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【Her Pivot メンタリング報告第3弾】アルバルク東京ホームゲーム訪問

皆さん、こんばんは、一橋大学3年生の勝木志保です。

今回は第3回として、3月19日に梶川さんとご一緒した、アルバルク東京VS広島ドラゴンフライズ@アリーナ立川立飛のゲームについて書きたいと思います。

今回はどのような人がアルバルクの試合を見に来ているのかという視点を持って、試合の内容というよりはそれを見に来ているお客様を観察していました。

まず、一番目を引いたのがファミリー層でした。スタンド席には、小学生くらいのお子さんを連れたお母さん、お父さんが多く来てらっしゃいました。そのほとんどがバスケットボールを持っていたり、バスパンを履いているなど、おそらくミニバスをやっているのかなと見受けられるお子さんが多かったです。また、選手のユニフォームやグッズをみなさん持っていて、非常に熱狂的に応援されているのが印象的でした。

さらに、アリーナ席前列の方に目を移すと、大きな一眼レフカメラを構えた女性が多くいました。おそらく推しの選手がいてその選手の写真を撮りに来ているのでしょう。練習中から熱心に写真を撮っている方が多く、非常に熱狂的なブースターの方なのだと感じました。

また、私と同じ年代くらいの若いブースターの方も他のBリーグの試合に比べて多いように感じました。さらに、若い人に多かったのは何かしらの袋を持っている人が一定数いたという点です。消費者行動論的目線で見れば、高校、大学の友達と試合を見にきつつ、ららぽーとで買い物という理想的な購買行動を取っているのではないかと推察しました。

三枝さんはどのような視点で見ているのかお話を聞いてみると、ファンの方々が持っているバッグや、履いている靴などを見て、その人の価値観や普段どのような生活をしているのかまで想像するそうです。Bリーグはまだまだ富裕層が見にくるようなNBAのような顧客層の広がりが足りないのではないか、という目線を持っていてその層に見に来てもらうために、三枝さんが現在しているCSR(社会的責任)の活動が大切だとおっしゃっていて、なるほどなと思いました。



試合の途中で、アルバルクが行っているCSR活動、ALVARK WIllのブースにも行ってきました。「オフコートの3 Point」をコンセプトに、古着回収を行いエコバッグを制作し販売したり、M Yボトル推進プロジェクト、フードドライブなどが行われていました。中でも印象的だったのが、マニフレックスシートです。アルバルクのホームゲームではプラスチック素材、金属スプリング素材を一切用いずに、マニフレックス社独自の高反発フォームを利用した、座り心地のいいシートが導入されています。アルバルク側のベンチの後ろという立地からか、また非常に座り心地がいいからか、高価格なのにこの席から売れていくそうです。実際に座ることはできなかったのですが、スポーツ観戦をするときに椅子が固くて痛いなと思った経験もあったので、座り心地がよく、かつ環境に配慮されている席というのは非常に素晴らしいなと思いました。


また、個人的にスポンサーシップに興味があり、それに関して三枝さんとお話しした内容を共有します。非常に印象的だったのが、スポーツは権利ビジネスであるということでした。普通のほとんどのビジネスは製品を顧客のもとに届けたらそこで終了なのに対し、スポーツの場合スポンサーに自分たちのブランドを利用する権利をお金に換えるビジネスモデルであるために、その権利を売った後にその権利を守らなければいけません。日本では、プロスポーツがまだ発展段階にあり、その権利をしっかりと守る意識が確立されていないそうです。そのため、非常に気をつけてビジネスやイベント運営を進めていかなければならないとのことでした。私にはない視点だったので、非常に興味深かったです。

最後にCSRの活動についてお聞きしたことで印象に残ったことを、共有します。

CSRの活動は必ず、自社マーケットや地域にベネフィットがある形でやらなければ意味がないそうです。日本ではそこまで社会貢献活動に関して意識している人がいないと思いますが、海外では環境問題などに関してかなり真剣に見ている人が多い印象です。これから日本でも若い人を中心に意識が高まっていくと、しっかり自分の地域に貢献しているのか否かを見抜かれてしまいます。そのため、自社の顧客への取り組みを通してロイヤルティを高めてもらえるような活動をしなければならないのだなと考えました。


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