沖縄のバスケットボール文化と佐賀の現在地
ホームで長崎戦を終え、いよいよ残すホーム開催はラスト1節に。
おそらくシーズンが終わったらまた同じことを言うと思うんですが、本当にあっという間でした。最終節が終わったらまた振り返りをしたいと思います。
今回はだらだら振り返りをしようと思うんですが、記憶が新しい順に書いていきます。
3月から4月にかけてAWAYに帯同することもあり、1年目の自分にとってはすごくありがたい経験をさせてもらいました。
特に沖縄は街もそうですが、沖縄アリーナが素晴らしかった。まずは沖縄での3日間を振り返ります。
【バスケットボールの街 沖縄】
先日、琉球ゴールデンキングスとの試合が沖縄で開催されました。試合は言わずもがなで、スタッフとして帯同していたにもかかわらず最後はいちファンになっていました。すごい試合でした。
隣にいた社長が「佐賀もこんな舞台でやれるようになったんやなぁ」とボソッと言っていたのがとても印象的でした。
これまでの苦労もですが、それくらい沖縄アリーナの雰囲気が特別だったということだと思います。
佐賀にも沖縄に負けないくらいのアリーナがあって僕らは今季初めて年間通して運営をしています。そういう意味でも沖縄アリーナは良いお手本であり、常に気になる会場です。
事前に琉球のスタッフの方と連絡を取り、アリーナを案内していただきました。僕らの他にも佐賀からは県庁職員の方もいらっしゃいました。なぜかという話はまた後程。
■非日常的な空間づくり
沖縄アリーナの概要をここで詳しく書きませんが、バスケットボールの会場としての完成度は佐賀を大きく上回っていて、どこを取っても見事な設営・運営をされています。売上もそうです。
すぐにでも真似できそうなところもあって、例えば”非日常的な空間づくり”
沖縄ナリーナは大きな会場ではありますが、1階は座席でほとんどうまっており、通路などは広くはありません。その代わり1階は専用のラウンジがあったり、2階以上のお客様は降りれないようになっています。1階の価値をあげて金額が高くても非日常な体験ができる仕組みになっています。
また、佐賀のように選手ベンチの後ろにプラ柵などはないですし、ゴール裏に養生シートなどはありません。
それに加えて会場全体のビジョンを使った一体感のある演出。
細かいことろではありますが、会場に足を踏み入れるといつもと違った空間に来たという感覚はすごかった。いくらすごい演出ができてもどこか運営目線で必要なものが邪魔をするみたいな感覚は佐賀でやっていては気が付けないことでした。
もちろん、柵がなくても選手に接触しようとする方はいなかったですし、そのあたりはしっかり手をうっているんだろうと思います。
■沖縄のバスケットボール
そして一番感じたのはバスケットを見に来る方を楽しませるアリーナであるということ。
琉球は今季平均で7,000人以上の方が来場されています。佐賀は5,000弱。同じ平均でも違っていて佐賀は6,000のときもあれば3,000のときもある。沖縄は常時7,000。この違いは大きい。
那覇の中心地から車で40分。決して立地が良いとは言えない沖縄アリーナに常時7,000人以上の方が集まるというのは僕らの感覚では考えられないことです。先日も平日のナイトゲームで満員でした。
沖縄の方々は純粋にバスケットを楽しみにされていて、琉球というチームが多くの方に愛されている証明だと思います。
もちろんリーグのチャンピオンチームでこれからプレイオフそして連覇へ向けての熱が高いというのはあると思います。それに加えて最大限バスケットを楽しめるように細かな部分まで考えられた空間を作る琉球のすごさ。
アリーナがオープンして3年が経ち完成されたアリーナ。シンプルにバスケットボールの試合にフォーカスした演出。
繁華街は平日にも関わらず多くの方で賑わいその中心には大きく琉球の看板があったり、バスケットコートがあったりと沖縄のスポーツといえばバスケットボールなんだと強く感じました。
■佐賀の目指すべき形
沖縄がすごいことは行く前からある程度想像できていましたが、行ってみて改めてテンションがあがったし、頑張ろうと思えました。
佐賀でもすぐ実践できることはしていくし、時間はかかってもやるべきこともわかった。
まずはアリーナとの連携。
今回アリーナ視察には佐賀県の職員の方々もいらしてました。佐賀はアリーナの経営・運営には参画していません。佐賀県が運営委託している会社が経営をしています。
僕らはアリーナを使わせてもらっている立場です。わかりやす言うと毎試合賃料を払い、使用しています。1年目の今季は様々な要望をアリーナ側に伝えできる限りのことはしていただいています。
とはいえ僕らが言ううだけでは中々伝わらない部分もあり、今回沖縄の視察に一緒に行くことに。もちろんSAGAアリーナができる前にも足を運んで、沖縄を参考にしていたりしますが、アップデートされた沖縄を実際に見ていただいて、県や運営会社さんにも感じていただくというのは大切。
沖縄もオープン当初にはなかった設備が新調されていたり、日々アップデートされています。
佐賀も現状に満足することなく、より良い施設にしていくべく協力しながら一歩一歩進んでいます。来季はまたアップデートされたSAGAアリーナになると思います。
ハードの部分もそうですが、ソフト面もそうです。今の佐賀はバスケットボールを見に来てください!!というスタンスではありません。厳密にいうと全く違うわけではないですが、今はアリーナというハードを生かしながら、バスケットボールを見たことない方も一度アリーナに来てみませんか??というフェーズです。おもしろいですよバスケって!!って感じです。
バスケといえば佐賀!!というよりは佐賀にバルーナーズがあってよかったと思ってもらえることに重きを置くというか。
なので、いろんなことにチャレンジします。試合外の部分もです。
もちろん3年後には沖縄のように佐賀にバスケが浸透して会場にいなくても県民に応援してもらえるような姿が理想ですが、今はその土台を作っているというイメージです。
どういう姿をイメージするかですが、バルーナーズの日常化というのが佐賀の目指すべき形なので、その為に色々なことにチャレンジしていきます。そもそも沖縄の形が佐賀にとって理想かどうかも今の僕にはわかりません。
沖縄の前に振り返るべきことがたくさんあったんですが、今日はここまでにしておきます!!
シーズンも終われば少し更新の頻度もあげていければと思います。
AWAYに行くとこのタイミングで佐賀に来れたということが本当に恵まれているんだ実感できます。まだまだ伸びしろしかないです。
今日はここまで。ありがとうございました。
佐賀バルーナーズ 山下
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