『忘れることに翻弄される人生』
人間の脳は物事を一定の中で『忘れる』と云う
特技がある。
忘れるからこそ救われたり
忘れるからこそ失敗したりする。
例えば
天才的なメロディが浮かんだとしよう
それを録音や書き留める所作を
一瞬怠ったがゆえに
頭の中からそのメロディが消えてしまう。
所謂『忘れて』しまったのだ。
日常の中ではこういった類いのことを
ホントによく繰り返しながら生活している。
家を出た直後に鍵を掛けてきたか忘れて
不安になったりするし
かと思えば大事な書類を家に忘れたり…
約束の時間を忘れて大遅刻なんてのも
冷や汗もののエピソードになったりする。
一方では
愛犬が亡くなってしまい失意のどん底にいて
この世の終わりかと思ってしまった自分でも
時が経てば悲しみを忘れて(薄らぐといった方が適切か)立ち直れたりする。
失恋なんかもその類いかもしれない。
『忘れる』ってことにしても
脳は知らず知らずのうちに
多大なエネルギーを費やしている。
そのエネルギーがあるからこそ
人間はバランス良く生きられるのだろう。
忘却の彼方には
人間臭い未来が待っているのかもしれない。
だがしかし
憶えておきたいことも山ほどあって
転ばぬ先の杖的発想からすると
やっぱりその場ですぐに書き留めるという
行為を常習化することに尽きる。
考えてみれば
夢の中に出てきたカラフルで斬新な発想を
詳しく書き留める事が毎回出来れば
ベストセラー作品や天才的なアートが
生み出されても決して可笑しくはないはずだ。
一夜にして億万の富を得られる可能性も
『忘れなければ』あるかもしれない。
想像しただけでもワクワクしてしまいそうだが
富を得たいという執着を『忘れず』に
日々を過ごしすぎると今度は
本当に大切なものは何かってことを
『忘れて』しまうことになるだろう。
神様は本当に悪戯がお好きなようで
不可解な人間の脳ミソってやつを
不可思議に造ってしまった。
嗚呼
これ以上に掘り下げる時間を少なくとも
今はここで『忘れない』と
おちおち眠れなくなりそうなので
この続きは近いうちに
ふと思い出せたらまた考察することにしよう。
ひろ
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