3.中国拳法は強いのか/武術の本質/素人の妄想乙
年齢を重ねると経験とも言えないような綿のような経験が積み重なり、それによって思わぬ形で長年の疑問の回答が見つかったりします。
私が持っていた長年の疑問は『果たして中国拳法は強いのか?』ということ。人類の半分(つまり男性)が死ぬ前に必ず一度は考える重要案件です。
中国拳法は強いのか。格闘技目線から考えると『強い』とはなかなか言えません。もちろん中国拳法出身で活躍している選手はいるし、スターもいます。
だけど、そうじゃないんですよ。私が子供の頃から見ていたジェット・リーやドニー・イェンのような武術の達人が戦ったらどのくらい強いのか知りたかったのです。果たして中国拳法の独特な技法はどれくらい有効なのか、と。
果たして中国拳法は実践でどれほど強いのか。
その答えは『全く何もしないよりは強い』という程度ではないかというのが私の答えです。何を当たり前な、と思うかもしれませんが、中国拳法や空手などの武術の大きな目的は『護身術』であって、リングで同じような技術を持つ相手と戦うことを想定した技術ではないと思うんですよね。
なので映画のように『ひょろっちぃ人が拳法の技でムキムキマッチョを倒せるか』というとそうではなくて、そこは体重が重かったり筋力がある方が普通に勝ったりするんじゃないかなと。
中国拳法というものは『乱暴者が襲ってきた時に躊躇なく動ける心と、攻撃する場所に迷わず打てる知識と経験』が武術としての本質なのかなと思うのです。素人同士の喧嘩って最初の一発でほぼ勝負が決まるじゃないですか。それが実行出来るための身体操法であり、知識体系なのかな、と。
そういう意味では直線的な空手と力比べしても敵わないし、ボクシングなどのシンプルが故に効果的な打撃と技比べしても必ずしも中国拳法の方が優れていて勝てるわけではない、というのが今の私の認識となります。
ただあの無限のバリエーションと、独特過ぎる格闘スタイルは他には見られない魅力があるし、アクションとしても欠かす事の出来ない存在なのは間違いなく、これからも大好きであることは変わりません。
特に格闘技を習った訳でもなく、本を読んだり格闘技の試合を見たりした程度の私が出した答えに、何の意味があるのかと自分でも思うのですが、まぁそれは自分内研究の結果ということでw。
ちなみに私の好きな中国拳法は、『酔拳』と『八卦掌』です。
いつか実践で使われるところを目にするのが夢です。