スポーツ業界に特別なスキルが必要なのか B.LEAGUEのチームで働きたいあなたへ
こんにちは。気が付けば3月も後半に差し掛かり、前回のnoteから1ヶ月が経ちます。佐賀は少しずつ暖かくなり過ごしやすくなってきています。
さて、今季のレギュラーシーズンは残り2ヵ月ということで、B.LEAGUEは終盤戦に入ります。
チームは初めてのB1で大健闘しており、開幕前は降格候補と言われていたらしいですが、勝率5割でまだまだプレーオフ進出に絡める位置。
フロントはしっかり準備をし、アリーナを満員にして後押しできればと思います。
僕らの業界は3月末だからと言って特段何かあるわけではないですが、個人事業をされている方は確定申告があったり、学生さんは卒業、進学、入社があったりと多くの方にとって節目の季節です。
行政も年度末ということで、僕らの部署は書類関係の期日が迫っています。また、今季最後のホームタウンのイベントとして、パブリックビューイングの実施が決まりました。
第一弾は3/20(祝水)のAWAY長崎戦。佐賀県上峰町での開催です。これは佐賀県プロバスケットボール振興協議会様の事業で、県内各エリアで開催し、まだバルーナーズのことをあまり知らない方にも試合に興味を持ってもらって、アリーナに足を運んでもらおうという企画。
ですので、各会場ではチアのメンバーによる応援練習やグッズが当たる企画が盛り込まれています。必ずしも各会場同じ内容になるわけではありませんが。
また、これから長崎さんとは3回も試合をするということで、終盤戦の一つの見どころでもあります。
会場も700名近く入るということで、初めての方はもちろん、会場に行けない方やチケットが手に入らなかった方は上峰町まで足を運んでいただければと思います。
さて、今日はまたX(Twitter)のDMからいただいたご質問にお答えする形で書いてみようと思います。
【スポーツチームで働くために必要なスキルとは】
以前も同じような内容でDMをいただいたことがあって、そのときもnoteで書きました。
前回書いたのが10月だったので、あれから約半年ほど経っているということもあり、もう少し具体的に書けるような気もしたので、ここで書いていきます。前回は僕が転職した際に得た経験ですが、今回は実際に働いてみて、過去のどんな経験が役に立っているのかみたいな話です。
この春から社会人で、将来B.LEAGUEのチームで働きたい!という方からでした。新卒で募集しているチームって多くはないので、一旦は別の業界に行くんですかね。
まずはいただいた3つのご質問にお答えしたいと思います。
①前職では何年勤務していたか
大学を卒業して美容業界(エスティックサロン)に就職して、26歳で独立しました。その後、28歳で飲食店も初めました。コロナがあって、飲食店を閉めなければいけなくなり、飲食業を廃業して、地元(鳥取県)に帰ります。33歳くらいでした。
ありがたいことに地元に帰っても美容の仕事は続ける事ができたので、地元の企業でもお仕事させてもらいました。B.LEAGUEのチームで働きたいと思って1年くらいバスケ観戦して、佐賀を受けさせてもらって今があるという感じです。
勤務期間というと難しいですが、簡単に書くと美容業界10年と飲食業界をちょこっとという経歴です。
②現職での仕事内容と過去の仕事内容が重なる点は多いか、初めて経験する業務内容の割合が多いか
業務の内容は異なれど、やり方、進め方は過去の経験が生きることがとても大きかったです。
ホームタウン(部署)はイベントの企画から実働、興行でのイベント(前座・ハーフタイムなど)企画から実働、あとは行政含む多くのステークホルダーとの関わりがあります。
内容は違えど、やり方はほとんど変わらないです。もちろん地域性みたいなものは必ずあって、例えば僕がいる佐賀の特徴もあるんですが、それは実際来て関わっていけばわかります。僕は大学から地元を離れ、岡山、静岡、神奈川、東京、鳥取と大都市から地方都市まで経験できていたので、地方のギャップみたいなことで困惑することはなかったです。
チケットなど一部部署を除けば、特別なスキルは必要ないように感じています。広報もマーケティングも特別なことはありません。
初めてのこともゼロではないですが、しっかり社会で揉まれて仕事ができれば充分活躍できます。
③即戦力が必要とされるBリーグ業界において、何年以上の社会人経験が必要だと感じるか
ご質問いただいた方はきっとたくさん調べられたんだろうなと感じたんですが、今求人が出ているチームのほとんどが【○○の経験3年以上】みたいな感じです。
TOPチームになればなるほどそうなっていくんだと思いますが、実際に働く上で必要な期間というのは関係ないと僕は思います。
どういうチームで何をしたいかが大事で、例えば琉球さんや千葉ジェッツさんのようなB.LEAGUEを代表するようなチームで働きたい場合はある程度分野に特化した経験が求められるでしょうし、立ち上げやまだまだこれからのチームにはゼロから作っていく能力やある程度の体力も求められるでしょう。
そもそも○○年以上という縛りがある場合は受けることすらできないので、その縛りがあってもそのチームが良いのであればその期間は経験を積むしかありません。
であるならば、受けれるタイミングで入れるところに入るほうが僕は近道だと思います。経験を積むという意味でも。
ただ、いくら業界の外で経験を積めてもチームとの縁はタイミングもあるので、いつチャンスが来てもいいように情報の収集と、準備をしておきましょう。
早く業界に挑戦したいので、あればどのチームでも必ず部署がある、広報、マーケティング、競技運営(イベント運営・集客)、管理部(経理・労務)など、どの会社でもある部署でしっかり働くのが良いかもしれません。
可能であれば社内完結ではなく、外部の方と関わる仕事がいいかもしれません。営業も同じくです。バリバリ営業できる人材はスポーツチームに限らずどこも欲しいと思います。
そして、自分の言葉で何をしてきたのか話せるくらいになれれば充分戦力になれます。
何年間は修行だって決めるというよりはいつでも受けれるように、今の仕事に全力で取り組み、チャンスが来たら挑戦するがいいと思います。
【特別なスキルはいらない】
■なぜこのチームに入りたいのか
ご質問にお答えすると上記のような感じです。もうちょっと自分の経験を元に掘り下げて書きます。
僕はスポーツ業界の経験はゼロで佐賀に来ました。なぜ僕が佐賀に入れたのかというのは、以前noteでも書いた通りです。
僕は明確に佐賀に入りたかった理由がありました。ありがたいことに佐賀でやりたいことに挑戦できる環境があります。
1チームあたりのフロントスタッフの数はある程度決まっている中で、最終的にはなんでこのチームに来たいのってなります。僕が入れたのはタイミングが良かったというのは大きな理由ではありますが。
特に地方のチームはそれが問われると思います。
大都市のチームに入った経験がないので、それはまた機会があれば僕も伺ってみたいです。
■入ってから役に立ったと思ったこと
ここからは入ってから、何が一番役に立っているかということについて。あくまで僕の話です。
一つはコミュニケーション。社内でも社外でも本当に多くの方と関わることが多いので如何にコミュニケーションを取れるか。
僕は元々人と話すのは嫌いではなかったですが、それこそ飲食業が廃業になったのはコミュニケーションのエラーが一番原因だったと今では思います。
コミュニケーションが取れて、一生懸命やっていれば周りが助けてくれます。
あとは本当に仕事が楽しいと思えるか。やりたいことだと思えるか。
僕は仕事が楽しいですし、佐賀のためにやりたいと思って働いてます。仕事を受動的に捉えると中々厳しいです。これも飲食の廃業で学んだことです。なんでこの仕事してるんだろうとか、なんでこんな働いてるんだろうとか思った時点で難しい。
仕事のスキルは本でも何でも学べます。学んでいて損はありません。仕事をたくさんこなせるのも大事だし、スピードも大事。効率的なのも大事。
ただ、僕はExcelも大学生レベルですし、プレゼン資料が完璧に作れるわけでもないです。社会人としてのスキルが高いわけではなく、スポーツ業界の経験もないです。できないことを別に恥ずかしいとも思いません。
それでもやれているのは、ある程度積極的にチャレンジしてきて、本気で働いてきて、それ相応の失敗もしているからだと思っています。
若いうちのある程度の失敗はなんとかなるんで、チャレンジしましょう。
【最後に】
長々書きましたが、これは僕の話なので、どこまで参考になるかはわかりませんが、これから社会に出る方で将来B.LEAGUEで働きたいとか、スポーツチームで働きたいと思っている方へ向けて書きました。
毎回思うんですが、22歳、23歳で将来の目標が定まっていて、勇気を出してきちんとDMで質問ができる時点で全然大丈夫です。
社会に出ればしんどいこともありますが、みんなそうです。
いつかアリーナでお会いできたら最高ですね。
今日はここまで。ありがとうございました。
佐賀バルーナーズ 山下
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