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「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」まとめ

●本書の結論

「成功の近道は、錯覚資産(他者が自分に対して持っている都合の良い錯覚)を利用することである」

●錯覚資産を利用するとは?

簡単に言うと、相手に自分が能力のある人間だと勘違いさせること。

●錯覚資産の例

・Twitterのフォロワー100万人

・上場企業の役員

・ベストセラー書籍の編集者

この実績だけを見ると、いかにも能力のある人間であると思い込んでしまいがちであるが、実際に上記を達成するために、必ずしも実力がいるかと言われるとそうではない。

フォロワーはお金を使えば、いくらでも買えるし、実力がなくても上司に媚びを売っていれば、役職まで上り詰めるのは可能である。

ベストセラー書籍と言っても、執筆した作家に能力があっただけで、関わった編集者はたまたまその人と仲が良かっただけということもよくある話だ。

・実績=実力ではない

これらのように実績があるというだけで、実力もあると錯覚してしまう心理のことを「ハロー効果」という。

この心理を上手く利用したものが錯覚資産。相手が自分に対して持っている都合の良い錯覚のことである。


●錯覚資産を活かすポイント

・錯覚資産は信じないと思っているほどダマされやすい

錯覚資産は学力があるとか、頭が良いとかは関係なく、どんな人でも信じてしまいやすいものである。

例)ミュラーリヤー錯視

上下の線の長さが実際は同じだとわかっていても、下の線の方が何度見ても長く見えてしまう。

例)Twitterのフォロワー

フォロワーはお金で買うことができるという知識があるにも関わらず、フォロワー100万人という数字を目にすると、やはり「この人は何か実力があるはずだ」と、考えてしまう。

このように理屈ではそうだとわかっていながらも、やはりそういった錯覚に脳は反応してしまうのである。

人間の脳は錯覚資産にダマされやすい性質があると理解すること。

・錯覚資産は実力にもつながる

人間を成長させるための最も即効性があり、実現性の高い手段は、良いポジションや役割を与えること。

仮に、最初は本当に実力がなかったとしても、そういったレベルの高い環境やバックアップ体制の中で過ごすことによって、次第に実力もついてくる。

そう考えれば、相手を錯覚させて、良いポジションや役割を確保することが、自分のキャリア形成やスキルアップにおいては、とても重要だということ。

良いポジションを与えてもらうためには、自分が能力のある人間だと相手に勘違いさせる必要があるため、錯覚資産を活用するわけである。

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