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サポートする姿勢 B.LEAGUE 佐賀バルーナーズでの1年目を終えて【前編】

シーズンが終わり1ヵ月が経ちました。GW代わりの休みがあってフロントも一区切り。

とはいえ、オフシーズンのイベントや来シーズンに向けて動いていることもあり慌ただしく毎日が過ぎています。

本題に行く前に一つ宣伝を!!

佐賀バルーナーズ公式Podcast番組が始まりました!

(noteに埋め込むとこんな感じになるんですね。。。)

佐賀バルーナーズフロントスタッフ、マーケの生命線ちりちり先輩とコーフボール日本代表という謎の経歴を持つまっしーによる番組。

僕も詳しくはわからないんですが、今のところ、スポーツチームのフロントは何をやってるとか、どうやってお客様に足を運んでもらっているのか。みたいなことを話しています。

佐賀は今シーズン平均動員数が5,000名を超え、B1,B2全38クラブ中5位という結果でした。そのからくりがわかるような内容です。毎週水曜日更新なので、是非聞いてみてださい。


【23-24シーズン終了して今】

改めて今シーズンが終わりました。チームは当初の予想を覆す活躍。フロントも新リーグ基準の目標平均来場者数4,000名をクリアしました。

結果的に今シーズンは本当に良いシーズンを送れたと思います。アリーナ稼働1年目、また、絶対に平均4,000名を入れなければいけないシーズン、チームが降格するわけにもいかなった。

結果、チームは終盤までチャンピオンシップ進出を争う成績でしたし、フロントも平均5,000名を超える集客を達成しました。

各試合でどんなことをやってきたのかみたいな話はこれまでのnoteで書いてきたので、今回は初のシーズンを終えて、僕自身の気持ちの変化とか働き方とか。そのあたりを振り返っていきたいと思います。

今回はめっちゃ個人的な話ですが、お好きな方は是非読んでいただければと思います!

僕が佐賀に入社したのが昨年の8月。入社当初は平均4,000名入れるとかそんなことは正直頭になかったです。

■佐賀バルーナーズに来てやりたかったこと

面接のときに、バルーナーズを通じてまちづくりをしたいということを言いました。僕も地方出身で佐賀と近い環境にあり、様々な課題があります。

ただ、地方でアクションを興していくのは本当に至難の業です。

アクションを興す方法として、3つあるなと思っていて、自分で資本をもって組織(会社)を興すこと。同じ志を持った仲間とコミュニティを作ること。3つ目はまちづくりができる組織(会社)に入ること。

20代で組織(会社)を作りました。しかし、まちづくりどころか会社を成長させていくことが本当に大変で、気が付けば自分のことでいっぱいいっぱい。自分の為に仕事をし、食っていく。毎日会社のことを考えていました。もちろん会社の成長がまちづくりに繋がっていくんですが、それどころではなかったです。自分が生きていくこと以上のことができなかった。

今から4年前にeスポーツに出会い、noteを始めました。当時コロナで家から出れないとか、集まれないという制約がある中、どこにいてもできるというeスポーツは本当に可能性しかなかった。

「好きなこと(eスポーツ)×共有する場所(note)」でコミュニティを作り、仲間と何かをしていくというのは本当に面白かったし、この輪が広がっていくと地域で何かできるなと思いました。しかし、これは圧倒的に時間がかかります。そして、仕事ではない以上、壁にぶつかる。若い世代が多いeスポーツの業界はコミュニティの力では限界があるなと感じました。

会社を興したこともコミュニティを作ったことも失敗ではなかったと今では言えるし、その糧が本当に今の自分を作っています。続けていけば本当にまちをつくることができると思いますし、そんな方々はたくさんいらっしゃいます。

そして、3つ目のまちづくりができる組織に入ることが今僕がバルーナーズにいる理由です。

バルーナーズに入って「まちをつくる」ということに関してはこんなに手ごたえというか、実感できるというか。今までにない感覚です。

もちろんスポーツチームじゃなくてもできると思うんですが、仕事をしていて、自分たちがまちをつくっていくという感覚で仕事ができることって普通じゃないと思います。

それは僕がバルーナーズや社長の理念にすこぶる共感しているからではあります。

話が少し逸れますが、会社の理念や方針ってめっちゃ大事だなと改めて実感しました。企業の説明会などに行くと、人事の方が自社のビジョンやミッションを説明すると思うんですが、正直その場で共感できることってほとんどないと思うんですよね。よっぽどプレゼンターが優秀で魅力的であれば違うと思いますが。

会社のビジョンやミッションにどれだけ共感できるかで働くことへのモチベーションはブレないし、仕事が楽しくなる。僕は仕事は楽しい方が人生楽しいと思う派なので、会社やTOPの想いは大事にしています。

そんなこんなで、僕は入社当初はバルーナーズを通じてまちをつくることができたらそれでよかったし、佐賀に来た理由は以前書いた通りです。

その過程を経験したかったのと、佐賀で地域×スポーツのモデルケースを作りたかったです。

1年やってみて、バルーナーズに来てよかったと改めて思っているんですが、自分のやりたいことをやるためにという部分はありつつ、それだけじゃない感情も出てきました。

それは佐賀が良いチームであり、佐賀という地域に対する愛着みたいなものが芽生えてしまったということです。

そんなはずじゃなかったというと語弊があるんですが、僕は結構感情入ってしまうタイプなので困っちゃいます。

■入社~4ヵ月 メンバーとの関わり

会社に入るということは自分は会社の一部。それは自分のやりたいことを実現するには遠回りになる。昔はそんなことを考えていました。なので、若いときは自分でやるという選択をしたんだと思います。

会社に入るということ=会社のために働くということだと思っています。

なので、自分のやりたいことをやるにしても今シーズンは既存メンバーをサポートしようと決めていました。

僕は業界の経験がなく、既存メンバーより歳も上。そんな奴が来るはの嫌に決まっています。嫌じゃないにしても多少壁を作ってしまうことはあると思います。

まずはみんなを知ることと何に困っているのか。特に同じ部署にいたメンバーとはなるべく時間を共有しようと心掛けました。

若いメンバーは本当に一生懸命働いていましたし、B2のプレーオフを乗り越えた絆もあった。今でもお酒の場なんかではB2プレーオフの運営の話は出るくらい佐賀にとっては大きな出来事、ターニングポイントだったと思います。

一生懸命さはすごく伝わったいたし、それは自分にとってもよかった。素直にサポートしようと思えたからです。当時の様子もnoteで書きました。

一緒に開幕に向けて準備したこともそうですし、歳が近い経験のあるメンバーにもサポートしてもらったのも大きかった。

とにかく、メンバーに対して年齢関係なくリスペクトできたのは僕が佐賀に馴染めた大きな要因の一つです。

自分はまだまだ背中で見せるみたいなことはできないですし、みんなと一緒に仕事をすることを考えていたので、受け入れてくれた会社、メンバーには感謝しています。

そんな感じでシーズンが始まって11月くらいまでは過ごしていました。

10月の末に社長と一緒に車で5.6時間かけてAWAYの島根に行ったんですが、その出来事も自分の中では大きかった。バルーナーズの為に仕事を頑張ろと思い始めたのもこの頃でした。

それについてはまた次回書きたいと思います。

■サポートする姿勢からの変化

自分がバルーナーズに来てよかったと思ってもらえるように仕事をしようと思いながら、怒涛の興行の日々が過ぎていく中で、徐々に企画を考えたりとか、会議で発言をしていくとか、自分の働き方みたいなものが掴めてきたのが11月とか12月くらい。

自分ができることは何でもやろうとしていたので、徐々に仕事量も増えていき、やることてんこ盛りみたいな状態。

でもそれも自分が望んでいたことなので、苦ではなかった。ただ、徐々に周りを見る余裕とかなくなっていたのは事実です。

とにかく今季はやれることを全部やるみたいなスタンスで何なら一回くらいパンクしてもいいとすら思ってました。

実際年明けに体調崩して迷惑をかけてしまった時期もあるんですが、心は元気でした。

ただ、自分が忙しいだけみたいな状態ではいけないなぁと思うようになったのが2月~3月にかけて。とある出来事がきっかけです。

次回はシーズン後半にかけての心境の変化と今、そして来シーズンに向けて書いてみようと思います。

しばらく週末は休めそうなので、noteも更新していければと思います。

6/2 鹿島市ガタリンピックにて

今日はここまで。ありがとうございました!!

佐賀バルーナーズ 山下

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