春の不調とは?女性ホルモンの影響
なぜ春は体がだるくなるの?
春は万物が生き生きと芽吹く季節ですが、人の体にも変化が現れます。
冬の寒さから解放され、暖かくなると、体内の血液の流れが活発になり、代謝が上がります。しかし、
季節の変わり目は、体が新しい環境に適応するために苦労することが多く、特に春の訪れは多くの人々に影響を及ぼします。
この時期には、体調を崩しやすく、疲労感を覚えることが一般的です。
その結果、日常生活においても疲れが蓄積しやすく、些細なことでストレスを感じ、怒りっぽくなることも少なくありません。
女性の場合、この季節の変化はさらに顕著であることが知られています。
女性の体は、エストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンの影響を受けやすく、春の訪れとともにこれらのホルモンのバランスが崩れることがしばしばあります。
その結果、春に特有の身体的、精神的な不調を経験する女性が多いのです。これらの症状には、一時的な気分の落ち込みや集中力の低下も含まれ、日々の生活に支障をきたすことがあります。
したがって、春の季節は、健康管理に特に注意を払う必要がある時期と言えるでしょう。
陰陽論とホルモンバランス
陰陽論は、万物は「陰と陽」の二つのエネルギーで成り立っているとする
漢方の基本的な考え方です。
春は陽の気が盛んになる時期であり、体内の陽の気も同様に活発になります。しかし、陽の気が過剰になると、体内のバランスが崩れ、ホルモンバランスにも影響を及ぼすことがあります。
漢方では、このような状態を整えるために、陰の気を補うことで、体内のバランスを取り戻すことが重要とされています。
陰の気が十分でない状態に陥ると、人の体は水分を保持する能力が低下し、その結果、皮膚の乾燥や粘膜の渇きといった問題が生じやすくなります。
(肌の痒み、喉の痛み、目の充血など)
これは、漢方におけるバランスの概念に基づいており、生命活動に必要な潤いが不足すると、全体の調和が崩れるとされています。
さらに、このような不均衡は、ただ身体的な不調に留まらず、精神的な健康にも影響を及ぼします。具体的には、疲れやすさが増し、普段よりもストレスに弱くなる傾向があるため、不安感やイライラといった感情が表面化しやすくなるのです。したがって、陰の気を適切に補い、維持することは、心身の健康を保つ上で非常に重要な要素となります。
「肝」を補う
春の訪れとともに、「陽」の気が上昇を生じると、私たちの体内でも変化が起こります。
特に「血」の流れが上半身に集中しやすくなり、頭痛や鼻づまり、めまい、ふらつきといった不快な症状が現れがちです。
これは春特有の現象と言えるでしょう。また、花粉症に見舞われる方が増えるこの時期には、目の充血やかゆみ、喉の痛みといった症状も、「肝」の機能不全に起因することがあります。肝はデトックスの役割も担っており、その機能が落ちると老廃物がたまりやすくなり、疲れやすさやだるさを感じる原因になることも。
健康を意識し、美容にも気を使うあなたにぜひ試していただきたい組み合わせがあります。それは、「肝の健康」を支える「酸味」のある食品を取り入れること。特におすすめなのが、栄養満点のアボカドとビタミンC豊富なレモンです。
アボカドは「森のバター」とも称され、健康な血液を作るのに役立つ一方で、レモンの爽やかな酸味は肝臓の機能を助けるとされています。
市場やスーパーで鮮度の高いアボカドを見つけた際には、このチャンスをお見逃しなく。レモンをぎゅっと絞りかけ、シンプルながら栄養価の高いサラダとしてお楽しみください。美味しくて体にも優しい、毎日の食卓に彩りを加える一品に、きっと満足していただけるはずです。
まとめ:春の漢方養生で美と健康を
自分の身体の状態を深く理解し、それに耳を傾けることが重要です。
日々の生活の中で、自然界の周期と調和を図りながら生きることは、心身の健康を保つ上で欠かせない要素となります。
・毎日同じ時間に起き同じ時間に就寝する
・お気に入りの香りを見つけてベッドのそばにおいてみる
・夕飯前に入浴する
・朝食は暖かいものを摂るようにする
それに合わせて適度な運動を調整することが、生体リズムを整える鍵となります。
私たち健康中医学アカデミーでは漢方に宿る「自分にやさしく丁寧に生きる」精神を多くの方に取り入れていただきたいと願っております
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