キッチンカーが運ぶスパイスがきいた美味しいカレーと人との出会い!笑顔が素敵な「カリガリカレーおきなわ」の代表の夢が素敵すぎた!!
みなさん、こんにちは!
沖縄で「ほめレポ」ライターとして活動している「へっさん」こと平敷篤(へしきあつし)です。
だいぶ間が空いてしまいましたが、やっと再開の目処がつきました!
僕自身が立ち上げた企画、『「ほめレポ」ライターへっさんの「魂の10番勝負」!』、第4試合目の、そして復帰試合のゴングが今、鳴らされようとしています。
場所は豊見城市にある「沖縄アウトレットモールあしびなー」。快晴の昼過ぎ、平日だったこともあり、お客さんの入りは落ち着いていました。
今回訪れたのは、キッチンカーで沖縄各地、色々な場所でスパイスカレーを提供している「カリガリカレーおきなわ」さん。
スパイスカレー好き(自分でも作って食べるくらいに)な僕にとっては嬉しい限りの機会をいただきました。
観光客の皆さんの楽しそうな話し声を耳にしながら施設の奥へ向かうと、1台のキッチンカーが!
美味しいカレーと楽しい話を求めて、一歩一歩近づいて行きます。
さあ、それでは「魂の10番勝負」、再開と同時に第4戦目のゴーング!!
カリガリカレーとは
「カリガリカレー」という名前、特に「カリガリ」と聞くと、映画好きの方はドイツ映画「カリガリ博士」が浮かぶのではないでしょうか。
かく言う僕も、ドイツ文学を学んでいたため、真っ先に浮かんだのが「カリガリ博士」でした。
カリガリカレーの発祥は、銀座のクラブ。
そこの裏メニューとして、代表である二木博氏が提供していたのが始まりとのことです。
2005年には、その味を広めたいという気持ちから渋谷に店舗をオープンし、現在は秋葉原やアメ村(大阪)などに店舗を構えています。
そして、2019年には神田カレーグランプリで優勝したほどの人気店。
そんな人気店である「カリガリカレー」の味を沖縄で提供しているのが、今回インタビューにうかがった「カリガリカレーおきなわ」なのです!
カレーの味も楽しみなのですが、本日の主役、代表の渡邊さんのお話からうかがってみたいと思います。
「縁」が結んだ沖縄移住
「ライターの方が来るっていうから、どんな凄い格好の人が来るのかと思ってましたよ!」
にこやかに話しかけてくれたのは、カリガリカレーおきなわの代表・渡邊さん。
どうやら、ライターのイメージが「凄い格好をした人」だったようで、きっちりした服装をした人間が来たことに好印象を持っていただけたようです(笑)。
名前からお分かりいただけるように、渡邊さんは沖縄出身ではありません。しかし、日に焼けた爽やかな笑顔には沖縄の雰囲気が感じられます。
渡邊さんは福島県の出身なのですが、なんと、お母様が沖縄市の出身とのことでした。さらに、小さい頃には住んでいた時期もあるとか!なるほど、僕が感じた沖縄の雰囲気は間違いなかったと言えるでしょう(笑)。
それでは、なぜ沖縄でカレー屋さんを始めようと思ったのでしょうか。
そこにも色々な「縁」があったそうです。
もともとは本土で会社員として働いていたという渡邊さん。
転機となったのは、その会社が沖縄に営業所を立ち上げるという話が持ち上がったときだそうです。
もともと、毎年夏には沖縄に来ていたこともあり、沖縄のあたたかさや海の綺麗なところに惹かれていたため、真っ先に手を挙げたと言います。
渡邊さんには沖縄に戻りたい、沖縄に住みたいという思いがあったそうで、まさに沖縄営業所の立ち上げは渡りに船だったのです。
そして、1年間の準備期間を経て「カリガリカレーおきなわ」を始めます。
お話をうかがっている際の渡邊さんの話し方や、話の持っていき方を聞いていると、きっと会社員時代も「デキる」人だったんだろうなと思いました。とにかく、話が面白く、聞き入ってしまいました。
辞められた会社側にとって、貴重な戦力が急に抜けたのは痛かったのではないかと感じさせるほど。
人当たりが良く、話が魅力的で、笑顔が素敵!人間としての魅力たっぷりな渡邊さんがカレー屋さんを始めた理由、これがまた意外で面白いものでした。
「カレーに思い入れがあった」、「人生を変えてしまうようなカレーとの出会いがあった」に違いない。
おそらく読者の皆さんも、このように考えているのではないでしょうか。
渡邊さんがカレー屋さんをやると決めた理由、それは「自分1人でやるには、オペレーションが簡単な方が良い。それならカレーだ!」と考えたからだそうです。
意外と言えば意外な理由ですが、「1人で」「ワンオペで回す」ことは決めていたそうですので、計算ずくで出したとも言えます。
その話を聞いた瞬間、頭のキレる方だなぁと感心してしまいました。僕が渡邊さんの立場だったとしたら、そこまでは考えなかったと思います。
どうすれば効率的に仕事ができるか、効率的に進めるベストな手段は何かを考える力が非常に高く、その能力を是非とも欲しいと思った瞬間でした。
カレー屋さんを始めた理由が分かると、「カリガリカレー」を選んだのも「何か計算があってのことか?」と考えてしまう方もいるかもしれません。
ところが、ここにも「縁」があったのです。
会社員時代、何度か東京出張に行った際に秋葉原で食べたのが「カリガリカレー」だったそうで、「あ、美味しいな」と思ったとのこと。
そして、会社員を辞めようと考え、何をやろうかと悩んでいた際に目に飛び込んできたのが「カリガリカレー」のフランチャイズ募集だったのです。
「あ、これ沖縄でやれば良いんじゃない?」と思い、勢いでフランチャイズに応募したのが「カリガリカレーおきなわ」誕生のきっかけでした。
新しいことを始める際、商売を始める際、最も大事なのは「勢い」なのではないでしょうか。「勢い」をつけて動き出すことは勇気が必要です。そして、ほとんどの人ができないことでもあります。
それができた渡邊さんのおかげで、僕たちは美味しいスパイスカレーを今、沖縄で食べることができているのです。ありがとう、渡邊さん!と叫ばせていただきたい!(笑)
このように、様々な「縁」が結ばれて、「カリガリカレーおきなわ」は今、沖縄各地を回っているのです。
「コロナ」と「欧風」と「甘口」と
しっかりとした準備期間を経て、1年半前にオープンした「カリガリカレーおきなわ」でしたが、そのタイミングはコロナが収まるか、収まらないかというタイミングでした。
その頃、キッチンカーで出店していたのは久茂地などのオフィス街。ランチ需要を狙っての出店だったそうです。
渡邊さんの目のつけどころがピッタリとハマったのか、オフィス街での営業は予想していたよりも良い結果を呼び込みます。
ところが、コロナが少し落ち着き、さまざまなイベントが開催され始めると逆に売上が落ち込むという現象が発生。
場所によっても売上は変わり、「ここは売れるよ!」という場所で売れなかったりと、試行錯誤の毎日を送ることになったそうです。
試行錯誤しながら自分の決めた道を進むことは、凄いことだと思います。一度決めたことからブレることなく進める強さは、渡邊さんの芯の強さからきているのでしょう。
そして、その「芯がブレない」ことはカリガリカレーの強さでもあったのです。
お客さんの中には「甘いカレー」を求める方も多いといいます。一般的に、日本人の思い描くカレーは「欧風カレー」なのではないでしょうか。
その中でも、蜂蜜が入っていたり、リンゴをすりおろしたものが入っていたり、どうしても「甘口カレー」を思い浮かべ、それが食べたいと思う人が多数派のようです。
昨今、タイカレーやスパイスカレーがテレビなどが取り上げられていますが、実は非常にニッチなものだと渡邊さんは言います。
スパイスカレーやタイカレーなど辛みの強いカレーは、どうしても一部の人に好まれるもので、万人に受け入れられるものではないことを、キッチンカーを始めてから身に染みて感じたそうです。
このように実際にスパイスカレーを売っていく中で、現状を分析する力の高い渡邊さん。それができるのは、おそらくマーケテティングの基本的な部分をしっかりと身に付けられているからでしょう。
僕も、マーケティングを学んでいる身ですので、渡邊さんのその分析力の高さが欲しい!と思ってしまうほどです。
しかし、カリガリカレーはブレないのが魅力でもあります。メニューを見ていただけると分かるのですが、甘口のカレーはありません。
スパイスカレーなので当然のことなのですが、おそらく、カリガリカレーの本店でもこの考えはブレないだろうとのことです。
「これだったら売れるのに」「お客様に合わせた方が売れるのに」と考えてしまうのは、当然のことかもしれません。
しかし、自分の信じる道を真っ直ぐ進むことは、勇気と覚悟がいることです。フランチャイジーとして、それを守り通しながら各地を回っている渡邊さんの勇気、覚悟も僕は心から尊敬できるなと感じています。
渡邊さんが見ている夢や新しい景色とは?
僕が始めた企画「魂の10番勝負」、締めの質問は定番となりました、「コレ」です!
カリガリカレーおきなわ、渡邊さんが見ている夢や新しい景色は何ですか?
「僕が元々、キッチンカーを始めた理由が、60歳で定年になって何をやるの?ってところがあって。
今年50歳なんですけど、先が見えてきたタイミングで会社を辞めようということになったんです。
でも、僕のやりたかったことは、キッチンカーを借りるところではなくて、最終目的、ゴールがあるんです。
それが、ダッシュ島を作るってことなんですよ。
島を買って、そこで農業をして、飲食店やって、宿泊施設もやってというのが僕の最終的なゴールなんで。
そのために、まず参入障壁が低いのが飲食店で、さらに参入障壁が低いキッチンカーを始めたってことなんです。
僕は最終的には無人島を買う!無人島を買って開拓するっていうのを目標にしてるんで。
多分、60過ぎたら体力的に難しいかなぁと思ってるんで、60歳までにやりたいなと思ってるんです。
だから、あと10年くらいで何とかしないといけなくて。非常にスピード感を持ってやってます(笑)。
飲食店の間借りを始めたのも、キッチンカー始めて10ヶ月後だったので。まあ、来年には次の店舗を出すって考えているんですけど。とにかく次の展開、次の展開と進めて行かないと年齢が、時間がね(笑)。
キッチンカーを始める前は、営業の仕事をしていたんで色々な情報を得られるんですけど、どうしても偏っちゃうし、やっぱり得られた情報も段々と枯渇してしまう。
でも、飲食を始めたら色んな分野の人が来てくれるし、繋がりもできるんですよ。
それに僕のお客さんはラジオのリスナーさんも多くて、本当に色んな出会いがあるんで。いやぁ、飲食やって良かったなって思ってます。
飲食業界の人の話も面白いんですよ。だから、本当にファーストステップとして始めたのは良かったかなって。飲食始めて良かったなって思ってます。」
無人島購入という壮大な夢を語ってくれた渡邊さん。
驚きはしたものの、渡邊さんなら出来るのではないかと思いました。それは、何と言っても情熱を感じられたからです。
無人島を開拓し、自給自足ができるようにして飲食店、宿泊施設を作りたい!それも10年以内、自分が60歳になるまでに!
このエネルギッシュな姿勢、見習わせていただきたい限りです!
ほとんどの場合、人は年齢を重ねると安定を求めます。僕も、昔は変化することが怖いタイプの人間でした。
しかし、渡邊さんは違います。先を見すえながら、次へ次へと進み続けています。これがしたいから、こうしていくという明確なビジョンを持って。
しんどくないだろうかという不安も、渡邊さんのニコッと笑う顔を見れば吹き飛びます。夢を持って進んでいくことが楽しくて仕方ない!そんな笑顔がこぼれているのです。
皆さんも、ぜひ「カリガリカレーおきなわ」のキッチンカー情報をチェックしてください。カレーの美味しさはもちろん、渡邊さんの素敵な笑顔に出会えます。
そして、その楽しそうに働く笑顔が、僕たちに元気と夢を追って働くことの楽しさ、美しさ、素晴らしさを与えてくれます!
スパイスカレー大好き!スパイスカレー食べたことないなぁ…、そんな皆さん、ぜひカリガリカレーおきなわのX(旧Twitter)をチェックして、ご賞味あれ!
Xのアカウントはこちら→カリガリカレーおきなわ
インスタグラムのアカウントはこちら→caligari.okinawa
カリガリカレーおきなわの「超スパイスカレー」を食べてみた!スパイスの香りと心地よい刺激が最高のカレーです!!
インタビューを終え、渡邊代表の人柄の良さと楽しい会話のひと時の余韻に浸りながら、おすすめされた「超スパイスカレー」を堪能します!
子どもの可愛らしい声を聴きながら「あしびなー」のベンチに座り、テイクアウトしたカレーをオープン!
まず飛び込んできたのは、スパイスの芳しい香り!「超」とついているだけあって、香りが鼻腔を刺激してくれます。この時点で、汗がじわり(笑)。
そして目にも鮮やかなターメリックライスが飛び込んできます。これも食欲をそそりますねぇ。
ごくりと口の中に溜まった唾を飲み込みながら、スプーンを右手に持ちます。
そして、スパイスが効いているであろうルーをすくい、ターメリックライスに絡めながら一口。
口の中にスパイスの香りが広がります!辛さはそれほど強く感じませんが、スパイスを多く使っているからでしょうか、喉を過ぎたあたりからじわりじわりと汗が吹き出し始めます。
後を引くスパイスの香りとカレー自体の旨味に、気がつけばカレー皿と口をスプーンの往復が止まりません!
あっと言う間に完食!美味し過ぎたぁ!!
本格的なスパイスカレー好きにはめちゃめちゃハマる味だと思います!
カレーの種類はたくさんあるので、お好みのものを見つけるのも楽しみかも!
リピートすること間違いなし!な「カリガリカレーおきなわ」。
赤いキッチンカーと不思議な鳥のイラスト(夢眠ねむさんデザインとのこと!)が目印です。ぜひ、お越しください!