深夜のとっちらかった頭
やらなきゃいけないタスクがあるのに、仕事をする気にならなかった。返信しなきゃいけないメールがあるのに、明日でいいやと思ってパソコンを閉じた。朝起きた時から窓の外は黒い雲に覆われて、朝なのか分からなくて一旦カーテンを閉めた。部屋に時計がないから、時間感覚なく仕事をした。途中で何度もスマホをながめた。なんなら本も読んだ。やらなきゃいけないことは膨大なのに、頭が拒んで手につかなかった。あれこもれも言い訳。
大好きなバンドが、自分たちの曲をこれまた大好きなバンドにカバーさせたアルバムが出た。AppleMusicで聴いた。大好きな曲が、大好きなバンドマンの声で流れる。同じ曲なのに別の曲みたいで、部屋の電気を消して布団に潜り込んで目を閉じてみた。音の中に浮かんでいるみたいだった。
0時を回ってからお腹がすいたのでアイスを食べた。この前たまたま食べたくなって友人に買わせたアイスが2つ、冷凍庫に転がってた。明後日一緒に食べる約束をしたのに、食べた。明日は大雨の中、アイスを買いに行く予定ができた。足元をべちゃべちゃに濡らして水溜まりを上手く避けられずに、でも誰にも見られていないからもう全部どうでもよくなってそのうち傘すらテキトーにさして全身びしょ濡れになって、多分そんな感じで買いに行くことになる気がする。
ふと、自分のこと好きなの?と考えた。どうしたら自分のことを好きでいられるのか考えた。そうしたらどうしようもなくわがままで怠惰で不良な自分がニヤニヤしながら頭を出したので、一旦押し込めた。化けの皮は厚い。真昼間の道路を平然とした顔で歩き、何食わぬ顔で仕事をする私は何枚の猫を被る?多分私はどっちの自分もちょっと好きで、ちょっと嫌い。
道路は舗装されている方が好きだ。アスファルトの粒度が大きいボコボコした道はちょっと苦手。ヒールなんかで歩いたらあっという間にヒールが石と石の間にとられる。あ、意図せず言葉遊びみたいになってしまった。あとサンダルで歩くと、アスファルトの破片が靴の中に入ってきて痛い。道路は舗装されている道に限る。本当はそこまで切実に思ってるわけじゃない。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?