村上 文緒

詩に憧れて、のんびり書き続けています

村上 文緒

詩に憧れて、のんびり書き続けています

最近の記事

【詩】九月一日?(阿波弁)

誰も話し相手がおらんかったら 思たことを紙に書いてみたらええじょ 顔が見えるのに わかってくれん人や のっぺらぼうの よその人たちと違うて 真っ白い紙は だめって言えへん いける いけるで あんじょう書けんでも そのままがええ 今まで ほんまに よう頑張ってきたな ここで会えた きみ 何月何日かや気にせんと きょうとあした結ぼうだ おばちゃんも一緒や 詩集『緒』所収 ©2023 Fumio Murakami

    • 【詩】ドレミ

      どうにもならないことを どうにかしようとするより どうじずに どうでもいいことを どんどんくふうして たのしんで どうにかこうにか すごしていたら どこまでも どんなふうにでも いきていく れんしゅうになって みらいにつづく ファソラシド ©2024 Fumio Murakami

      • 【詩】明日のアイライン

        上瞼には陽光を含んだ雲色 こころのくすみ 飛ばしてくれた 二重に夕焼け 塗る筆先 こそばゆい ずっと日陰にいたから お化粧なんて ほとんど しなかったけれど 遠くで揺れていた陽が 今 目頭の奥で燃えているから 引いてみようか 瞳と同じ色 ©2024 Fumio Murakami

        • 【御礼】うだつのあがる古本市ありがとうございました

          昨日はお天気にも恵まれ、とても良い1日でした。 初めての出店を無事終えることができました。 これも、実行委員会の皆さま、お手伝いの皆さま、出店者の皆さま、お店に立ち寄ってくださった皆さまのおかげです。 素敵な時間を、ありがとうございました。 イベントの様子です。 歴史情緒あふれる町並みの中にある会場。 出店も来場も楽しく、おすすめです。 次回は秋に開催予定だそうです。 またの機会を楽しみにしております。

          【詩】森の喫茶店‐春‐

          式の後は いつもの店で たんぽぽ珈琲を飲みましょう 花から卒業して飛んでいく前に 思い出を保温するだけでは生きてはいけないと 分かっているから 今 この時を香る 唇に当たるカップの縁が名残惜しくて 今 その時が来たの 綿毛のコサージュを胸に 風に乗って旅立っていく りすの店主さんが優しく送り出す ©2024 Fumio Murakami

          【詩】森の喫茶店‐春‐

          【お知らせ】うだつのあがる古本市出店内容−自分編−

          プロフィール、イベントにお持ちする作品をご紹介します。 プロフィール(第1詩集より)村上 文緒(むらかみ ふみお) 1982年 徳島県生まれ。 18歳から、詩を中心とした創作を開始。 「BUMI」のペンネームで投稿詩サイトやネット文学賞に作品を発表した。 学業、就職など日常に追われ、詩作から遠のいていたが、27歳で結婚を機に活動を再開。現在に至る。 作品「緒」で第18回徳島詩壇賞。 第1詩集『緒』 第1詩集、お持ちします。 『森の喫茶店』 古本市のために作ったzineで

          【お知らせ】うだつのあがる古本市出店内容−自分編−

          【お知らせ】第4回「うだつのあがる古本市」について

          昨年の春、家族で訪れ幸せな気持ちで帰ってきたイベントです。 今回は出店者として参加いたします。 家族それぞれの作品(詩集・法話集・漫画)とセレクト、蔵書の一部(絵本・暮らし・子育て)をお持ちします。 出店内容詳細は、こちらに少しずつ記事をアップしますので、よろしくお願いいたします。 本と人とを繋ぎ、地域を活性化しようとする試みは徳島の新しい風です。 本と人との出会いが特別ではない普通の日を温めてくれることでしょう。 20代の実行委員会の皆さまが交代で綴る感性豊かな文章も楽

          【お知らせ】第4回「うだつのあがる古本市」について

          第1詩集『緒(いとぐち)』

          2023年11月、編集工房ノアより第1詩集を上梓いたしました。 新聞・文芸誌への投稿作品を含む26編の小さな詩集です。 読者の皆さまに届きますように、ご案内いたします。 購入方法は以下の通りです。 1.編集工房ノアより購入 2.書店にて購入  まるとしかく(徳島県美馬市)  https://marutoshikaku.jp/ 収録作品の一部です。

          第1詩集『緒(いとぐち)』

          【詩】緒(いとぐち)

          絡まり合った時の糸 何を縫いたいのか 誰と編みたいのか 分からなくなる 崩れた糸玉 持ち主不在の針が立ち尽くす 雁字搦めになる前に 立ち止まってみる じっとしていると 針穴越しに 片方の緒を見つけることができる 少しずつ解して 一本になったら 蝶結びして円を作ろう 内側で 美しいものたちが光を抱き始める 詩集『緒』収録 ©2023 Fumio Murakami

          【詩】緒(いとぐち)

          【詩】九月一日?(標準語)

          誰も話し相手がいなかったら 思ったことを紙に書いてみたらいいよ 顔が見えるのに わかってくれない人や のっぺらぼうの よその人たちと違って 真っ白い紙は だめって言わない だいじょうぶ だいじょうぶだよ 上手に書けなくても そのままがいい 今まで 本当に よく頑張ってきたね ここで会えた きみ 何月何日かなんて気にしないで きょうとあした結ぼうよ おばちゃんも一緒だよ 詩集『緒』所収 ©2023 Fumio Murakami

          【詩】九月一日?(標準語)

          はじめまして

          はじめまして、村上文緒と申します。 詩に憧れて、のんびり書き続けてまいりました。 詩歴は18年ほどです。 (18歳から書き始め、遠のいていた期間を差し引いて) 活動の幅が広がったため、お知らせの場としてnoteを開設するに至りました。 どうぞ、よろしくお願いいたします。

          はじめまして