見出し画像

CADでタマネギをみじん切りにして体積の標準偏差を求める方法。

感覚と雰囲気に支配された「みじん切り」を数値化しエンジニアリングの土俵にのせましょう。(これはジョーク記事です。)

元ネタ というか震源


必要なソフトウェア

CAD: Autodesk Fusion
https://www.autodesk.com/jp/products/fusion-360/overview
(ウチは商用ライセンスだけど一般個人向け無料ライセンスでもOKなはず)

統計処理:Excel (Google スプレッドシートでもできるかも)

工程

  1. 3Dのタマネギをつくる

  2. 任意の方法でみじん切りにカットする

  3. ボディをコンポーネントに変換する

  4. サンプルプラグインを使って体積の情報を得る

  5. いったんtxtで保存する

  6. Excelでtxtを読み込んで体積の情報を抽出する

  7. 標準偏差を出す


1. 3Dのタマネギをつくる

各自が信じる「正しいタマネギ」を作ってください。
誰が「標準的なタマネギ」を定義できるというのですか?
各自が信じる「正しいタマネギ」を作ってください。

これは私が信じる「単純化タマネギ」です。

直径SΦ100、1層5mm 計9層。カット部長さ85mm。
タマネギというより味玉?
タマネギというよりピータン?

もっといい3Dタマネギができたら教えてください。そっちに乗り換えます。

2.任意の方法でみじん切りカットする

各自が信じる「正しいみじん切り」を行ってください。
適当にスケッチを描き、「ソリッド」→「修正」→「ボディを分割」でカットするのが楽です。

これは私が信じる、オーソドックスなXYZ各方向から包丁を入れる切り方です。

3. ボディをコンポーネントに変換する

みじん切りされたボディをすべて選択し、「ボディからコンポーネントを作成」をクリックします。

この工程が最も時間を食う工程です。
変換するボディ数に応じて変換にかかる時間が変わります。1000ボディで20分ほど、4000ボディで2時間ほどかかりました。 (Ryzen 5950Xにて)
これは複雑な処理ではなく途中でハングアップするリスクも少ないので、寝る前に仕掛けて翌朝に結果を確認するなど工夫をしましょう。

4.サンプルプラグインを使って体積の情報を得る

コンポーネントに変換ができたら、ユーティリティのスクリプトとアドインを開き、Extract BOMを選択して実行を押すことで体積の一覧を得ることができます。

「ユーティリティ」タブの「アドイン」から「スクリプトとアドイン」を起動
「ExtractBOM」 を実行
右クリックで「すべてを選択」してから「コピー」

5.いったんtxtで保存する

文字列がスペースで区切られており、Excelでは利用しづらいためテキストデータで保存し、Excelのテキスト読み込みウィザードを使って体積の数字だけを分離します。

6.Excelでtxtを読み込んで体積の情報を抽出する

「開く」から「すべてのファイル」に変更し、テキストファイルを選択できるようにします。

テキストファイルウィザードが始まるので、適当にやります。

スペースが削除され、利用しやすい形になります。

7.標準偏差を出す

エクセルでいい感じに処理をします。

そしてこれは私が信じる、オーソドックスなXYZ各方向から包丁を入れる切り方です。

これは水平方向のカットを省いたXY方向から包丁を入れる切り方です。

評価と考察はやりたい人がやってください。私は私が信じるタマネギのみじん切りの方法を信じます。

おわりに

もっと楽なやりかたがあったらおしえてください。
(教えてほしいのは楽なみじん切りの方法ではなく楽な評価方法についてです。)

あといい感じのタマネギ3Dモデルも。

みじん切り工学のますますの発展をお祈りして記事の締めとします。


※これはジョーク記事です。「標準的なタマネギ」を定義せずにみじん切りの方法だけを議論するのは工学的にナンセンスです。

でも頭の体操にはなるので息抜きにはちょうどいいと思います。


いいなと思ったら応援しよう!