大學受驗狂想曲 其之一
一応昨夜、X旧Twitterで「自分語り」として、noteを始めたことをつぶやいておいたら、見て下さる方がいらっしゃって。
ありがとうございます。
ブログってそういえば私、やったこと殆ど無いな。
往年の「個人サイト」運営は経験者ですけどね!
掲示板…BBS…アイコンが選べる…。
うっ。インターネット老人会の頭がキリキリと痛む。
「はじめてのnote」でも書いた通り、エスカレーター式の自分の学校の大学に目指したい学部がなかったため、外部の大学受験を選びました。
ただ振り返ると、周りの真面目な受験生と違って、かなりフラフラした路線を辿ったので、記憶が残っているうちに書き留めておこうと思います。
志望校取捨選択
歴史好きのお話はしましたが、それとは別に小学校4年からクラリネットを習っていた音楽好きでもあります。
小学校高学年向けの課外レッスンとして、ピアノやバイオリン、フルート、トランペットなど、先生と対面の習い事として楽器がいくつか紹介されており、私は放課後に毎週受けて行ってました。木曜日だったかな。他の生徒がほとんどいない、校舎の端の方にあった音楽室脇の個室。
おお、景色が思い出せる。懐かしい。
何故そこで子供が習うにはちょっと珍しい楽器を選んだかというと…その他(上述のようなポピュラーなもの)だと普通すぎて「面白くない」と考えたみたいです。
どこまでも天邪鬼な奴。
楽器の先生は、私が通っていた学校の中学・高校でも教えていらっしゃいました。ただし個人レッスンではなく部活の顧問として。
なので私は中高でオーケストラ部に所属し、青春を捧げました(おおげさ)。
文化祭や市内ホールで演奏会など、結構頑張ったよ!
なおコンクールとは無縁の青春でした。穏やかで良かった。
高校1年の秋頃だったかな。
「クラリネットで大学進めないかな…」と希望がむくむく湧いてきたのは。
部活のある日、先生に相談しました。
先生が示唆くださったのは、「京都で(ここ重要)音大に進むには①ピアノ、②ソルフェージュ、③専攻楽器の実技、④共通テストの学力試験が必要」という話。
要は、目指す学校は京都市立芸術大学の音楽科ということです。
歌…は何となく行けそうな気がする(※甘い考えです)。
専攻楽器…も気合で乗り切りたい(※めちゃ甘いです)。
しかしピアノ…えっピアノ?
ピアノの最低限のスキルがなければ、専攻楽器では合格レベルでも受験には落ちる。
と言われた時の私の衝撃ったらなかったです。
実は私の手は、自慢じゃないがかなり小さい。
親指から小指を広げて、1オクターブ(ドからドまで)が届かない!!ギリ、ドからシまでだよ!!
だからクラリネットでも運指がかなり大変だったんですが、色々コツも教わりながら頑張っていました。
けど受験レベルで考えたらやはり私の身体的特徴じゃ音楽を専門に目指すのは相当ハードル高めなのでは?
何よりこのチキンハートがビビったのは大学入学共通テストの存在(※当時の呼び方は違った)。
この安定の平均点の自分が??
国公立受験並の学力を身に着ける??
打たれ弱い私はすぐに諦めました。そして高速で手のひらを返すのです。
「じゃあ音大じゃなくて、美大を志望しよう」
この「じゃあ」って大変不遜なこと甚だしいな!
しかしホントにそう割り切って、高校2年の夏、私は美術大学志望へと舵を切ります。
お気づきだろうか。正直これはかなり遅い。
画塾デビュー
「画塾」。
わー懐かしい響き!
別の言い方だと美術予備校?美術研究所?かな。
美大を目指すぐらいですから、子供の頃から絵を描くのは好きでした。ま、実態はマンガ描いてたんですけどね。同人誌出すような(結局そこ)。
だから「本格的な絵の描き方」は素人同然。美術の成績は悪くはないけど特別抜きん出てもいない。そのぐらい。
単に絵を描くのが好き、というだけ。
そして私の友人には、もうとっくに美大受験を標榜し行動している子が2人もいました。
だから遅かったんです。美大を目指すために動き出すのが。他の子はみんな高校進学するとすぐ対策を始めていました。ぼんやり者の私は全然知らなかった。みんなえらいな…。
具体的に何をやるべきか教えてもらうと、「画塾」という、美大受験のスキルを身につける研究所に通っているとのこと。
安直にも私は同じ所に行ってもいいかと相談し、一緒に通うようになりました。
塾には他校の生徒もたくさんいました。
同じ年なのに、びっくりするほど・べらぼうに・とんでもなく上手い子がぞろぞろいて、目前で繰り広げられる超高校生級の風景に、チキンハートな私は完全に打ちのめされました。
「マジか。こんなにも上手い人たちが受験でライバルになるのか」
ちょっと絵が好き程度で美大って行けるところじゃないんだ。そもそも受験とはそういうものなんだ。
初めて気づいたことでした。わあ、衝撃的に遅い。
いわば「井の中の蛙」覚醒です。
でも音大をふわっと相談した時と違い、美大に向けて本格的に走り始めた状態で、今更尻込みなど出来ません。親にも色々お世話になってますし。とにかく受験に向けて、地道にスキルアップするしかないのです。
通い出して知ったんですが、その塾は「その日に指導者の先生が【ヨシ!】と認めた1人または2人の絵」を最後に貼り出す、ということが毎回行われていました。
出遅れの私は、当然のようにそんな掲示されるようなことなどなく、たとえ同じ高校の同級生が時折貼り出されるようになっても、全くそんなこととは無縁。
ただ黙々と鉛筆デッサンと水彩画を続け、スタートダッシュが周りよりうんと遅かった基礎をえっちらおっちら鍛える日々でした。
学年が上がって高校3年。
やっぱり浪人はしたくなかったので、なんとか現役合格をせねばとそれなりに必死でした。
そんなある日。夏休みスタートももう間もなく、という6月の終わり。
受験生に対して衝撃の事実が告げられます。
また長くなってきたので、続きは次回。
もし読んでくださった方いらっしゃったら、お疲れ様でした。