共通だなと感じています。 私の1歳の子どもは食いしん坊ですが、好きなものばかり食べます。そんなときは、鰹節粉、青海苔、きな粉などの「粉たち」を追加。食べてくれると、少しでも栄養がプラスされたかな

          お久しぶりの回収キャンペーン報告会

          10月12日(木)、主にカウントボランティアの方を対象として、「第22回書損じハガキ回収キャンペーン結果報告会」を対面で行いました。コロナ以前には毎年実施していたのですが、キャンペーン報告会としては2019年以来4年ぶりの開催となりました。ちょうどたまたま、バングラデシュ支部より事務局長のミトンと、アンジュの2名が来日しているタイミングで、キャンペーンの結果報告とあわせ、現在バングラデシュで実施している女性グループへの支援についての報告を行ってもらいました。 参加されたボラ

          社会に出てみると、学びが以前より面白い

          勤務時間を調整してもらい、春から4年制大学の1年生になりました。社会に働きかける仕事をしながら謎が深まっていた「社会はどうやって成り立って、どういう力学が働いているのか?」などをきちんと理解したいと思い、社会学の専攻を希望しています。 私が10代だった頃、定年退職してから大学に入学した英国空軍の元パイロットや、大学の学費は銀行で働いて稼いだと話すスイス人学生を知れたことは、人生の選択肢が広がったという意味で、とてもラッキーなことだと思います。 「リカレント教育」という言葉

          社会に出てみると、学びが以前より面白い

          今日から認定NPO法人になりました

          2023年6月16日、ハンガー・フリー・ワールドは認定NPO法人になりました。昨年来準備を進めてきましたが、所轄庁の東京都での審査が完了し、本日認定証を受領しました。 2000年9月22日に設立されてからおよそ23年、ご支援いただいてきた皆さまには本当にお待たせいたしました。認定の要件を継続してクリアできるよう、これを機に、今後一層透明性の高い組織運営を進めてまいります。 また「ひとつぶ募金」「夏・冬募金」などを通してご寄付いただいている支援者の皆さまには、準備ができ次第、

          誰かと囲む食卓

          先日実家に帰った際に、4歳の姪っ子とパンを焼きました。まるまると膨らんだパン生地をグーパンチで楽しそうにガス抜きし、真剣に卵黄を塗る姿はとても微笑ましかったです。 焼き上がったパンを家族で囲んで食べながら、改めて誰かと食事を共にする「共食」はとても大切なことだと感じました。 ハンガー・フリー・ワールドは飢餓のない世界を目指して活動しています。世界中の人が健康的で十分な食事をとれるということは、家族や友人と食卓を囲む楽しい時間が増えることにも繋がると思っています。 食事はお腹だ

          感謝すること

          みなさまからのご寄付によって支えられている、ハンガー・フリー・ワールドの活動。私はお送りいただいた書損じハガキ等の寄付物品の仕分けをしていますが、なかにはお手紙を同封くださる方がいらっしゃいます。 そこには、応援の言葉だけでなく、感謝が綴られていることも。「人の役に立てる機会をくださり、ありがとうございます」などの言葉をいただくと、物品を梱包してお送りいただいたうえに感謝されるとは……!と、恐縮と尊敬の気持ちが込み上げてきます。同時に、世の中には「誰かにために何かしたい」とい

          子どもと一緒にガーデニング

          春になり緑がきれいな季節になりました。もうすぐ2歳半になる息子は、葉っぱやお花、虫などの生きものが大好き。保育園からの帰り道も近所の花壇を見ては「お花きれいだねー」と立ち止まっています。その様子を見て、これまでガーデニングに興味がなかった私も庭にお花を植えてみました。今のところすくすく育っていて、毎日子どもと一緒に水をやっては成長を見守っています。 ハンガー・フリー・ワールドでは、家庭菜園の支援もしているのですが「村の人たちは野菜や果物を育てているのだよな……。お花より育てる

          皆さまからの励みを糧に!

          今年度から「回収担当」「総務」として再びハンガー・フリー・ワールドの一員となり、日々やりがいを感じております。 なかでも、ボランティア初回説明会担当として毎回出会いを楽しみにしておりますが、担当初日はとても緊張いたしました。きっと、ご参加の方々はもっと緊張されているのではないかと思い、少しでもリラックスしていただけるよう和やかな雰囲気作りを心がけております。 帰り際に「楽しかった!」「分かりやすかったです」と感想をいただき、とても嬉しく励みになっております。さらに丁寧で分かり

          おそろいのエプロン

          私がハンガー・フリー・ワールドで働き始めた頃は、コロナの影響で緊急事態宣言が何度も出ており、ボランティアの皆さんの受け入れが全くできない状態だったのですが、そこから少しずつ状況が良くなり、現在は、既存のボランティアさんはもちろん、今年からご参加の新規のボランティアさん、さらには何年か活動をお休みされていたボランティアさんまで、多くの方々にご参加いただけるようになりました。 そんな中、今年は、アルバイトスタッフがお揃いのエプロンを付けて作業しているのですが、誰がスタッフなのか

          久しぶりの対面報告会

          3月30日(木)に日頃からご協力をいただいているボランティアの方を対象に、対面で2022年度の事業や決算報告会を催すことになりました。ここ数年はコロナ感染拡大の影響で規模を縮小して行っていたのですが、ボランティアの方からの「現地のこと、事業がどうなったのか知りたい!」という熱い期待をいただきました。ふと、「コロナ感染が……」ということを理由にして、説明や報告を疎かにしてしまっていたなと反省しています。説明責任や結果報告をすることの大切さを思い起こさせてくれたボランティアのみな