香川ファイブアローズ2023/24 プレシーズンゲームGAME1レビュー~新たなる船出。
ゲームサマリー
9/10(日) プレシーズンゲーム@三豊市総合体育館
香川ファイブアローズVS愛媛オレンジバイキングス
観客数1010名
香川ファイブアローズ 72 - 85愛媛オレンジバイキングス
1Q 20-24
2Q 17-20
3Q 17-18
4Q 18-23
<香川ファイブアローズ>
#24 イバン・ラベネル 22得点
#25ムッサ・ダマ16得点
#16松井啓十郎 12得点
TEAM STATS
3PFG 34.6%
2PF 50.5%
FT 84.6%
Foul 24
<愛媛オレンジバイキングス>
#1 タッカー・ヘイモンド 25得点
#20 ユージン・フェルプス 20得点
#3 古野拓巳 11得点
TEAM STATS
3PFG 30.4%
2PF 55.0%
FT 83.3%
Foul 15
このゲームの見どころだったところ
末廣力久の活躍と大学日本一のディフェンス基準
スタメンに名を連ねたルーキーの末廣力久。
この日3本のスリーを決め、ディフェンスでは、BリーグでもトップクラスのPGであろう古野 拓巳と愛媛オレンジバイキングスのフランチャイズプレイヤー俊野佳彦らプロとして長く活躍するベテランたちとのマッチアップ。
しっかりと追ってディフェンスでプレッシャーをかけている姿も光った。
宗像高校出身でライジングゼファー福岡の兒玉貴通選手の後輩でもある。
そして白鷗大では三回生時に日本一を経験した。
大学バスケットボール界において白鴎大学が現在日本の大学でNo.1チームだ。
日本代表そして宇都宮ブレックスで活躍された網野友雄さんがHCを務めハードなディフェンススタイル売りとしている。
"Defense wins championship"という有名な言葉があるように、タイトなディフェンスが鍵になりそうな新シーズンのアローズを予感させる起用のように映った。
タイムアウト明けのデザインプレー(効果的なATO)
やはりABOVE(阿保さん)効果か。バスケットボールにおけるタイムアウトは作戦会議。フットボール派生のこのスポーツはこのATOのデザインプレイが勝敗を大きく左右する。
昨シーズンの香川ファイブアローズはタイムアウト明けのセットプレイからの得点不足に苦しんだ印象が強かったが、この日1Qの終了の残り時間の少ないオフェンスでラベネルから新加入のジャン・ムンホへキックアウトからの3ポイントシュートがヒット。ムンホの弓矢を引くポーズのセレブレーションが飛び出し会場も大いに沸いた。
チーム全体で狙い通りのオフェンスを遂行できたことが1番の収穫だったかもしれない。
今シーズンHCとして初めて指揮をとる籔内幸樹氏だが、新しいチームになって狙いすませたセットプレイが蘇ってきたのは参謀的存在の阿保コーチの存在感が際立つ。
こういった作戦立案の上手なコーチをXOGUY(エックスオーガイ)とも呼ぶ。作戦版を使うのが上手いコーチがいることは勝敗を大きく左右する。
また、今シーズンは鎌田 陽菜乃アシスタントマネージャーが環太平洋大学の在学生でインターンからではあるが、ビデオコーディネーターを兼任しサポートもしている。
NBAのコーチではやはりビデオコーディネーターがHCの登竜門とも言われ、
NYニックスの吉本大輔さんもシカゴ・ブルズ時代からシボドーHCの元でビデオコーディネーターとして長く下積みを積んできたことなども知られている。
阿保コーチはチームマネージャーとして下積み時代もあり、選手のケア、コミュニケーションも以前から上手で、更にこういった作戦立案の上手いXOGUYであることもブースターには知れ渡ってきている。
タイムアウト明けの戦術の妙も注目のひとつだ。
勝つ為にチームプレイをするエナジー。AREまでたどり着くために必要な熱量。
今シーズン香川ファイブアローズの全体の一つの指針として「勝ちを価値につなげる」ということが言われてる。
この日の試合もやはり勝ちたかったが、実際近くで見ていて球際を追う熱量は高い様に感じ、その意思の表明の様なプレイも随所に見られた。
勝利は掴めず、まだまだ課題もある。が、勝って驕らず、負けて腐らず、チームとしてやるべきプレイを一個一個遂行しようとする意思はみえる。とにかく一つ一つ課題がクリアできるようにしっかりとメイクエフォート(目的に向かって努力し続ける)することが重要。
最後はマネージャーの松本さくらさんのTikTokから。せっかくお茶目な姿を皆が出してくれているので、公式でもPRしてほしい。
アローズメンはいつもナイスガイです。
やっぱりエドちゃんはエドちゃんですね。
来てくれて嬉しいです。