見出し画像

キース・ジョンストン 温故知芯:「ステータス①」へっちゃら解釈 ~ステータスとは?~

前置き

このブログのタイトルにある「温故知芯」とは、私が大切にしている考え方を表した造語です。先人の知恵や経験を深く理解し、私なりに、その本質を捉えることによって、新たな発見や創造に繋げたい。そんな想いをこの言葉に込めています。

今回から、キース・ジョンストンのインプロにおいて(だけではないですが)、非常に重要な概念である「ステータス」について、記事を書いていこうと思います。

今回はその初回ということで、「ステータス」について、まずは簡単に解説してみます。

インプロでは、物語やキャラクターを創り上げるだけでなく、その舞台裏で「ステータス」という力が常に働いています。この「ステータス」を理解することで、インプロはより深く、そして面白いものになるでしょう。

「ステータス」とは何か?

まず、ステータスとは一体何でしょうか?

それは、人間関係における力関係を表す概念です。単に社会的地位や役割を示すだけでなく、その瞬間において、誰が主導権を握り、誰が従属的な立場になるのかを示す、力関係のことです。
(少し高度なものでは「環境」との関係を含む場合もあります)

この力関係は、固定的なものではありません。その時々の状況、感情、相手との関係によって、常に変動します。

例えば、以下のような状況を想像してみてください。

  • 社長と新入社員: 通常、社長が優位に立ち、新入社員が従属的な立場になるでしょう。

  • 親と子供: 親が優位に立ち、子供が従属的な立場になることが多いでしょう。

  • 恋人同士: 親密な関係であっても、どちらかが主導権を握るか、あるいは対等な関係を維持しようとするでしょう。

  • 医者と患者: 患者は自分の身体について医師に判断をゆだねるため、医師は優位に立つことが多いでしょう。

これらは、あくまでも一般的な傾向であり、実際には、個人の性格や状況によって、様々な形の「ステータス」が生まれます。

ステータスは、インプロだけでなく、私たちが日々体験する人間関係の本質を理解するためにも、非常に重要な概念です。

ステータスの概念を深く理解し、時に意識的に操作することで、インプロではより深い表現力と、予測不可能性な展開を手にすることができます。

これから数回にわたって、このステータスをさらに掘り下げていこうと思います。

※次回は「なぜインプロにおいてステータスが重要なのか?」を予定しています。

ぜひ、この概念を深く理解し、あなたのインプロ活動に活かしてくださいね。


今回の記事が気に入ったら、ぜひ「いいね」と「フォロー」をお願いします。

また、現在公式LINEの開設を鋭意進めております。
公式LINEの開設の際には、ぜひご登録をお願いします。
公式LINEでは
・noteには書けない有益な情報
・ワークショップの先行予約案内
・クローズドな勉強会のご案内
など、お得な特典を多数ご用意して、お待ちしています。

著作権に関するお願い
当ブログ記事に掲載しているインプロ(即興演劇)に関する情報、考察、ワークショップのアイデア等は、筆者が独自に調査・経験に基づき執筆したものです。これらの著作権は筆者に帰属します。
つきましては、当記事の内容を無断で転載、複製、改変、配布、またはワークショップや勉強会等で利用することはお控えいただきますようお願い申し上げます。
もし当記事の内容を引用・転載、またはワークショップや勉強会等で利用されたい場合は、以下の点にご協力をお願いいたします。
出典の明記: 必ず「(note記事名)より引用」など、当note記事からの引用であることを明記してください。
事前の連絡: 可能であれば、事前に私(へちゃっぷりん)にご連絡いただけると幸いです。内容によっては、快くご協力させていただきます。
皆様のインプロへの情熱と創造性を尊重し、より良い情報共有の場となるよう、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集