今更 "BONES" の感想を語る S2 ep1 "The Titan on the Track"
BONES が好きで、コンプリート DVD セットも買ってるくらいなんですけど、開くのが面倒で Hulu に入ってやっと最初から観ています。
それで、それを TwitterX で書いてるとわりと「自分も BONES 大好き!」って反応を多くもらったので、話題の共有として書けるときに思いつきで書いてみることにしました。
当然全部ネタバレです。
■S2 はテコ入れスタートだ
S1 は後半…たしかブレナン記憶喪失話以降はだいぶ熱の入った「視聴率とるぞ~!」という気合いの入ったテーマを盛り込んだ展開の多いものでした。んでんで、よほどこれは人気がでたと思って調べたら、そうでもないんですよね。
『自分を消し去った女(”The Woman at the Airport”)』(ハリウッドの整形のやつ)がキャッチーだったのか、そこから視聴者があがるんですけど『パートナーの危機』以降、ちょっと下がっていきます。
思い返してみれば『パートナーの危機』が良すぎました。あれが S1 終わりでもよかったかもしれない。
アメリカドラマはお決まりで、最終回は大盛り上がりにして次はどうなるで終わる感じのはずなのに S1 はちょっと、「お、おう」ってなる終わり方でした。
Season を意識してみてなくて、いつ終わりなんだろ?と困惑したのがこのあたりで、自分の印象としては『パートナーの危機』が Season 終わりっぽくて、その後の『砂漠の恋人』『黒ひげの呪い』は若干番外編のように感じて、急にS1Ep19『消えた記憶("The Man in the Morgue")』で、Season 2 のスタートみたいなすごい話が来たな、とびっくりしたのでした。
そこからはもう観るのを止められなくて一気に観ていった感じです。
S1 の最終話は、もうちょっとロマンティックにブースに感謝して本にその記述書いているところみたかったな~って気持ちで、あんないいこと、人生でそうそうない気がするんですよね。感動的だったのにあっさりだった 笑
後でもう一回振り返ってほしい。
まあそれを踏まえて、Season 2 がスタートです。
Season 1 の時に、『BONES』が人気だった要素としては『CSI みたいだけど、よりキャラクターたちが魅力的に確立していること』『ブースとブレナンの結束』があったのですけど、ちょっとそれが明確になってないと考えたのか、スタッフが出したのが Season 2 の新キャラと、ブレナンの家庭事情を一旦少し取り下げることだったのかな?と考える S2Ep1 でした。
■カミール・サローヤン(Dr. Camille 'Cam' Saroyan)登場
Netflix で BONES が見れたときに、確か Season 8、9 くらいは観たはずなので、そこでレギュラーだったカミールがここで登場してたのがちょっとびっくりしました。ここから登場なんだ~!!
グッドマンおじは大好きだしかっこよかったけど、テコ入れなんでしょうね。この頃はアメリカンアイドルと放送枠がかぶってたらしく、かなり勝負に出たのかもしれない。でもこのおかげでここから、さらに人気作になるのでディレクションの方向としては適切だったんでしょう。
カミールとシーリーブースが話している時に「彼らは猫で自分たちは犬だ」というのが、良い表現です。そうだなあ。自分もそうですけど、専門に特化した人間はなかなか犬にはなれない気がします(ジェファソニアン研究所の人たちと自分を並べるのはあんまりにもおこがましいですけど)。
■アンジェラトン
ちょっと話がそれますけど、BONES の魅力として制作側が最初に出したのがブラックジョークと密な人間関係だったんですけど、それに加えてもうひとつがアンジェラの扱う特殊ホログラフィープログラム(アンジェラトン)でした。wiki でそれをはじめて知ったんですけど、たしかにあれが BONES の大きな魅力になってますね。
今回のエピソードでもスパム人間ガソリン焼き実験(怒られるやつ)が出てきますけど、こういうのは CSI ではない面白さなので、差別化がされてますね。アンジェラトンとは、アンジェラが扱うホログラフィーの名前です。ドラマでその言い方はたぶんしない……よね?(アンジェラコンピューターみたいなわりとふざけた言い方なんです。アンジェラトン)。
■S2ep1 あれこれ
カミールが優秀なのは間違いないと思いつつも、ブレナンが大学院試験みたいにテストしてるところ、最終的にイルカが出てくるところは良かったですね。
エピソードの最初だからなのか、わりと説明的なところもあったのに全然気にならなくて、カミールが登場したことで構造がより明確になったところがある気がします。ブレナンは研究指揮はずばずばしてるんですけど、組織として政治も含めて動くとなると苦手ですからねえ…。
キャスティングはまずブースが先で、その次がブレナン(ブレナン役のデシャネルがオーディション時に物怖じしなかったことが決め手)だったんですけど、たしかにこの物語はシーリーが動いてくれないと、話が躍動しないんですよね。
「ブラックジョーク」というコンセプトの時、結構シーリーは良いたたき台にされて、宗教やら軍事関係のことや政治、人間感情まで結構議論に巻き込まれますからね。サラリーマンっぽいのに強くてタフ(まさにそれがブースのこのドラマの役割なんですけど)、いいキャラクターですよね。
大胆なうぬぼれ家(でも正直ちょっとエッチで魅力的)というバックルをベルトにつけてるだけあります。
物語の人間のポジションがはっきりしてきて、これからますます面白くなりそうって感じで S2Ep1 は終わりました。
CSI や Law & Order 、BONES にしても要素が多すぎて、普通話がもっと支離滅裂になると思うんですよね。でもどれもよく構成や視点がまとまっていて、一話みると、ちゃんとしっかり編まれた物語を観れたなと思えるのが魅力です。知性を感じます。
それでは、今日はこんなところで。
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