まなびと【5選】
大型書店・長期滞在
「大型書店」
50万冊以上の本たちが佇む、
圧倒的な空間。
平積みされた本が、出迎えてくれる。
加えて、小物グッツや、イベントの開催。
隣接する優雅なカフェ。
会計には長蛇の列。
書店側にとっては、
いかに、「長期滞在」してもらうか、
が、凝縮されたデザインになっている。
僕にとっては、
いかに、素敵な本と出会うか、
が、未来を変えるモノサシになっている。
「大型書店」に行く前の、わくわくから、
家に帰った後の、どきどきまで。
ディズニーランドよりも、
僕にとっては、夢の国。
「長期滞在」、よろこんで。
本とは、あなたが手に抱える、
夢である。
ニール・ゲイマン
茶わん蒸し・母
実家に帰る度に、リクエストする。
とにかく、おいしい。
「母」から、秘伝の「茶わん蒸し」を教わった。
普段は、感覚で作っている「母」。
たまご、だし、具材。
数値化し、教えてもらった。
自分で作ってみて、
おいしい、けど、少し違った。
材料、水の量、時間、
茶わんの大きさは、習った通りに。
しかし、
心がふくらむ、温かな味を生むには、
たまごの大きさ、だしの濃度、などを考慮した
感覚の調整が含まれているようだ。
一長一短には、うまくいかない。
だからこそ、面白さがある。
新たな知恵を授けてくれた、
「母」に感謝している。
温かい「茶わん蒸し」を食べながら、
家族の温かさに浸った、一日だった。
数値化できるものが、全て重要とは限らず、
重要なものが、全て数値化できるとは限らない。
アルベルト・アインシュタイン
カーディガン・誰かのために
カタカタと、ミシンの音が響く、リビング。
僕は、結婚して、服を買ったことがない。
なぜなら、妻が作ってくれるから。
パンツ、トレーナー、「カーディガン」、、
カタチとなるモノを、「僕のために」作ってくれる。
たとえ、不満がのこるモノだったとしても、
次は、もっといいモノを作ってくれる。
少しずつ、でも沢山、工夫してくれる。
そして、想いがのったモノは、
どんなものでも、愛おしい。
利他のこころで、何かをつくる。
「誰かのために」、何かをつくる。
文章も、「誰かのために」つくっている。
そうすることで、自然と、いつも以上の力が湧く。
今日も、
ミシンの音が響く、リビングで、ブログを書く。
冬の寒い日。「カーディガン」を羽織って。
人生で、最もすばらしい癒し。
それが、愛だ。
パブロ・ピカソ
10年前の本・積み上げ
ふと、「10年前読んでいた本」を、
手に取った。
エビデンスの少ない本。
時代に、共感しつつ、
エビデンスの量の違いに、驚嘆した。
当時、読んでいた場所、情景が蘇る。
図書館で、お風呂場で、そして寝室で。
誰にも邪魔されず、読んでいた記憶。
「10年前の本」の中を見てみると、
今、の時流にそぐわない、
気合、精神、といった根性論。
一方で、普遍的な、
今でも心にとめる文章もあった。
足るを知る、
人間万事塞翁が馬、
「積み上げ」こそ至高。
もちろん、フェーズによっては、
根性論が必要な時もあるだろう。
どの時代でも、重要なことは、
何を最優先にするか、だ。
昔も、今も、
そして未来も変わらないであろう、
「積み上げ」を優先し、
今日も、本を手に取る。
常に、継続してやっていれば、
素晴らしいことが出来るようになる。
ジョージ・ワシントン
テーブル・気にすること
単身用の小さな「テーブル」で、
床に座り、夕食をとった。
小さな「テーブル」は、
昔の記憶を呼び起こしてくれる。
たどたどしい会話。
デートのための服選び。
そして、初めての温かい手料理。
あれから4年。
自分の見え方を、「気にする日々」から、
お互いの将来を、「気にする日々」に。
昔の当たり前が、
今の当たり前ではなくなった。
「気にすること」は、変わったけど、
結婚してよかった思いは、変わっていない。
いつも、ありがとう。
結婚とは、すべてに手を取り合って、
ともに成長していくもの。
ロザリン・カーター