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Yukihie
2020年2月13日 04:12
ぼく(主人公)HOMEで生まれ、生きてきた青年。22歳。読書と家庭菜園が趣味。植物に詳しい。短期間で外に適合できている稀有な存在。トレーニング後、外に適合できるまで最低半年はかかるが一週間でクリアしている。 きみ“ぼく”のGF。外で生まれた女性。自らのように自然な形での妊娠出産を望み、”ぼく”へ話を持ちかける。 管理官“ぼく” を担当する『探査』の管理官。外への『慣らし』の時から
2020年2月13日 04:06
少し遠い未来。人類は『誰もが平等に生きられる場所』として地球上の全てを模した仮想空間(シミュレーションリアリティ)に居を移していた。話が持ち上がった当初は使用エネルギーと釣り合いが取れないと言われていたが、技術改良によって20年程で克服。当初はリベラル国家、独裁国家が率先して各々のHOME(と言っても国家の全員ではなく、志願者を募った事業)を立ち上げていたが、全人類が移住することになった際に巨大
2020年2月11日 13:32
“ぼく” が ”HOME” の外に出てから、”管理官” が時々ぼくの様子を見に来るようになった。なんでも、今はぼくとしか人と話せる機会が無いらしく、ついつい来てしまうらしい。ぼくは一人でもあまり孤独を感じない。しかし、彼からは “きみ” の様子を聞くことができる。それにぼくは人と話すことが結構好きだから、彼の訪問を煩く思わない。 ぼくは畑を耕す鍬を小刻みに動かし、畝を作りながら彼と他愛もない
2019年6月7日 04:46
青い空、白い雲、どこまでも続く草原。 “ぼく” は日の出と共に目覚め、ようやく扱い慣れた農具を握り、土を耕して、その日の生活の足しにする。 久し振りに太陽の光を目にした時、あまりの眩しさで視界と頭が真っ白になり、”ぼく” は死んだのだと錯覚してしまった。もうすぐここに来る ”きみ” も同じ気分になるのだろうか?などと思いながら、”ぼく” は土から掘り出したばかりのジャガイモを籠に入れる。