レビュー「灼熱の小早川さん」
田中ロミオの作品を読み続けると、
彼の好みが分かったような気になってくる。
人と人との関わり合いから産まれる目に見えないモノ…関係性、空気、物語が好きなのだろうと思う。
持って生まれた性質や親と言った背景を持つ人間が、
何を考え何を為すかを描くのが好きなのだろう。
ペンネームからも分かる通り古典演劇をオマージュした展開も多く、
かと思えば科学技術にも精通(誤字)している。
人、モノ、環境を掛け合わせ、田中ロミオ独自の式が化学反応を、その解を描く。
全ては主観だが、多