電アシ自転車にスマートタグをつけた話
電動アシスト自転車にスマートタグ(AirTag的なもの)を付けた話をします。自転車はヤマハ CROSSCORE RC (2022年式) です。
スマートタグは落とし物や置き忘れをしたときにカバンや財布の場所を確認するためのものですが、車・バイクなど乗り物が盗難されたときに追跡・奪還するために車両の現在位置を把握するためにも活用されています。
窃盗犯もスマートタグのことは承知しているので、バレると外されて捨てられます。外から見えない、工具を使わないと外せないところに装着するのがベストです。
買ったスマートタグ
Tile Stickerを使いました。3300円くらい。(2024年5月時点)
本当はAirtagがよかったんだけどAndroidユーザーなので仕方なくTileに。
自転車への装着の仕方は後で紹介しますが、Airtagも同じ方法で装着できるはずです。
装着方法
1.どこにつけるか
モータのカバーの内側につけます。
バッテリーを外すとバッテリーを下から支えていた金属板(凸みたいな形のやつ)が出てきます。これの裏側につけます。
この金具は大きさ的にもちょうどいいし、外から見えないから良いよねって話です。
2.つけ方
ボルトを外してモーターのカバーをずらし、スマートタグを金具の裏から粘着テープで貼り付けます。
下から見るとこんな感じ。(モーターが邪魔でこうは見えないが。)
まずチェーンリング右下のトルクスを外します。工具のサイズはT20です。
(なお、「トルクス」はテキストロン社の商標であり「ヘクサロビュラ穴付きボルト」が一般名称です。)
次にこの六角穴付きボルトを外します。工具は5mmのアーレンキーです。
(なお、「アーレンキー」は自転車業界でのみ通じる単語であり「六角棒レンチ」または「棒レンチ」が一般名称です。)
写真ではボルトを片方だけ外していますが、指が入らなかったら反対側も外してください。
カバーのスキマからスマートタグと指を入れられることを確認します。装着のイメトレです。ついでに金具を拭いて綺麗にしておきます。
貼り付ける相手側となる金具は湾曲しており、この湾曲にフィットしながらスマートタグと金具をくっつける必要があります。Tile Stickerに付属している両面テープでは無理です。
代わりに3Mの自動車内装用 超強力両面テープを使います。これは両面テープ自体の厚みが1.1mmあり、湾曲した面にフィットしつつ強力にくっつきます。
自動車内装用なので耐久性(耐熱性や耐衝撃性)も良く、接着力も強力なので良い両面テープです。ただし、取り扱いを間違うとくっつきが弱いです。順を追って説明します。
まずはTile Stickerに付属している両面テープを取り外し、スマートタグを綺麗に清掃します。
そしたら3Mの両面テープを貼って、はみ出した部分を適当にカットします。
カバーのスキマからスマートタグと指を入れ、金具の裏側に貼り付けて強く押し付け続けます。1分くらい。押し付け終わったら1~2時間くらい放置します。すぐに乗ってはいけません。
メーカー推奨の貼り付け方法は両面テープの取説に書いてあるんですが、「強く押し付け続ける」と「貼ったら放置する」は守らないとマジでマズいです。これを守れば強力に貼りついてくれるんですが・・・(糊跡も残りづらいし)
貼りつけが終わったら外したネジを付けつつ1~2時間待ちます。スマホとの通信確認とかもしておきましょう。
つけてみてどうだったか
通勤で200kmくらい走ったけど問題ないです。歩道の段差に20km/hくらいでつっこんでドッタンバッタンの衝撃を繰り返してしているけど全然大丈夫。もし外れてもモーターカバーの中に入るので車外に転がって出てはいかないはず。
電動アシスト自転車とはいえ、盗まれるとけっこう泣ける値段なのでスマートタグで追跡できると考えると安心ですね。ぼちぼちの田舎に住んでいるのでイザ盗まれたときに検出されるかは微妙に不安ですが。。。その点ではAirTagが良かった。。。
自転車は構成がシンプルな乗り物なので、スマートタグを隠せるところがないのですが、そこは電動アシスト自転車なのでモーターとかバッテリーとか余計なものがついており、それに助けられました。
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