キース・ジョンストン 温故知芯:「ティルト⑤」へっちゃら解釈 ~具体的な訓練と練習方法~
前置き
前回は、「ティルト(傾き)のインプロにおける重要性」について、ご紹介しました。
前回の記事はこちら
今回は、「「ティルト(傾き)」の具体的な訓練と練習方法」について、より深く探求していきましょう。
物語を動かす「ティルト(傾き)」の具体的な訓練と練習方法
今回は、いよいよ実践編として、「ティルト(傾き)」を効果的に使いこなすための、「具体的な訓練・練習方法」をステップごとにご紹介します。
「ティルト(傾き)」を使いこなすための実践的な訓練と練習方法
「ティルト(傾き)」は、単に知識として理解するだけでは不十分です。実際に体を動かし、様々な状況を体験することで、初めてその本質を理解することができます。
ここからは、インプロ初心者の方でも取り組みやすい、具体的な訓練・練習方法をステップごとにご紹介していきます。
ステップ1:インプット - 「ティルト(傾き)リスト」を活用する
まず、様々な「傾き」のアイデアを知ることが、独創的な「傾き」を生み出すための第一歩です。
事前に用意された「ティルト(傾き)リスト」を活用し、様々なパターンの「傾き」を体験してみましょう。
「ティルト(傾き)リスト」の例:
「実は、私は未来から来た」
「ここは、私が死ぬ前にいつも訪れていた場所だ」
「私は、あなたをずっと愛していた」
「あなたを殺すつもりでここに来た」
「この世界は全て夢だ」
ステップ2:実践 - 「ベル」を使って変化を体験する
次に、ベルなどの音を合図に、意図的に状況を変化させる練習を行います。
インプロのシーンを開始する。
30秒ごとにベルを鳴らす。
ベルが鳴る度に、次のことを意識する
登場人物の行動や感情を変化させる。
シーンの場所や時間設定を変える。
物語の展開を大きく変える要素を導入する。
この練習により、大胆に変化し、常に新たな可能性を探る姿勢を養うことができます。
ステップ3:理解 - 「傾け合い」で相乗効果を生み出す
ステップ2で行う練習に慣れてきたら、次は「傾け合い」の練習をしてみましょう。
1人がシーンを始める。
もう1人が、相手の動きをよく観察し、意図的にシーンを傾けるような行動をとる。
お互いに「傾け合い」を繰り返す。
この練習によって、相手の行動を予測しながら、自分のアイデアを効果的にシーンに組み込んでいく、実践的なスキルを身につけることができます。
ステップ4:意識改革 - 「ネガティブなティルト(傾き)」を避ける
インプロは、(特に初心者は)肯定的な態度で臨むことが大切です。
「ティルト(傾き)」は、変化や予想外の展開を楽しむためのものであり、否定や拒絶ではありません。
「それは違う」「それはありえない」といった、相手の提案を否定するような表現は避けましょう。
「またそれ?」「それもうやったよ」といった、過去のパターンを繰り返すような態度も避けましょう。
「どうせ無理だろう」といった、最初から諦めたり、消極的な態度で挑むことも避けましょう。
ステップ5:探求 - 「プラットフォーム」を意識する
「ティルト(傾き)」を効果的に使うためには、まず「プラットフォーム」をしっかりと築く必要があります。
シーンの冒頭で、場所、時間、登場人物の性格などを明確に設定しましょう。
観客が「次はこうなるだろう」とある程度予測できるような、安定した土台を築きましょう。
その上で、観客の期待を裏切るような「ティルト(傾き)」を導入することで、より効果的に変化を生み出すことができます。
ステップ6:共感 - 感情的な反応を大切にする
「ティルト(傾き)」は、単に物語を変化させるだけでなく、登場人物の感情を揺さぶるためのものでもあります。
「ティルト(傾き)」によって生まれた変化に対して、登場人物がどのように感情的に反応するかを意識しましょう。
感情的な表現は、観客の共感を呼び起こし、物語への没入感を深めます。
悲しみや怒り、喜びなど、さまざまな感情を表現する練習をしましょう。
ステップ7:自分自身を解放する - 「独創性」を恐れない
最後に、「ティルト(傾き)」を自由に使いこなすためには、自分の内なる声に耳を傾け、「独創性」を発揮することが不可欠です。
「奇抜なアイデア」に固執せず、自分が心から面白いと感じる「ティルト(傾き)」を探求しましょう。
自分自身の個性を活かし、他の誰にも真似できないような、オリジナルの「ティルト(傾き)」を創造しましょう。
自分のアイデアが「つまらない」と感じたとしても、それはそれでOK。それを認めることで、新たな可能性が生まれるかもしれません。
練習のヒント
最初は簡単な「ティルト(傾き)」から始める: 複雑な「ティルト(傾き)」は、初心者にとって難しい場合があるので、最初は小さな変化から練習を始めると良いでしょう。
成果に気をやまない: 「ティルト(傾き)」は、必ずしも成功するとは限りません。成果に気をやまずに、様々な「ティルト(傾き)」を試してみることが大切です。
他の俳優との協力: 「ティルト(傾き)」は、単独で行うものではなく、他の俳優と協力して行うことが大切です。相手のアイデアを受け入れ、自分のアイデアを加えて、より面白いシーンを作り出すように心がけましょう。
観客の反応を観察する: 観客がどのように反応するかを観察し、次の「ティルト(傾き)」に活かしましょう。
楽しむ: 難しく考えすぎず、インプロを楽しみながら、「ティルト(傾き)」を練習しましょう。
まとめ
今回は、「ティルト(傾き)」の具体的な訓練・練習方法について、詳しく解説しました。
「ティルト(傾き)」を使いこなすには、日々の訓練と練習が欠かせません。
この記事を参考に、様々なテクニックを試してみて、あなた自身の「ティルト(傾き)」を磨き上げてください。
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