【HEROZ:4382】2025年4月期 第1四半期決算発表に関するご説明
お久しぶりです!
HEROZ株式会社のIR担当です。
9月13日に発表いたしました、HEROZの2025年4月期 第1四半期決算について、株主・投資家の皆様のご関心や、当社グループとしてお伝えしたいポイントを中心にご説明いたします。
①第1四半期の業績について:HEROZのBtoB、BtoC事業はともに2桁成長を継続
まず、第1四半期の業績について、ご説明いたします。
第1四半期の売上高は、1,403百万円(前年同期比+25.5%)と、引き続き大きな成長を達成しました。これは、ティファナ・ドットコム社の損益が新たに貢献したこともありますが、既存のBtoB、BtoC事業がオーガニックで2桁成長を実現したことも貢献しています。
営業利益・EBITDAは、新規SaaSへの投資の先行等によりやや抑えめの水準となっていますが、その中でも前年同期とほぼ同水準を維持しており、適切なコストコントロール・メリハリのある投資に努めた結果であると分析しています。
2025年4月期は新規SaaSへの投資を先行させていく時期であり、「HEROZ ASK」「JOINT iPaaS for SaaS」といった新規SaaSに対し、人件費・マーケティング費用等の投資を先行させていますが、これらの影響を除いた実力値ベースでは、営業利益は約138百万円(前年同期比+約88%)となっております。現状、利益の確保を進めつつ、事業成長に必要な領域についての投資を並行して進めており、今後も、このようなスタンスのもと事業運営を進めてまいります。
・BtoB事業は、引き続き2桁成長を達成
HEROZのBtoB事業は、前年同期比で+11.7%の成長を実現しました。
HEROZのBtoB事業は、主に建設・金融・エンタメ業界を中心に、顧客のAIソリューションの開発・導入を行っているほか、2024年5月に正式リリースした新規SaaS「HEROZ ASK」も、BtoB事業に分類されます。
HEROZのBtoB事業は、2024年5月の「AI EXPO2024」への出展や、生成AIへの注目度向上等により、引き合い・商談数が増加し、売上は前年同期比で+11.7%、四半期別での稼働案件数も前年同期比+23.4%と大きな成長を実現しました。1Q単体でも2桁成長を実現しておりますが、契約時期等の関係により2Qへ期ずれした案件や見込み案件も多く、上期全体でも、10%近い増収を見込んでおります。
また、社員数も増加しており、今後も、「HEROZ ASK」の拡販によるリカーリング売上・ARRの拡大を含めて、オーガニックでの成長を目指してまいります。
・BtoC事業も、会計基準変更の影響がある中でも2桁成長を達成
また、HEROZのBtoC事業についても、前年同期比+14.1%の成長(注:会計基準変更の影響補正後)を実現しました。
HEROZのBtoC事業は、「将棋ウォーズ」をはじめとする将棋関連のサービスを展開しております。
将棋ウォーズは、もともと市場において高いネットワーク外部性を有しており、利用者数・マッチング数が増えるほど、サービスの価格・利便性が向上し、さらに利用者数・マッチング数が増えていくというサイクルを有しています。この好循環により、マーケットにおいて圧倒的なシェアを誇り、事業拡大を続けてきました。
第1四半期は、上記の圧倒的なネットワーク外部性に加えて、伊藤匠叡王の初タイトル獲得に伴う将棋界への注目度向上や、人気連載漫画「僕とロボコ」とのコラボ企画や、初の国際大会となる「棋神戦ヨーロッパ大会」の実施などの試みの効果もあり、売上高・対局数・サブスク会員数などが引き続き伸長しました。今後も、引き続き将棋人口の最大化を目指し、多種多様なコラボ企画や、ユーザの皆様に更にお楽しみいただけるようなコンテンツの充実などに取り組んでまいります。
・ARRも、大きく拡大し36億円を突破
また、今第1四半期より、ティファナ・ドットコム社の業績が新たに反映されております。
ティファナ・ドットコム社は、「AIさくらさんシリーズ」を提供するAI事業を展開しており、エンタープライズや官公庁向け等に様々な領域でAIさくらさんシリーズを提供し、各産業のDX推進に大きく貢献しております。AIさくらさんは、鉄道駅や商業施設などを中心に活躍しており、皆さまも1度は見かけられたことがあるのではないかと思います。
オーガニックでのBtoC事業・BtoB事業の成長に加え、同社の「AIさくらさんシリーズ」の売上貢献により、HEROZグループのARR・リカーリング売上は更に拡大し、リカーリング売上は9億円を突破・ARRも前年同期比+26%の成長を実現し36億円を突破しました。
今後、AIさくらさんシリーズを含む既存のSaaSに加え、新規SaaS「HEROZ ASK」「JOINT」の事業成長により、ストック型ビジネスとしての更なる成長を見込んでおります。
②新規M&A:営業代行事業の事業譲渡について(VOIQ株式会社)
続いて、新規M&Aとして、2024年8月に実施したセールス支援事業の事業譲受について説明いたします。
当社は、新たなグループ戦略「AI BPaaS」のもと、2024年8月に、新規グループ会社「VOIQ株式会社」にてセールス支援事業等を譲り受けました。
もともと、インサイドセールス・コンタクトセンター領域はアナログな部分が多く、AIによる代替可能性・AIトランスフォーメーション(AIX)の余地が多く存在すると考えております。当該仮説のもと、当社は、同領域でAI BPaaSを推進するための施策を模索しておりましたが、今回、その施策の一環として、グループ会社でのセールス支援事業の譲受を実施しました。
VOIQ社には、譲受元会社(bizy株式会社)の代表取締役であった高田氏を新たに代表取締役として迎えており、これまで培ってきた顧客開拓力・ノウハウをベースに、グループ全体のインサイドセールスとして営業基盤の強化を推し進めていきたいと考えています。また、それだけではなく、VOIQ社における顧客開拓力と当社グループのAI・SaaS関連の技術力を掛け合わせることにより、インサイドセールス・コンタクトセンター領域において新たな価値提供を行い、AIXを実現することができると考えております。
上記戦略に則り、今後、スピード感をもって、PMI戦略を推し進めてまいります。
③各セグメントの取組について
最後に、第1四半期における各セグメントの主な取組について、概要をご紹介いたします。
まず、新規SaaSに関する取組みについて、ご紹介いたします。
当社は、2024年5月に、「HEROZ ASK」「JOINT」という新規SaaSを正式リリースし、事業拡大のための機能改善・追加開発や、マーケティング活動等に取り組んでまいりました。
HEROZ ASKでは、各種機能改善やUI・デザインの改善・監査ログ機能の提供等を実施し、JOINTでは、「CSVアップロードコネクタ」「ChatGPTコネクタ」「SmartHRコネクタ」開発等、各種コネクタの開発を推進してきました。また、両SaaSとも、2024年5月の「AI EXPO2024」でも出展を行い、多くのリード・商談を獲得したほか、デジタルマーケティングの強化やホワイトペーパー配信・各種ウェビナーなども実施し、グループ一丸となって事業拡大に努めております。
また、BtoB事業における取組みとして、MS&ADホールディングス社との間で、生成AIの独自モデル構築・運用を目指した共同検証を開始しました。
今回の検証により、ヒヤリハット自動検出などのAIソリューションを搭載した、MS&ADグループ独自の生成AIモデルの構築・運用を実現することで、保険業界の業務効率化・高度化を目指していきたいと考えています。
また、第1四半期より新たに業績に加わっており、当社の決算説明でも活躍中の「AIさくらさん」についても、トピックの一部をご紹介させていただきます。
AIさくらさんは、国内におけるDX推進ソリューションとして、鉄道駅や商業施設などで活躍してきましたが、2024年7月に、空港初のDX実証実験の一環として、南紀白浜空港にて観光案内などの実施を開始しました。AIさくらさんは、同空港にて、多言語での観光案内や、交通情報案内、周遊プランの作成などを行っており、今後、2025年までに、全国の主要空港への展開を目指してまいります。
また、SaaS業界において、AIさくらさんは長期にわたって高い評価をいただいており、BOXIL社が運営する「BOXIL SaaS AWARD Autumn 2024」のチャットボット部門で、5つの称号を受賞しました。これは、春夏に引き続いての受賞であり、今後も、サービス拡大を目指し機能・UIの改良等に取り組んでまいります。
以上、9月13日に発表いたしました決算の概要と、補足の記事となりました。
当社は「AI BPaaS」を掲げ、今後、グループ内におけるSaaSやAI関連技術をフル活用し、より成長に向けた取り組みを加速させてまいりますので、ご注目いただけますと幸いです。
当社の次回決算発表(2025年4月期 第2四半期)は、12月13日(金)を予定しております。
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